アルバス・エクレシア逃避行〜大砂界 ゴールド・ゴルゴンダ〜 作:金満で謙虚な壺
遊戯王OCGのストーリーがめちゃんこ好きなので勝手に小説にしてみました。オリジナル、ガバ設定を多分に含みますが、良ければ御一読ください。
今回は「スプリガンズ・ブラスト!」の辺りのお話です。砂漠ver.のエクレシアめっちゃ可愛い。カード化しないかなぁ。
「アル君、もっと急いで!追いつかれちゃうよ!」
「無茶言わないでくれ、これでも精一杯なんだ!」
キットの助力により、『スプリガンズ』たちの元から逃げ出すことに成功したアルバスとエクレシア。しかし、2人がいないことに気付いた『スプリガンズ』たちは、巨大な戦艦である『エクスブロウラー』に乗って『ホール』に向かう2人を追いかけて来ており、既にはっきりと目視できる所にまで迫ってきていた。
不意の閃光、一瞬遅れて届く爆音。背後を見ていたエクレシアにはそれが何なのかすぐに理解できた。
「アル君!あの人たち、撃ってきたよ!」
「……分かった!避ける方向を指示してくれ!」
その数、10発。
「右、右、加速、左、上昇、減速降下、左、上昇……」
必死にハンドルを切るアルバス。このままいけば避けきれる、そう思ったのも束の間。爆風により機体が揺れ、一瞬操作が不能になる。機体のコントロールが可能になった時には、既に砲弾がエクレシアの眼前に迫っていた。
「エクレシア、いけるか!?」
「大丈夫、アル君は前を見てて!」
その顔に焦りはなく、冷静さを保った表情で祈りを捧げる。
「主よ、我らを守り給え……!」
そう唱えると聖痕に光が宿り、砲弾とエクレシアの間に結界が展開される。爆風、金属片の一切は遮断され、2人に届くことはない。しかし空気を揺らす衝撃は如何ともし難く、今度こそ『スプリンド』は完全にコントロールを失い、不時着してしまう。大きな破損はないものの、砂中に半分埋まってしまったそれを再び利用して逃げることはもう叶わないだろう。
「ゴホッゴホッ、エクレシア、大丈夫か?」
「うん、アル君こそ大丈夫?」
運転席からアルバスを引っ張りあげながら、エクレシアもアルバスの安否を問う。
「ああ、俺も問題ない。だがすまなかった。『ホール』まであと少しだったんだが」
「アル君は悪くないよ。私がもっと上手に指示できてれば……」
「いや、エクレシアはよくやってくれたさ。おかげで2人とも生きてるしな。今は彼らからどう逃げるかが重要だ」
そう言い、アルバスは目線を後ろに向ける。それを追うと、粉塵の中から幾つかの人影(やたらと大きかったりゴツゴツしたりしているが)が現れる。
「……カンネンシロ、シンニュウシャヨ」
キットの話では、『スプリガンズ』のキャプテンを務めている『サルガス』という人物(?)が口を開く。
「だから、あんたたちのテリトリーを荒すつもりなんて無いんだって!」
「私たちは『ホール』に行きたいだけなの!」
なんども繰り返したやりとりだが、『ドラグマ』出身の『エクレシア』の言葉は彼らにとって信用ならないようだ。
「ドウセスパイナンダロ!?オカシラ、ココデヤッチャイマショウ!」
『ロッキー』が物騒なことを言い出し、2人の顔が少し青ざめる。
「俺たちは……!」
反論しようとアルバスが口を開いたその時、足下が轟音と共に揺れる。『スプリガンズ』たちが慌て始め、2人が状況を飲み込めないまま辺りを見回していると、突如として『エクスブロウラー』が大量の砂と共に空中へはね飛ばされる。そして、砂中から現れた
「Grrrrraaaaaaaaaaa!!!」
ーーーこの砂界の主、『覇蛇大公ゴルゴンダ』が姿を表したのだった。
少なくともスプリガンズ編が終わるまでは頑張って投稿したいです。