「雪ノ下さん、顔色悪いけど大丈夫?」
「え?ええ、大丈夫よ。続けてもらえるかしら」
「満を持して私の登場だな」
「いや、待ってないから。神谷ファンは前作で楽しんでるはずだから」
「前作ってなんだ?」
「とぼけるな」
「では、どうぞ」
………
……
…
「ふ~ん、退院して学校行ったら、グループが出来ていて、友達が作れないねぇ」
「まぁ、そんなところだ。元々、ボッチだから気にはならないがな」
高校に通学出来るようになって、しばらく…。加蓮に現状を話す。
「う~ん、八幡はそう言うけどさ」
「俺は大丈夫だ」
なんか加蓮が思案している。
「そうだ!私が一緒にレッスンしてる二人と友達になりなよ。一人は千葉だし八幡と同じ歳だから」
「いや、女の子の友達とか…」
「ダメ?」
だから、上目遣いはズルいって。
「わかったよ…」
「チョロい」
「おい」
「冗談だよ。じゃあ、予定組むね」
加蓮に勧められるままにアイドルの同僚を紹介される話になった。
数日後、学校が終わってからサイゼで待ち合わせになったんだが…。
総武の連中が来ないサイゼにしたのに一人居るよ。しかも、近くに。まぁ、俺だし関係無いか。
加蓮から電話があり、席に誘導する。
「加蓮、こっちだ」
「えっ?加蓮!?」
「あ、八幡…。て、奈緒も来てたんだ」
速報!加蓮の友達に総武高生!
そして、加蓮の後ろから来る娘も見覚えが…。はて、どこで?
「あ、アンタはあの時の…」
「思い出した!ハナコの飼い主!」
「どんな覚え方してるの…」
「八幡…、凛とどこで知り合ったの…」
加蓮が時々恐いです。
「初めて見舞いに行った時に花持ってっただろ?その時の花屋で、対応してくれたんだよ」
「あの花、凛の家だったんだ」
「そうだ。ちなみに、花を見立ててくれた」
「へ~、あの花は凛のチョイスだったんだ。へ~」
「な、なによ。いいじゃない」
「別に。綺麗な花だったよ」
凛さんとやら、顔が赤いですよ。
などと軽い会話をして着席。
「まさか同じ学校に加蓮の彼氏が居るとは思わなかったな」
コイツは神谷奈緒。
「またハナコに会いにきてよ」
コッチは渋谷凛。
「二人とも、私の彼氏なんだからね」
そして、北条加蓮。俺の彼女です。
「でも、比企谷を学校で見たことないんだけど」
「ふっ。俺の潜伏スキルを舐めるなよ」
「どこのヒキニートだよ」
「俺をクズマと一緒にするな」
「比企谷!あれ読んでるのか?」
「もちろん」
「奈緒…、楽しそうだね…」
加蓮が神谷を睨んでるんですけど…。
「比企谷がラノベ読んでるからさ。仲間ができたと思ってな」
「八幡、今度そのラノベ貸して」
「お、おう」
「あ、私にも」
「凛は関係ないじゃん」
「私も会話に入りたい」
「凛は奈緒から借りて」
彼女の独占欲が強い気がするんですが…。