遥か東方に生きる   作:NoRAheart

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駄目だ……

全然ネタが思いつかないorz


宵闇に輝く星

とある山の頂上、まだ日も上がらぬ内に屋敷より見目麗しい女性が現れる。

淡い空色の機能性を重視した着物の様なものを身に纏い、髪は純白の細い布地で着飾っている。

彼女は小さな欠伸を一つ、それを袖で隠しながら水を貯めてある瓶に近づいて顔を洗う。

濡れた顔を袂より取り出した布で拭う。

 

 

「……ふぅ」

 

 

使った布を一度手洗いして、家の前にある物干し竿にかけておく。

それから身体を完全に睡眠から覚ますように身体を捻ったり、伸ばしたりして身体をほぐす。

そして家に戻った彼女は家の奥、居間を占領しているそれらを起こすように、ぱんぱんと手を鳴らす。

 

 

「さあみんな、起きなさい」

 

 

彼女がそう言うと、それらはムクリムクリと一体、また一体と立ち上がる。

それらの大きさは約30cm程であろうか、その小さな体がトコトコと歩きだし、やがて彼女の前に規則正しく並んだ。

 

 

「ちゃんと全員いるわね。それじゃあ今日も張り切っていきましょうね」

 

 

彼女の声に彼らが頷くのを見、彼女は虚空に手を伸ばす。

すると目の前の空間が裂け、その先には真っ黒な空間が広がっていた。

彼女はその中に躊躇なく手を差し入れる。

裂け目の境界線からはズプリと粘着する感触を感じながら、一振りの金物を取り出した。

四枚鍬、所謂備中鍬と言われていた代物である。

それを彼ら一体一体に配っていき、そして配った者から順に外へ飛び出して行く。

その場から全員出掛けたのを確認すると、彼女も外へと向かう。

 

 

目の前に広がる石畳の広間。

全てが手作業でおこなわれて作られたにも関わらず、総じて綺麗な平らである。

そして後ろを振り返れば神社を模した壮大な屋敷、無論これが私の家である。

飾り気は有名所の神社に比べれば無いかもしれないが、素朴な感じが逆に神々しさを醸し出している。

よくもまあこんなモノを建設できたものだと我が事ながら感心する。

そんな事を考えていると、家に待機させていた彼らの一体が家から飛び出して来る。

何事かと思うと、その手には先ほど昼餉の為に作った握り飯を包んだ竹の笹で出来た包みが一つ。

危うく忘れてしまうところであった昼餉を受け取って感謝の言葉を述べると、それは恭しく一礼して家へと戻っていった。

家へと戻っていくそれの後姿を眺めながら、改めて彼女は思う………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人形ほんま超便利やな、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故彼女が大量の人形を使用しているのか?

それは別に彼女に人形遊びの趣味があったという訳では無い。

彼女が人形を使っている理由は単に彼女が色々なモノに手を出して、それらの管理が立ちいかなくなったという何とも本末転倒な理由である。

最初は式神みたいなものを創りだして管理させようかと考えたのだが、農業など知識がいる作業を式神に理解させるのに時間が掛かる事を思うと、違う方法の方がいいと考えた。

そこで考えたのが人形である。

それもただの人形では無く私の並列思考の一本を繋げている為、見聞きや理解、独自の判断まで下す言わば私の分身である。

これなら知識を教える必要も指示を出す必要も無いし、更には人形の経験は彼女に還元されるというおまけ付き。

つまりは人形の数だけ一日に経験する事が増えるという訳だ。

更にこの技術を応用して対人戦のような一人で出来ない戦闘の訓練を行う事も出来るようになった(但し、これには大きさや使い捨ての関係上人形ではなく、土から作った泥人形を使っているが)。

おかげで鈍っていた武術の腕も、初めて使うような武器も千年近く、しかも人形の経験もプラスされているので大方の武器、特に日本刀の類は既に達人の域であると自負している。

 

 

さて話は変わるがそれらの武器や金物の類、それらは山の麓に建てた工房で作った物だ。

しかし、ただ金物を作る程度なら彼女も時間をかければかなりの業物が出来るものだが、唯一普通の工程と違う点は金物を鍛える時などに神気を織り交ぜながら作る事である。

これは言葉で言うよりかなり難しい作業であり、少しずつ、万遍なく、針の穴を通すようなコントロールで神気を流さないとすぐに金物が神気に耐え切れずに割れてしまう。

これらは鍛冶の技術だけでなく精密な神気のコントロールの練習にもなったので一石二鳥であった。

そうして出来上がった武器の山。

その中から特に出来の良い物を数振り選んで使う事を決めたのはいいのだが、今度はこの武器の山をどうするべきか、彼女は悩んだ。

折角苦労して作った彼女の汗と涙の結晶である。

ここにこうして残っている物は全て彼女の神気に耐え切った、某聖杯を争う戦争で言うところの最低でもランクD以上の宝具に匹敵する業物である。

捨てるのはあまりにも勿体ない。

 

そこで彼女は思いつく。

化学反応や自然現象を、知識を持ち合わせていれば再現可能であるなら四次元理論も再現できないか?

