カーテンの隙間から入り込む光的にもう朝のようだ。身体を起こしてこの無駄に賑やかな空を眺めてからゆっくりと自分の部屋から出る。既に朝食の準備は出来ている様で今世の母親に俺は挨拶をする。
「おはよう」
「チンカラホイ、おはよう、さっそく朝ご飯にしましょうか」
「そうだね、チンカラホイ」
単純明快な『チンカラホイ』と言う掛け声で大抵の魔法は扱えてしまう。複雑な魔法にはそれ相応の手順が必要な物もあるが、日常生活で見られるのはこれくらいだ。魔法が使えるし、ファンタジーな世界観ではあるだろう。この世界は化学が迷信で魔法が現実なのだから。間違ってはいないのだろう、しかし……
(ドラえもんの世界ってなんか違うだろ)
俺が生まれたのはドラえもんの世界、それも劇場版である魔界大冒険と言うもしもボックスで生み出した平行世界だ。魔法が使えるし、ファンタジーな世界観なのはっさっきも言った通りだ。しかし、ドラえもんのジャンルは
巷で魔界星の接近なんて噂が出始めている。もちろん映画通りあまり信じられてはいない様だが話題に上がり始めているという事はそろそろ始まるんだろうな。登場人物である満月博士が居る事も確認済みである。
と言うより俺は『世界クラスの魔法の才能』とそれを『十全に扱える身体』もお願いした。そのため、この世界でトップクラスの魔法が使える訳だが世界と言うのは地球に限らないようでデマオンクラスの力が普通にある。何が言いたいかと言うと有名魔法使いとしてそれなりの地位があり、個人的に満月博士とは面識があるのだ。っと色々と考えてる内にもう朝食を食べ終えてしまった。今日も出かけるとするか……
「それじゃ、行ってきます」
「ええ、気を付けていくのよ。まあ、貴方に心配は要らないでしょうがね」
主人公組と同世代位ではあるが魔法関係の研究者として名前が知られており、既に社会的信用を確保し働いている。今日もそっち関係で回らないといけない場所が何か所かある。これでも忙しい身なんだ。一応学校に籍を置いているので、その時が来たら顔を出すとしよう。学校と満月博士の所で会っていれば関わる事が出来るだろう。
魔法についてはタイムマシン経由で化学世界に持ち込めている事からそのまま持って行く事も可能だろう。いくら、望んだからと言ってこんな出鱈目な世界で生きていくのは辛い、のび太とドラえもんに着いて行く形で化学世界に移り住む予定だ。
この計画を実行する上で必要なのは彼らに怪しまれない事を前提に、彼らから秘密を打ち明けられる様な関係を築く事だ。映画の終わりでのび太が美夜子さんに科学の世界から来たことを伝えているシーンがある。あのシーンの様に秘密を伝えられ、着いて行っても断られない位の関係を築く必要がある。
という事はストーリーに介入し、手助けを行って信用を得て、何なら恩を売りつけるくらいはしておくべきである。しかし、怪しまれないために力はセーブする必要がある。そして流れを変えすぎないために美夜子さんがのび太を守るシーンとかは壊したくない。
割り込んでも問題なさそうなのはドラミちゃんぐらいか、逃げる際に先に囮になってどうにか逃げだしたと伝えて、その後で石化を解いた。もしもボックスがあれば解決ね、おわり、なんていうメタいボケも削れるからむしろいいのではないだろうか。
まあ、実際にどうなるかは結構その時にならなければ分からないだろう。今のうちに介入できそうなポイントを上げてはおくが臨機応変に動いて行こう。まあ、ドラえもん自体は好きだし、新、ではなく旧作であった事も評価は高いがそれでも……
「
なんか、そこなの!?みたいな世界ありますかね。
魔法の世界編の場合は魔法があれば最低限条件は満たし、他に2次創作で見ない様な世界であれば良いのですが、あえて考えようとすると思いつかない。
そしてネタとして成立させるためには知名度も必要。
みんな知ってるけどそこに転生するの!?
みたいなのが狙いです。
さーて、これで考えてたネタは尽きた。
後は本当に思いついたら書くかもぐらいの作品です。