『青春とは嘘であり悪である
(以下略)
砕け散れ。
…なんてことを思っていたが、俺も2年になり、なんと彼女が出来た。俺も砕け散るのか?』
「これはなんだ?」
「えっと、高校生活を振り返ってみましたが?」
「お前に彼女なんている訳ないだろ」
「いや、出来ました。しかも、友人も二人」
「嘘をつくなっ!!」
「ぐはっ!」
俺こと比企谷八幡は、高校生活を振り返った作文を提出先したら、国語教師にボディブローをくらった。
解せぬ。
そして、あれよあれよという間に、奉仕部なるところへ放りこまれた。
諸々あって、雪ノ下と二人きりになった。省略するなって?だいたいわかるだろ?わかれよ。
「悪いんだが、俺は用事があって帰りたいんだが…」
「貴方に用事なんてあるとは思えないけど、一応言ってみなさい」
「彼女の高校入学祝いのパーティーだ。あと友達2人も来る」
「ダメね。そんな嘘は通用しないわ」
「嘘じゃねぇよ」
と、タイミングよく電話だ。
「電話、出てもいいか?」
「どうぞ」
雪ノ下の了解を得て電話にでる。
「もしもし」
………
……
…
「悪いが頼む」
電話を切って、雪ノ下に向き直る。
「友人が迎えに来る。そしたら、信用するか?」
「ええ、いいでしょう」
しばらく待つとノックの音が。
雪ノ下が『どうぞ』と答えると、入ってきたのは…。
「いた!比企谷!早く行くぞ」
「悪い、神谷。事情は追々説明する」
「ちょっと待ってくれるかしら」
雪ノ下に止められた。
「え?雪ノ下、さっき友人が来たらいいって言ったよな?」
「ええ、そうだけど。貴方、神谷奈緒さんと友人なの?」
「まあな。なぁ神谷」
「一年ぐらい前からだな」
雪ノ下が呆然としている。当然か。
「か、神谷さんはアイドルなのでしょ?そ、それが、目が腐った彼と友人だなんて…」
「なるほどね。雪ノ下さんも比企谷を見た目で判断するんだ。行こう、比企谷。こんな人のところに長居することはないよ」
あれれ?神谷が怒ってる?
「じゃあ、そういうことだから。平塚先生にも言っておいてくれ」
神谷と部室を出て、彼女の入学祝いに向かう。
翌日、放課後。
昨日は雪ノ下に悪いことしたから謝るかと思い、教室を出ようとすると。
「比企谷、部活の時間だ」
「いや、平塚先生。雪ノ下から聞いてないんですか?」
「雪ノ下は騙せても私は騙されんぞ。神谷もグルということもあるからな」
また部室まで引きずられて、置き去りにされる。
「雪ノ下、昨日はわるかったな」
「い、いえ…。平塚先生は神谷さんもグルだと言っていたのだけど…」
「捉え方によってはそうだよな。友達なんだから」
「その…、私もごめんなさい。貴方を見た目で判断するようなことを言って」
「気にするな。慣れてるからな。むしろ、見た目で判断しないアイツらの方がレアだ」
「そう…」
そんな話をしていると、突然ドアが開いた。
「比企谷居る?」
「おう、居るぞ。どうした、神谷」
「神谷さん、ノックを。それと、昨日はごめんなさい」
「あ?ごめんごめん。昨日のことはいいよ。それより…」
「それより?なんだ?」
「アイツが来た…」
「マジで?」
「マジだ。校門は大騒ぎだぞ」
「ごめんなさい。私には話が見えないのだけど…」
「俺の彼女が来てるんだ…。アイツ、意外と嫉妬深いんだよなぁ…」
「比企谷、早く行った方がいいぞ」
「ああ、そうだな。じゃあな雪ノ下、またな」
「ええ…。また?」
雪ノ下を部室に残して校門へ。
「やっほ~、八幡」
「『やっほ~』じゃねぇよ。なんで来たんだよ」
「八幡が浮気してないか心配だったんだもん」
「お前がいるのに、浮気する訳ないだろ」
「それに、これで虫よけになるかなぁって」
「明日、針のむしろだよ」
「それはそれで、面白そう」
「面白くねぇよ。とりあえず、ここを離れる。行くぞ、
加蓮」
北条加蓮編スタートです。あえて、タグはつけませんでした。追々つけます。