そうして出来たのが冒頭の空間亀裂であり、効果は生前に作った四次元空間と全く一緒である。

その亀裂の効果が分かった時、彼女の感想はと言うと

 

 

 

「よし、冷蔵庫いらないわ」

 

 

 

少しずれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千鶴姉ぇ~!!」

「千鶴さ~ん」

 

 

昼時、畑で育てていた稲の健康状態を見ていた所にチルノとウカノが訪ねてきた。

二人は今、妖精の神様として色々頑張っているそうだ。

あの時の名付けをおこなってから次の日、彼女たちはいつの間にか神様に格が上がっていたのには私も驚いた。

彼女たち曰く「朝起きたら成っていた」らしい。

やはり私が神の尊名を付けてしまったからだろうか?

というかそれしか思いつかないのだが。

まあ神になったとて、彼女たちにはメリットしかないので特段問題は無い。

おかげで二人の身長は145cm程にも伸びて容姿も大人っぽくなり、以前と比べて神気の量も底上げされていた。

 

 

「おや二人とも、こんにちは」

 

 

私がわざと丁寧な挨拶をすると、チルノはハッとして地面に着地すると青いワンピースの端をちょこんと抓んで「こ、こんにちは、先生」と返した。

 

 

「しっかりと挨拶が返せて偉いわ、チルノ。しっかり礼儀作法は復習した様ね」

「も、もう子供じゃないもん。これぐらい出来るもん!!」

「そう……そうね。ごめんなさいチルノ」

 

 

チルノや、そんなムキになると子供にしか見えんよ……

まあチルノはとても素直でよく私の言う事を聞いてくれるし、勉強も当初に比べれば大分良くなった。

最近では産まれたばかりの妖精たちに勉強を教えている姿も見るぐらいだ。

何処か抜けている所は昔から変わる事は無いが、チルノはちゃんと順調に成長していた。

彼女の先生として嬉しい限りである。

 

 

「ちょうどよかった。ウカノ、この子を見てくれないか。発育が遅れているだけだとは思うのだが、万が一の事があってはたまらんからな」

「どの子ですか」

 

 

先程見た時に、発育の遅れている稲をウカノに見せる。

 

 

「この子だ」

「分かりました、では……」

 

 

ウカノは件の稲に手をかざし、彼女が神になった時に開花した『植物を司る程度の能力』を使って稲の健康状態を診る。

そして十秒ほどで診終ったのか、手をかざすのをやめた。

彼女の顔に微笑みが見えるので、特に問題はなかったのだろう。

 

 

「大丈夫、千鶴が言う通り、この子は少し発育が遅れているだけの様です」

「そうか安心した。手数をかけたな、ウカノ」

「いえ」

「それで、今日はどうしたウカノ。二人して尋ねるのは久方ぶりだな」

「用事なく訪ねてはいけませんか………と言いたいところですが、今日は妖精側の代表として来ました」

 

 

妖精側

 

彼女たちが神に格が上がったことで、彼女たちは本格的に周辺の妖精の集落を治める……と言ういい方は語弊があるかもしれないが、彼女たちは各々の集落の大妖精から妖精の長の様なものに担ぎ上げられている。

基本的には各集落の代表達による合議で問題を話し合って解決してはいるが、どうしても解決できない問題が出た時、彼女たちが代表として上位の神である私に上奏するという形になっている。

別にそんな堅苦しくしなくてもいいのだが、なんでもそこら辺は大妖精の長老格の連中がうるさいらしい。

 

 

「そうか……ならば場所を変えるか」

「ええ、お願いします」

 

 

私は残りの作業を人形たちに任せて家へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウカノからとある報告を聞いた私は目の前に広げられた周辺地図を眺めて唸り声をあげていた。

 

 

「それは……本当ですか」

「はい、チルノちゃんの他、三名の大妖精が確認してきました」

 

 

私が受けた報告は少し奇妙な物だった。

 

