ただ現時点だとパーツが足りずに無理やり他のカード差してカバーした不完全体なので、まあ来週が楽しみだなぁと。
現状の構築予定図だとVoVo8が4とエタプレが2必要なんですわぁ。
「あっ! レッドゾーン
エアグルーヴに至近距離から殺意マシマシのメンチを切られて全力で顔を逸らしていると、脇からそんな声が聞こえてきた。この出来れば耳にしたくねぇストレスフルな声はまさか……
「ほらほら、貴方のステキな後輩ドギラゴンバスターが来てあげましたよ~セ・ン・パ・イ?」
「ちょっと目ぇ離した隙になんでそんなメスガキみてぇな言動が板についてんだテメェ?? トレーナーに何教わってんだよバカじゃねぇの」
「火の玉ストレートなド正論やめてくれません!? せっかく全力でバカにするムーブしてあげたのに! やーいざーこざーこ! 歩く燃え尽き症候群!」
「シバくぞカレーパン女」
「誰の腹がカレーパンだって!?」
「言ってねぇ!」
うがーっ! とよくわからん所で着火するドギラゴン。
パーカーのポケットに両手を突っ込んだかと思えばそこから大量のカレーパンを取り出しどんな手品を使っているのかポケットからポロポロとカレーパンを溢れさせながら半泣きで突っ込んでくる。
「うわーん! こうなったら貴様の腹もカレーパンにしてやるぅーっ!」
「うわぁ落ち着きなってラギィ! あんた力強いんだからアタイだけじゃ抑えきれないんだって! ちょおいミリィあんたも手伝ってよー!」
「拒否。前みたいにカレーパン詰め込まれて太りたくない」
「気持ちはわかるけどじゃあアタイ孤軍奮闘かい!? ちょっ! 誰か! お客様の中に腕力か胃腸に自信のあるお方はいらっしゃいませんかー!? あっ、ちょっ、やっば──」
一緒に来ていたプチョヘンザが暴れるドギラゴンバスターを羽交い絞めにするが、ミラダンテは断固拒否の構え。腐っても我が仇敵、その膂力は伊達じゃないのかプチョヘンザをずるずると引きずりながら少しずつこっちに迫りくる。
単純な気迫だけなら皇帝にも劣らないその様に、オレの襟首を掴んで引き寄せていたエアグルーヴがその顔をひきつらせた。
「おい貴様これはどうするつもりだ」
「皆目知らん。ただこのままオレの詰問にかまけてここに留まってりゃもろともダイエットに勤しむ羽目になるぜ副会長サマ? 例の事件を覚えてるなら知ってるとは思うがあいつのカレーパンはバランスのとれた旨辛で超高カロリー&高たんぱく、食べれば食べた分だけ筋肉と腹回りにしっかり帰ってくる素敵仕様だ──まさかあの時の悲劇を忘れたわけじゃないだろうよ」
「くっ……」
そう。何を隠そうドギラゴンバスターのアホ、以前にも一回やらかしている。
とあるウマ娘達に自家製のカレーパンを褒められて気分を良くしまくったアイツは凶悪カロリーのカレーパンをそうと知らないウマ娘たちに大盤振る舞いし、結果太り気味のウマ娘を大量生産してそれはもうめたくそに怒られた前科があるのだ。ちなみに発端となった褒めたウマ娘はオグリキャップとスペシャルウィーク、2人揃って100個単位で食ってたはずなのになぜかその時腹がパンパンに膨れただけで翌日には元通りのスタイルになっていた。あいつらの体構造どうなってんだ。
「──テメェ」
あっ、やべ。
お袋が眼鏡をはずす。先程まで割と気のいい女性みたいな感じで収まっていた表情があら不思議、一瞬にして極道の女に早変わりだ。どっかのサムライ女を思い出す変わり具合だぜ……あっちは
その赤い目を見てドギラゴンの方も正体に勘づいたのか、スンッと真顔に戻ってお袋の方に向き直る。その後ろで、一瞬のスキを突かれてカレーパンを口いっぱいに詰め込まれたプチョヘンザがたまらず崩れ落ちた。
「よお
「おやおや〜、どなた様かと思えば
ずんずんと互いに歩んでいき、至近距離からガンを飛ばし合う2人。怒涛の身長差のせいでドギラゴンが見上げてお袋が見下ろしている形になるが、しかし互いの気迫は恐ろしい程に拮抗している。
「……知り合いか?」
その様子を目の当たりにしたエアグルーヴがオレの方に向き直って声をかけてきた。それはいいんだけどとりあえず服離してくんね? このままだと布地に癖がついちまうんだわ。
