比企谷君には彼女が居た   作:おたふみ

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高校2年4月

『青春とは嘘であり悪である

 

(以下略)

 

砕け散れ。

 

…なんてことを思っていたが、俺も2年になり、なんと彼女が出来た。俺も砕け散るのか?』

 

「これはなんだ?」

 

「えっと、高校生活を振り返ってみましたが?」

 

「お前に彼女なんている訳ないだろ」

 

「いや、出来ました。しかも、友人も二人」

 

「嘘をつくなっ!!」

 

「ぐはっ!」

 

俺こと比企谷八幡は、高校生活を振り返った作文を提出先したら、国語教師にボディブローをくらった。

 

解せぬ。

 

そして、あれよあれよという間に、奉仕部なるところへ放りこまれた。

 

諸々あって、雪ノ下と二人きりになった。省略するなって?だいたいわかるだろ?わかれよ。

 

「悪いんだが、俺は用事があって帰りたいんだが…」

 

「貴方に用事なんてあるとは思えないけど、一応言ってみなさい」

 

「彼女の高校入学祝いのパーティーだ。あと友達2人も来る」

 

「ダメね。そんな嘘は通用しないわ」

 

「嘘じゃねぇよ」

 

と、タイミングよく電話だ。

 

「電話、出てもいいか?」

 

「どうぞ」

 

雪ノ下の了解を得て電話にでる。

 

「もしもし」

 

………

……

 

「悪いが頼む」

 

電話を切って、雪ノ下に向き直る。

 

「友人が迎えに来る。そしたら、信用するか?」

 

「ええ、いいでしょう」

 

しばらく待つとノックの音が。

雪ノ下が『どうぞ』と答えると、入ってきたのは…。

 

「いた!比企谷!早く行くぞ」

 

「悪い、神谷。事情は追々説明する」

 

「ちょっと待ってくれるかしら」

 

雪ノ下に止められた。

 

「え?雪ノ下、さっき友人が来たらいいって言ったよな?」

 

「ええ、そうだけど。貴方、神谷奈緒さんと友人なの?」

 

「まあな。なぁ神谷」

 

「一年ぐらい前からだな」

 

雪ノ下が呆然としている。当然か。

 

「か、神谷さんはアイドルなのでしょ?そ、それが、目が腐った彼と友人だなんて…」

 

「なるほどね。雪ノ下さんも比企谷を見た目で判断するんだ。行こう、比企谷。こんな人のところに長居することはないよ」

 

あれれ?神谷が怒ってる?

 

「じゃあ、そういうことだから。平塚先生にも言っておいてくれ」

 

神谷と部室を出て、彼女の入学祝いに向かう。

 

 

翌日、放課後。

 

昨日は雪ノ下に悪いことしたから謝るかと思い、教室を出ようとすると。

 

「比企谷、部活の時間だ」

 

「いや、平塚先生。雪ノ下から聞いてないんですか?」

 

「雪ノ下は騙せても私は騙されんぞ。神谷もグルということもあるからな」

 

また部室まで引きずられて、置き去りにされる。

 

「雪ノ下、昨日はわるかったな」

 

「い、いえ…。平塚先生は神谷さんもグルだと言っていたのだけど…」

 

「捉え方によってはそうだよな。友達なんだから」

 

「その…、私もごめんなさい。貴方を見た目で判断するようなことを言って」

 

「気にするな。慣れてるからな。むしろ、見た目で判断しないアイツらの方がレアだ」

 

「そう…」

 

そんな話をしていると、突然ドアが開いた。

 

「比企谷居る?」

 

「おう、居るぞ。どうした、神谷」

 

「神谷さん、ノックを。それと、昨日はごめんなさい」

 

「あ?ごめんごめん。昨日のことはいいよ。それより…」

 

「それより?なんだ?」

 

「アイツが来た…」

 

「マジで?」

 

「マジだ。校門は大騒ぎだぞ」

 

「ごめんなさい。私には話が見えないのだけど…」

 

「俺の彼女が来てるんだ…。アイツ、意外と嫉妬深いんだよなぁ…」

 

「比企谷、早く行った方がいいぞ」

 

「ああ、そうだな。じゃあな雪ノ下、またな」

 

「ええ…。また?」

 

雪ノ下を部室に残して校門へ。

 

「やっほ~、八幡」

 

「『やっほ~』じゃねぇよ。なんで来たんだよ」

 

「八幡が浮気してないか心配だったんだもん」

 

「お前がいるのに、浮気する訳ないだろ」

 

「それに、これで虫よけになるかなぁって」

 

「明日、針のむしろだよ」

 

「それはそれで、面白そう」

 

「面白くねぇよ。とりあえず、ここを離れる。行くぞ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加蓮」

 

 

 

 

 

 

 










北条加蓮編スタートです。あえて、タグはつけませんでした。追々つけます。
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