 

近年私たちの土地に穢れが侵入しようと頻繁に試みている。

しかし結界は私が強度の保証できる限界の広さで張っているとはいえ、そうそう破れるものではない。

そうなると被害が及ぶのは結界外の近くにある集落になる。

一応チルノと私が交代で結界外の見回りはしているのだが、以前は手が足りていないせいで幾つかの集落は穢れによって滅ぼされている。

現在、結界の周囲や結界外の集落では私の作った対軍戦闘用半自立人形『破軍』、『護軍』を配備している為、滅多な事が無い限り問題ない。

今回上がった報告とは、西側から穢れが来なくなったという事である。

確かに穢れが来なくなるのは願ったり叶ったりであるのだが、連日攻め込んでいたのが嘘だったかのようにピタリと止んだ事にはウカノやその他西側の妖精たちは薄ら寒い何かを感じた。

疑問に感じた妖精のトップたちは知能がある大妖精三人と護衛としてチルノが西側に飛んでみると、消滅しかけている穢れの死体が山ほどあったらしい。

しかもその穢れの死に方が奇妙で、大半の穢れが喰われていたそうだ。

それも歯形が一か所しか無い為、かなり大きな口を持った、穢れを蹂躙できる程強力な何かである事は間違いないとチルノは結論付け、これ以上の偵察は危険と判断しすぐさま帰還してその事をウカノに報告。

ウカノもすぐに集落の長を招集し、協議した結果、現在に至るという訳である。

 

 

「話は分かりました。時にチルノ、質問しても」

「何?」

「その穢れの死体はどこから始まっていましたか?」

「えっと……ここ?」

 

 

チルノが指さしたのは森の中の少し開けた所にバツが付いている所。

そこは嘗て私の到着が遅れてしまったせいで救うことが出来なかった、妖精の集落であった。

 

 

「ここに何かありましたっけ?」

「ここには何も……いえ、ありましたね」

 

 

私は地図上その集落のほんの少し西に進んだ所にある黒い半円を指でなぞる。

何かあるとするのならおそらくここしかないだろう。

 

 

「嘗て集落の長に立ち入りを拒否された洞窟ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、早速私は件の洞窟へと足を運ぶことにした。

集落に着くと四次元空間より人形を3体取り出して洞窟へ偵察に向かわせ、その間集落を軸に新たな結界の準備をする。

もう一度、四次元空間に手を差し入れて取り出したるは生前に開発したシールド発生装置を応用して作った指向性結界装置『クナト』である。

『クナト』、つまり『来な戸』をもじった言葉遊びから来ている、一m程の岩に術式を打ち込んだそれを村の中央に一つ、それと村の北と南に一つずつ配置しておく。

これで西側は『クナト』による外の結界と私による内側の結界の二重結界が張られた訳である。

後は東南北にも同様に配置すればチルノたちが穢れに怯える生活をせずにすむ事になる。

そう考えると早く『クナト』を配置したいと気持ちが逸るのだが、まずは目の前の案件の解決が先決である。

程なくして偵察に出していた人形たちが戻って来る。

しかしその内の一体は胴体を半分に千切られて、他の人形に抱えられて帰ってきた。

 

 

「お、オーマイガー……」

 

 

 

う、嘘だと言ってよバーニィ(人形の名前です)!!

 

 

 

危険の可能性のある所の偵察に向かわせたとはいえ、やはり手ずから作った物には愛着がある訳で、彼らの人間らしい行動がたとえ彼女の並行思考から来るものだとしても、彼女の心の奥底から悲しみの感情が湧き上って来る。

 

 

「心配しないで、貴方の敵を光速的早急に討ち取って、火急的速やかに治してあげるから」

 

 

私はバーニィの敵を取る事を固く誓い、早速何があったのかを私の中にあるバーニィに繋げていた並行思考を呼び覚ましてみる事にした。

 

 

まず私の意思を受け取った三体は、まっすぐ洞窟に向かった。

そして洞窟の入り口に到着したかと思えば、何故か三体ともそこで立ち止まっている。

 

 

「……?」

 

 

立ち止まる意味が分からない。

私には洞窟の入り口からは暗闇しか見て取れない。

しかし三体はそこで立ち止まったまま、互いに向き合っている。

もしかしたら彼らにしか感じ取れない何かがあったのか?

私はこれから起こるであろう事を一挙一動見逃さない為、バーニィの視界を注視する。

そして三体はおもむろに手を振り上げ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃんけんをし始めたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

単に洞窟が怖いだけかい!!

