形にせずにはいられなかった。
拝啓神様、確かに俺は生まれる世界は『魔法のあるファンタジーな世界でお願いします』とも言いました。しかし……
「久しぶりだね。マダム・サリマンに何か言われたのかい?」
【ハウルの動く城】の世界って無いでしょう。確かにファンタジーな世界ではありますけど、ジブリの世界が来るとは思わなかったです。それ以上に不気味と言うか、戦争とかが描かれている結構血なまぐさいドロドロとした世界でしょうに、恨みでもあったのか神サマ……
「いや、今でも連絡は取り合ってるし、仕事を受ける事もあるが僕はあの人の部下では無いからね。あくまでフリーの魔術師で同じ師匠の下で修業した君の友人だよ。だからこっそり仕掛けてる魔法は止めてくれないか?」
臆病者が力を手に入れると厄介だ。友人だと言っていた相手を一切信用せずに排除しようとしてくるのだから……まあ、魔術師自体があまり信用出来る様な職種では無いからしょうがない部分はあるか、俺も師匠や荒れ地の魔女とかの前にはあまり行きたくない。
「カルシファーと契約した僕の魔法を片手間か……君は師匠の下でずっとその才能を隠してたわけかい?親友だった僕も騙して、酷い男だな」
そう俺は『世界クラスの魔法の才能』とそれを『十全に扱える身体』もお願いした。そのため、学ぶ環境が揃っていれば誰よりも上に行けた。だけど、下手に目をつけられるのも嫌なのでサリマン師匠せんせいの所では力はセーブしてた。
「面倒事は嫌いなんだよ。感謝はしてるがサリマン師匠も面倒に変わりない。君も面倒な案件に違いないが、一応親友だからな。ほれっ、君が惚れさせて捨てた女からの手紙の山だ。相手は一般人だがこれだけ思いがあれば呪いの1つや2つがあってもおかしくなさそうだ」
と言うか呪ってやろうか女侍らせて気障ったらしい、分かってても腹が立つ。この世界で俺も成功してるから我慢できていたが、何も無ければ俺が始末していたまである位だ。
「勘弁してほしいな。それにしても僕の所に来た用件はそれだけか……君は暇なのかい?」
「むしろ忙しいよ。こんな辺鄙な動く城まで仕事で来てるんだからな。まったく、君なら大丈夫と
呪いは本人か関係者以外は触れない方が良い、あまり口出ししすぎて変わってしまえば面倒だ。無理やり解くことも俺なら出来るが、ぶち壊すような真似はしない。俺は近しい立ち位置だがあくまで傍観者でありたいのだ。
「君の言動は相変わらず不思議だ……忠告は感謝するが僕の行動を邪魔される気は無いよ」
「そう言うと思っていたよ。それじゃ僕は帰る。次は仕事抜きで土産でも持って来るとするよ」
そう言うが早く自分の身体を変質させて白の口から空へと飛び立った。俺の才能をもってすればハウルや荒れ地の魔女どころか師匠に出来る事まで、この世界魔術師に出来て俺に出来ない事は無い。飛び立って空高くに上り詰めた先で空間を開き自分の店へと降り立つ。
「ふぅ、情報的にもう少しで始まるか……イベント的にはソフィーが来てすぐに行くのは好ましくないか?いや、何度か顔を合わせておいた方が良いか……本格的に入り浸るのはあの金髪をぶち壊した後位が良いかな。うん、立ち直って引っ越ししたくらいで数日居座るとしよう」
あっ、師匠から連絡が来てる……なになに、はぁ、要約すると『頼みたい仕事があるから王宮に顔を見せなさい』って事か、面倒だなぁ。まあ、情報の入手には丁度良いし、流れを壊さないものだったら受けとくのもありかな。
色々と言いたい事はあるが分からない世界では無いし、魔法の才能の甲斐もあり食い扶持に困らないどころか結構裕福で脅かす存在も居ない。まあ、悪くは無いのではと成長した今では感じている。
「それでも、
原作に介入すると面倒なのでいったんここで終わり。
続くかどうかは本当に気分次第です。