比企谷君には彼女が居た   作:おたふみ

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過去・中学編 その3

「加蓮さんは結構積極的なのね」

 

「八幡に一目惚れみたいな感じだったからね。自分でもあんなに積極的になるなんて驚いたよ」

 

「そうじゃなきゃ、彼氏がいるのにアイドルになんてならないよな」

 

完璧に女子トークですね。俺、必要ないよね?てか、恥ずかしい。

 

「それで、初デートはどこへ行ったのかしら?」

 

「それはね…」

 

 

 

 

 

「過去編はまだまだ続きます」

 

「神谷、俺はもうツッコまねぇぞ」

 

「次は比企谷がフッてくれ」

 

 

………

……

 

「ちゃんと水は持ってるか?」

 

「うん、大丈夫」

 

「具合が悪くなったら、すぐに言えよ」

 

「もう過保護だなぁ。そんなんじゃ夢の国は楽しめないよ」

 

やってきました、みんな大好きディステニーランド。

 

「ほら、早く行こう」

 

加蓮はツバの大きな帽子をかぶっている。まるで避暑に来たお嬢様みたいで、すげえ可愛い。

 

加蓮に手をとられてパークの中へ。

女の子と手を繋ぐなんてドキドキしちゃうでしょ!!勘違いしちゃうよ!勘違いして告白してフラちゃうよ!フラれちゃうのかよ!

 

「八幡っ!最初はあれ乗りたい」

 

「へいへい」

 

小町とも来たことあるけど、何かが違う感じがする…。そりゃ身内でもない、こんな可愛い娘と一緒だからかな?

 

「八幡?」

 

「なんでもない。並ぶぞ」

 

「は~い」

 

色んなアトラクションに乗ったり食事したり、時には人気キャラクターの着ぐるみと写真を撮ったり…。中に人なんて入ってないよ。ハチマンウソツカナイ。

 

ちっ!あの着ぐるみ野郎、加蓮の肩にさわりやがった。

 

…ん?なんだ、この感覚。

 

「八幡も一緒に撮ろうよ」

 

「ん?ああ」

 

なんだったろう、あの感覚…。まぁ、気のせいかもしれないしな。今は加蓮を楽しませてあげよう。

 

 

楽しい時間はあっという間に過ぎて夕方…。夜のパレードを見たら帰りが遅くなるので断念。

 

駅のベンチに腰をおろす。

 

「楽しかった~♪」

 

「それはなによりだ」

 

「ねぇ、八幡は何が楽しかった?」

 

何が楽しかったか?色んなアトラクション食事着ぐるみ…、休憩してる時だってそうだ。楽しかったというか、ずっと見ていたのは…。

 

「…加蓮の笑顔」

 

「え?」

 

うわっ!俺、何を言ってるんだ!

 

「す、すまん!キモイこと言った」

 

「そ、そんなことない…」

 

加蓮の顔が真っ赤だ。具合悪いのか?

 

 

「あ、あのさ…」

 

「なに?」

 

「よかったら、送らせてくれないか?」

 

「え?」

 

「いや、ほら、あれだ!加蓮が疲れて途中で倒れたりしないか、心配で…。し、下心とかは無くてだな…」

 

ワタワタと言い訳をする俺を見て加蓮が笑う。

 

「い、イヤだったらことわってくれ…」

 

「イヤな訳ない。お願いしてもいい?」

 

「俺から言ったんた。任せてくれ」

 

 

 

 

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