そう彼らは洞窟の暗闇にビビッて、先頭と決める為にじゃんけんを始めただけだったのだ。

そんなとこまで人間に似んでもええやろ……

私はそんなツッコミを入れながら、orzポーズになるのだった。

 

 

 

 

気を取り直して再びバーニィの記憶を覗く。

先頭はバーニィに決まったようで、松明を片手にその洞窟をずんずん突き進んでいく。

先程までの怯えはどこ行ったとツッコミを入れていると、おかしなところを見つける事が出来た。

松明で照らす先、そこには闇があるだけ。

彼らもおかしい事に気が付いたのか、そこに立ち止まってその場から奥に近づいたり遠ざかったりしてみる。

やはりそうだ

 

 

「光が闇に喰われている」

 

 

一定のラインから奥に光が不自然に届かず途切れているそのさまは、まるでそこに闇の壁がある様に感じた。

流石に彼らはその先に進むのを躊躇ったのか、一度私の所に戻ろうとしたとき、ゴッという鈍い音が聞こえ、そこでバーニィの記憶は途切れている。

 

 

「間違いない」

 

 

この先に何かいる事は確定である。

ならば十分に注意してこの先に進めばいい。

 

 

「バーニィの犠牲は無駄にしない!!」

 

 

死んだ(?)バーニィに再び固く誓って、私は件の洞窟へと足を運ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洞窟の内部に侵入した私は一切の気配を遮断して忍び足で先へと進んでいく。

無論明かりもつけることは無い。

代わりに私の目を暗闇でも見えるように神気で強化している為、まるで昼間の外の様にしっかりと洞窟内部を見て取れる。

そうして洞窟内部を危なげなく進んでいくと、ある所から先が神気で強化してあるにも関わらず見ることが出来ない所を見つける事が出来た。

 

 

視界の先には完全な闇

 

 

この中に何かがいるのははっきりしているのだ。

 

 

「虎穴に入らずんば虎子を得ず……進みましょう」

 

 

意を決して手を、足をその闇の中へと入れてみる。

そして何も起こらない事を確認した私はいざその闇の中に侵入しようと試みる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~、誰なのか~?」

「っ!!?」

 

 

少女の声と共に現れる、激しい殺気。

その闇の中に手足を入れていたからこそ感じ取れた闇の中の殺気に、彼女は思わず大きく後ろに跳躍してしまう。

どうやら千鶴のその判断は正しかったようで、いつの間にか彼女の手は何かに噛み千切られていた。

 

 

小さく舌打ち

 

 

どこかで慢心があった事を恥じ、落ち着いて手の再生を手早くおこなった。

元に戻った手をにぎにぎと感覚を確かめるように動かすと、再び視線を完全なるその闇へと戻した。

あの闇の中で感じた気配は妖精のそれである。

しかし穢れの気配も同様に混在していた。

千鶴はそんな疑問に首を傾げる。

あいつは誰だ?

何故妖精と穢れの存在が混在している?

 

 

「貴女は誰?」

 

 

その私の問いに少女は笑い声で答えた。

 

 

「お姉さんのお肉、とっても美味しいのか~」

 

 

返答になっていない。

それとも理性が無いのか。

私は今までの出来事を纏めて、ある仮説へとたどり着く。

 

 

彼女は闇の妖精

何故かは知らないが、集落の者につい最近までここに閉じ込められていて、そして外にいた穢れを喰った為に、妖精でありながら穢れている存在に成りかけている。

 

 

「妖精ならぬ妖怪か……」

「何をブツブツと喋っているのだ~?」

「あらごめんなさいな。あなたをそこから引きずり出す算段を立てていたの」

 

 

姿見えぬ少女に私は挑発で返す。

 

 

「お前も私をいじめるのか~!!」

 

 

何を勘違いしたのかは知らないが、今の言動を鑑みるに集落ではあまりいい対人関係ではなかったのか?