「あっちのでけぇ方はオレのお袋。ドギラゴンの奴とは……あー、なんだ。こう、前世でただならぬ因縁がだな」
「……例の『ランド大陸』とやらか? 正直眉唾としか思えんがな……」
「ンな事言ったらウマソウル自体眉唾の塊みてぇな存在だろうが。今更転生元の世界がどうこうで騒ぐなよ」
「不条理の塊のような貴様に正論を説かれるといまいち納得がいかん」
「オイそりゃどういう意味だ? 返答次第じゃどつくぞコラ」
軽く凄むと、エアグルーヴは「冗談だ」などと言いながらようやく手を離した。見事に布地が伸びてら、これアイロンで戻るかねぇ……。
さてさて服の問題はさておきこの二人、どう止めたもんか。
とりあえず近くで自爆特攻を喰らった某拳法家のようなポーズでぶっ倒れている青毛のドアホを足で小突いて起こす。
「オラ、起きろクソ親父。アレどうにかすんぞ」
「イテッ……あー、なんかどう見てもドラゴンなのにドラゴンじゃないエグザイルがどうこう言うドラゴンと無理やり合体させられる夢を見ていたような気がするよ……」
「長いしやけに具体的だなおい。それ予知夢の類じゃねぇの?」
「だとしたらワタシはこっちの世界でクリーチャー体を開放して何かやらかしてることになるけど」
「テメェがやらかしてるのなんていつものこったろ」
「ひどくない? 一応父親だよワタシ?」
「知らんな」
「やっぱりひどい! まったく……それで? 何か考えはあるのかい?」
「ないから頼ってんだろうがよ、日頃から自分のこと天才って言いまくってんだからその自慢の頭脳でなんか閃いて見せろ」
「随分と雑だねぇ! わかったよ、やって見せるさマフティー! なんとでもなるはずだ!」
誰だよマフティー。
相変わらずとんでもない圧をまとってメンチを切り合う二人の下へ歩みを進めるクソ親父。こういうクソほど恐れ知らずなとこは素直に称賛できるんだよな……心臓鋼鉄でできてんのか?
「ほらそこ二人、ここは学園内だ。他の学生に迷惑をかけるようなことは控え「「うるさい」」オベフッ」
「親父ィイイーー!!!」
仲裁に入ろうとしたクソ親父の両頬に左右から拳が突き刺さる。
やっぱり駄目だったかとオレも止めに入ろうとするが、そこでクソ親父の──ジーニアスアンサーの両手が、自身の顔面にめり込んだ拳の手首を掴んだ。
そのままギリギリと締め上げていくと、浮いた拳の先から未だかつて見たことのない真顔の天才が姿を現した。
「──いい加減そこまでにしたまえよ。この天才の御前だぞ?」
もうちょっと言い方どうにかならなかったのかよ。
ただそれでも伝説の天才の名はフィジカル方面でも伊達ではないのか、ギリギリと腕を締められてるのに変わらず好戦的な笑みを浮かべているしてるお袋に対して、ドギラゴンの顔には明らかに冷や汗が浮かんでいる。
そして次の瞬間にはクソ親父もいつものような飄々とした笑顔に戻り、パッと両手を放して言った。
「──ま、要するに暴力沙汰はよろしくないってことさ。真の天才たるこのワタシ、ジーニアスアンサーとのお約束だぞ? さ、お騒がせしたね。オーディエンスの君たちにはアメを上げよう」
懐から飴玉を出して周りに配っていくクソ親父。
それを見ながらお袋とドギラゴンは互いに目配せして、
「──次はブチ殺す」
「上等」
どうやら和解は無理そうだ。
乾いた笑いが漏れるのを自覚しながら、オレはいずれ来るであろう禁断革命戦線に思いを馳せた。ウッ、胃がキリキリしやがる……。
そら(禁断と革命なんて不俱戴天の敵なんだから)そう(和解なんて夢のまた夢どころかもはや有象夢造)よ
本筋関係ない閑話で見たいもの
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プレ殿クリーチャーたちは今
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ジーニアスアンサーの天才的な一日
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キングマスターズ、トレセン学園にて
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ハルウララとデュエマ七英雄