こうして思考を繰り返している間にも、彼女からの闇を用いた激しい攻撃が繰り広げられているのだが、千鶴はひらりひらりと難なくそれらの攻撃を躱していく。

確かに彼女の攻撃は一撃一撃が必殺の技ではあるのだが、訓練の賜物か、正直千鶴にとって彼女の攻撃は単調過ぎた。

しかし油断はしない。

四次元空間より一振りの日本刀を取り出すと、それを典型的な居合の型で構える。

 

 

「『刀とは(よろず)の物を斬る為のものである』」

 

 

グッと腹に力を込めて、足に力を込めて、さりとて肩は力まず腕を振るう。

 

 

「『ならば斬れぬ物ある道理無し』!!」

 

 

言霊をのせた千鶴の刀が薙いだ延長線、距離を超えて彼女の斬撃が闇へと届くかに思われたが、闇を切り裂くことなくそれは消滅した。

 

 

「そんな攻撃は効かないのか~」

 

 

物理攻撃は意味がないと……

 

 

千鶴は自分の持ち得る最高クラスの斬撃が通用しなかったにも関わらず、あくまで冷静を保っていた。

斬撃が効かないのなら何か他の手段を考えないとね。

 

 

「『弾け』」

「おぉ!?」

 

 

今度は言霊で遠距離から攻撃する。

闇は確かに後ろへと吹き飛ばされはしたのだが、さほど効いている様には見えない。

やはりあの闇をどうにかしないと、彼女に攻撃は通らないのかもしれない。

 

 

「今度はこっちからいくのか~」

 

 

闇が千鶴の周りを四方八方ぐるりと取り囲んで彼女を闇に閉じ込めようと迫って来る。

元々洞窟は狭く、逃げられる幅も少ない故にさすがの千鶴も避けきれない

千鶴はその闇に、大きな口を広げながら迫る錯覚をおぼえる。

さりとて彼女は慌てない。

慌てたらそれだけ判断力を失う。

頭では分かっている。

しかし本能では怖がっている。

それはそうだ、どんなに取り繕うとも怖いものは怖いものだ。

逃げたい逃げたい逃げたい!!

それが彼女の根底にあるものだ。

そんな本能を理性で押さえつけようとする。

しかし出来ない。

できないのなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本能に従えばいいんだ!!

 

 

「『光よ』!!」

「きゃあ!?」

 

 

土壇場の逆転の発想、私は太陽光をイメージして目の前に光を生み出した。

「闇が怖い、光が欲しい」

そんな私の欲が、目の前の眩い暖かな光を生み出したなんて信じたくもないが、今は目の前の彼女に集中する。

一瞬だけ彼女の姿を確認する事が出来たが、やはり彼女は穢れに囚われているようで、穢れが彼女の身体に張り付いて彼女を乗っ取ろうとしている。

それなら話は別だ。

彼女に悪意が無いのなら、彼女の心が闇に囚われているのなら、私は助けたい。

 

 

「貴女は外には行った事あるかしら」

「お~、食事には行っているぞ?」

「遊びには?」

「……」

「お友達は?」

「……」

「家族……止めましょう。こんな話」

「何が言いたいの?」

 

 

彼女の言葉に幼い雰囲気が消えた。

これが彼女の素、私の会話に乗り気であるととってもいいのかな。

私は話を続ける。

 

 

「鳥と共に春を歌い、夏は蝉の声を聴いて涼む、秋は作物の実りを喜び、種と共に冬を越える。そうして季節は巡っていく……外に出れば色々な事があるの」

「そんなの知らない……ずっと閉じ込められていたから」

「なら今から知ればいいのよ」

 

 

私は闇に向かって手を差し伸べる。

 

 

「私と一緒に外に出ませんか?」

 

 

何ともバカな賭け。

しかし穢れが彼女の心の闇に付け込んでいるのであるのなら、それを払ってやればいい。

払うといっても、一方的な退治だけが手段だと誰が決めた?

圧倒的な力はいらない。

いるのは彼女を助けたいという意思表示。

 

やがて私のその誘いに乗ってくれたのか、彼女は闇の中から姿を表し、おずおずと私の手を取ってくれる。

 

 

「ああ、おねぇさん……」

 

 

私の手を取ってくれたという安堵。

その一瞬の油断は

 

 

「ごめんなさい」

「ごふっ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の身体を喰われるという代償で支払われることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おねぇさんが、おねぇさんが悪いんだよ!!」

 

 

ゴリゴリと骨を砕く音が聞こえてくる。

私はこんなの望んでない。

私のせいじゃない。

彼女が死んだのは私のせいじゃない!!

 

 

「こんなにも美味しそうな身体をしているから!!」

 

 

違う、違う違う!!

こんなことをしたかったんじゃない!!

私はただおねぇさんの手を取ろうとしていただけなのに!!

 

 

「美味しいよ、おねぇさんの身体……」

 

 

涙が止まらない

初めて私と向き合ってくれた人なのに

死んじゃった……

私が殺しちゃったんだ

闇から産まれた私を仲間は化け物と罵り、大人たちは腫物を扱うようにして最終的に閉じ込められて……

空腹で外に出たら黒いものが沢山いたから食べまくって

心の中に何かドロドロしたモノが私の中に入ってきて

そうしたら身体が言う事を聞かなくなって、頭がボーとなって

それから、ソレカラ……ナンダッタンダッケ?

 

 

 

 

 

ああそうか

結局私は

バケモノダッタンダッテハナシダ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「違……う」

 

 

「えっ!?」

 

 

もはや肉片寸前の身体であったはずの彼女が起き上がったのを見て「あり得ない」と呟く。

四肢を引き裂かれたはずの彼女が妖精でもないのに生きられる筈がない。

そう思っていた彼女にとって、千鶴が生きていたことに驚いた。

さりとて彼女はどう見ても千鶴は虫の息にしか見えない。

 

 

「その言葉はゲホッ……本当に貴女の言葉かしら?」

「ん~、そ~なのか~!!」

「ガハッ!?」

 

 

私じゃない私が彼女を蹴り上げられて、壁に激突する。

それに飽きたらず、止めを刺そうと彼女に私は歩み寄る。

そんな、止めてよ!!

彼女が死んじゃうよ!!

誰か、誰か助けて……

 

 

「大丈夫」

「お~!?」

 

 

瞬間、私の身体に浮遊感が生じたかと思えば、今度は私の方が壁へと激突していた。

一体何が起こったのか?

疑問に思い、彼女の方を見ると、いつの間にか彼女の身体は完治していた。

彼女は大きな深呼吸を一つするとまっすぐ私を見据える

 

 

「貴女の声はしかと聞いた」

「何のはなしか~?」

「まだその者の身体を騙るか外道、その者の涙を見れば真偽は自ずと分かるぞ!!」

「「……ほう、流石は神と言うべきか」」

 

 

私の口から何人もの人が喋っている様なひしゃげた声が洞窟を木霊す。

こいつが、こいつらが私の身体を!!

 

 

「「我らはこやつに喰われたお蔭でこやつの中で組み合わさって一つの存在となった」」

「「そして徐々にこやつの身体を乗っ取り、今の我らがあるのだ」」

「「こやつの身体は最高だ、以前の我らとは比べ物に成らない程力がある」」

「「しかし神よ、お前には到底力が及ばぬことは重々承知」」

「「さりとて今の我らは、こやつと一心同体。我らが死ねば、こやつも死ぬ」」

 

 

「「さて、神よ。お前に我らが殺せるか!!」」

 

 

彼女に動きは無い。

いや、彼女は深いため息を一つ吐くと彼女は再び私を見据えた。

 

 

「遥か昔の人の言葉曰く、諦めたらそこで試合終了だと」

「「?」」

「私は昔っから熱血バトルアニメが好きでしてね、正義の味方が逆境の中、中二病くさい必殺技を叫んで悪を倒すさまはいつ見てもいい物でした」

「「???」」

「だってそこには明確に善と悪が、ヒーローと悪役が分かれている。余計な事は考えずに楽しめるからこそ私は………分かりませんよね、こんな事をいっても」

「「つまりどういう事だ」」

 

 

私と私じゃない何かの言いたいことが初めて重なった。

アニメ?

チュウニビョウ?

彼女の言っている意味が全く分からない。

 

 

「全然分からないって顔ですね。まあ要約するとですね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃えるんですよ、この展開」

 

 

私じゃない何かは未だに彼女が何を言いたいのかが分かっていないのか、理解できずにその場から動く事は無くその場で頭を抱えている。

しかし私には彼女の言っている意味が分かった。

彼女は私を助ける事を諦めていないんだ!!

 

 

「『神よーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点が変わって千鶴サイド

 

穢れが千鶴にありがたいご高説を垂れている時、彼女はこう思っていた

 

 

 

あ、これ悪党の典型的な死亡フラグですね

本当にありがとうございました、と

 

 

 

そういえば悪党と言えば熱血アニメではやはりビームで蹂躙が鉄板である。

生前の私は一度でいいから「ゲッタァアアァァァアァァ〇ィィィィィイィィィイィム!!」と叫ぶのが夢だったりする。

まあ今も昔も恥ずかしいからしないけど……

 

 

話は変わるが、龍神の事は覚えているだろうか?

そう口からビームを吐くあいつの事である。

彼女が何故ビームを吐けるのか?

まあ答えは簡単で、彼女が『ビームを吐く程度の能力』を持っていたからである。

それを聞いた時「なんじゃそりゃあ!!」とドリフ宜しく並にスベッたのはいい思い出である。

それでも何とかビームの原理を解明してやると意気込んで、彼女がビームを吐く度にそのビームをガン見してようやく分かったのは、小さな粒子がビームの中を飛んで、目標にぶつかっている事だけ。

私にとってはそれだけ分かれば十分であった。

 

 

私は告げる

 

 

「『神よ、神よ、何故我らをお見捨てになられたのか』」

 

 

私が洞窟を照らす為に作った光、それを構成する光粒子と言うものがある。

 

 

「『光は無くなり、暗闇は世界を包み、我らは闇の中』」

 

 

ところでこの光粒子、秒速三十万kmというとてつもない速度で飛んでいるのをご存じだろうか?

 

 

「『神よ、神よ、もしあなた様がお隠れになられたのなら、それにもやはり意味が御有か?』」

 

 

しかしそんな速度で飛んでいるにも関わらず、私たちに何ら影響は無い。

 

 

「『ならば私が光を、闇を光で照らそう』」

 

 

これがもし質量を持った粒子の暴風雨となったらどうなるか?

 

 

「『世に光有れ』」

 

 

 

 

私の詩が終わるのと同時に私の神気を帯びた光粒子の一つ一つが、暴力的な雨となって彼女を、穢れを襲う。

無論光の速度を回避する事など出来る訳がなく、悲鳴を上げる暇さえ無く、穢れはこの世から消え去った。

何ともあっけない最後である。

 

しかし問題は、ちゃんと彼女が無傷で残っているかどうかである。

私の脳内試算では穢れだけを狙って撃ったので、無傷の筈……多分。

泥人形には何度か撃った事はあるが、なにぶん人に向けて撃ったのは今日が初めてだし、放射線治療で癌だけを狙って治療したけど身体が耐えられませんでした~、みたいな事は本当に勘弁してほしい。

 

 

「……ん」

 

 

彼女の胸が正常に上下するのを見るに、どうやらそれらの心配は杞憂だったようだ。

念の為彼女の内部に異常がないかの確認をしてみても、特に問題は無かったので安心である。

 

 

さて、これからどうするか?

これから彼女を外に連れていくかどうか、ひとまず彼女から答えを改めて聞かないといけないだろう。

出来れば私の家に連れていきたいのは山々だが、そのあたりも彼女が起きてから聞くとしよう(千鶴は善意で思っているだけで、別段やましい事は考えていませんよ、ホントですよ?

 

 

コツン

 

 

「イタッ!?」

 

 

千鶴の頭に突如何かが落ちてくる。

何事かと降ってきたものを手に取ってみると、それはただの石ころである。

なんだ、ただの石ころか~

そう思って見過ごそうとした時

 

 

コツン、コツン、コツン

 

 

今度は目の前に石ころが三つ……いやどんどん天井から降って来る。

 

 

「あ~うん、お姉さん分かっちゃったよ……」

 

 

そう、これはやばいパターンのやつや!!

そう感じた千鶴はすぐさま彼女を脇に抱えると、全速力で洞窟を駆け抜けて外へ。

そして千鶴が外に出るのと同時に洞窟は大きな地響きをあげながら崩壊してしまった。

 

 

「……」

 

 

おそらく洞窟の中であれだけドンパチをやったせいである事は間違いない。

それを彼女になんて言うべきか……

しばらく千鶴は、倒壊してしまった洞窟を眺め続けていた。

 

 

それも彼女を脇に抱えているのも忘れて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は暖かい何かを感じて目を覚ました。

おぼろげに私の身体がゆらゆらと揺れているのが分かる。

心地いい

まるで獣の身体に身を包まれているかの様な心地よさだ。

再び私の瞼が重くなっていくのが分かる。

 

 

二度寝しちゃっていいのかな?

 

 

「いいわよ、眠りなさいな。時間はまだたっぷりとあるわ」

「え?」

 

 

私の前からとても優しい声が聞こえる。

ごしごしと瞼を擦って意識を覚醒させると、今の私の状況がよく分かった。

 

 

私背負われちゃってるの!?

 

 

「あ、あの、えっと……」

 

 

あまりの出来事に私は言葉が見つからない。

すると彼女は立ち止まって「嫌だった?」と聞いてきたので私は首を強く横に振った。

 

 

「そう、よかった」

 

 

どうして彼女は振り返らずに私の行動が分かったのだろうか?

彼女の背中に目でもついているのか?

……やっぱりそんな事どうでもいいや

私は彼女のぬくもりを堪能する為に強く抱き付いた。

 

 

「ぐえっ」

「ご、ごめんなさい」

 

 

強く抱き付き過ぎたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

数刻、私たちはお互いに沈黙を守っていたが、彼女は沈黙を破って突如私に謝ってきた。

私は訳も分からずその理由を聞くと、住処である洞窟を壊してしまった事で、私の帰る場所が無くなってしまったのでという事らしい。

私は笑いながらそれを許す。

元々あの洞窟には嫌な思い出しかなかったから清々したと答えると、彼女はクスクスと笑いながら「そうか、そうか」と言った。

 

 

「あ、私、いま外にいるのね」

 

 

今更ながら私は気づく。

小石をじゃりじゃりと踏みしめる音。

風をビュウビュウと肌で感じる事。

どれもこれも洞窟で封印されていた時には体験できなかった事だ。

 

 

「そういえば名前を聞いていなかったわね」

「名前?」

「自身の存在の意味を表す大切な記号よ。私の名は白嶺千鶴と言うの、貴女は?」

 

 

私は首を横に振って「そんなもの無かった」と答えた。

彼女は短く「そう」と言うと、おもむろに千鶴は顔を空へと向けた。

何だろうと思い、私も空に顔を向けるとそこには数えきれないほどの光の数々が真っ黒な空に散りばめられていた。

私は思わず感嘆を漏らす。

外にはこんなに綺麗なモノがあったんだ!!

 

 

「千鶴、千鶴すごいよ、光がこんなに沢山!!」

「あれは星と言うものよ」

「星?」

「簡単に説明すると、自ら光るとても大きな石ころが遥か遠い距離を経てその光が私たちに届いているのよ」

「へぇ~」

 

 

私はその説明に関心を抱きながらその星々を眺めていると、千鶴は小さく「ルーメン」と呟いた。

 

 

「ルーメン……では可愛くないから……そう、ルーミアにしましょう」

「何の事?」

「ルーミア、貴女の名前よ」

「私の名前?」

「遥か昔の言葉でね、『光』を表すの。ルーミア、貴女は暗闇の中でも光り輝くあの星々の様な存在になりなさい」

「ありがとう千鶴!!」

 

 

私が強く抱き付くと、千鶴は「喜んでくれて何よりだわ」と言った。

 

 

「それともう一つ、寝床の件なんだけど……よかったら私のお家に来ないかしら?」

「いいの?」

「無論嫌なら他の場所を「千鶴の家が良い!!」そ、そう。分かったわ」

 

 

それからは二人とも沈黙を保ったまま、私は千鶴の背中に揺られながら彼女の家へと向かう。

そうしている内に、私の瞼が徐々に重くなっていく。

眠ってしまう前に伝えたい事を彼女に伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう

 

 

お母さん、と

 

 

 

 

 

 

そうして私は彼女の背中に身を預け、深い眠りへと落ちていった。

 

 

 

さて、その言葉を受けた千鶴

彼女は黙ってその言葉を聞いていたが内心ではこんな事を考えていたに違いない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?えっと……何故にお母さん!?」と

 




リアルが忙しいbootyです

今回はかなりの難産でしたよ、本当に。
今日やっと筆が進んだかと思えばまさかの12000文字!?
あれおかしいな、こんなはずでは……
そんな思いで後書きを書いています。


本編の補足

・千鶴の服について
犬走椛の服装が私としてはイメージが近いです。
更にこの服は繊維の太さや強度を任意で変更できる為、夏でも冬でも戦闘中でも着用可。
それと自己再生能力あり。

・人形について
アリス=マーガロイドの人形のデザインでイメージしていただきたいです。
アリスの上海、蓬莱人形むっちゃ可愛い……
因みに『破軍』は西洋ランス持ちの人形を指して、『護軍』は『クナト』の簡略化した術式が打ち込まれている大楯持ち。

・四次元空間について
ゲー〇オブ〇ビロンのイメージ

・ルーメンのくだり
ウィキペディアで偶々見つけた
遥か昔の言葉⇒ラテン語の事


それではまたの日のあとがきで


追記謝罪:光粒子について

今回の話の中で出てきた光についての話ですが、小説内では光は粒子であると述べていますが、光は電磁波、つまりは波であるのと同時に粒子の性質を持ち合わせているという特殊な二重性を持った物です。
決して光が粒子だけでできた物ではありません。
誤解を招くような記述をしてしまった事をこの場をお借りして心よりお詫び申し上げます。
本当に申し訳ありませんでした。
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