なお2/3が殿堂入りしている模様。それもこれも全部ジョーカーズってやつのせいなんだ!
ΩΩΩ<な、なんだってーー!!
ゼニス・シンフォニー「いやあの、私は……?」
皆さんは殿堂発表はもう確認しましたか?
案の定オカルトアンダケインがくたばりましたね。主要パーツが2つ逝ったとなればまあ恐らく再起は絶望的でしょう。
いやぁそれにしても他のデッキがほぼノータッチなのは驚きました。推測ですが5cは高レアディスペクターが軒並み3色以上な点から多色を推していきたいが故の見逃し、脱色ゼロルピアはナッシング・ゼロやニヤリー・ゲットとかの強力な無色アタックチャンスが軒並み殿堂してるから『まだ』大丈夫という認識なのかもしれません。脱色したらS・バックとか他のアタックチャンスみたいな文明依存のシステムがほぼ全滅しますしね。そんなデメリットあってなきが如しな気が果てしなくしますが。
「おまっ、何ィ!? なんだテメェいつの間に入って来やがった!?」
「うん? なんだも何もワタシは
「アンタの名前の話はしてねーんだよこっちはいつの間にこの部屋に入ってきたんだって聞いてんだ!?」
「なんか入りたがってたから俺が入れた」
「せめて一声かけろや駄トレーナーッ!! 死ぬほどビビっただろうがァァァアアア!!」
「ウギャーッ待て俺が悪かったギブギブギブギブ!?!?!?」
アホ抜かしやがったトレーナーに関節技をかける。ほら見てみろタキオンの奴とかフリーズしちまってんじゃねえか! レディオローゼスにされるがままだぜオイ! めっちゃほっぺムニムニされてらぁ!
「……はっ! 私とした事が固まってしまっていた! なんで君がいるんだいレディオローゼス君! 凱旋門賞に挑むんじゃなかったのかい!?」
「情報が遅れてるねぇ、もう凱旋門賞は獲ってきたよ。今しがたトレセン学園に戻ってきたんだけども、ちょうどキミ達の声が聞こえてね。お邪魔させてもらったのさ」
「ふ、ふぅン……そうかい……」
「失礼する! こちらにレディオローゼスは来ていないだろうかッ!!」
「うわぁ追加が来やがった!!」
バァン!! とドアを勢い良く開けて入ってきたのは、中世からタイムスリップでもしてきたのかといいたくなるゴテゴテの甲冑に身を包んだウマ娘。こんなアホな勝負服を大真面目な顔で持ち出すような奴を少なくともオレは一人しか知らない。
その名は
「おや、どうしたんだいヴァン? そんな必死な顔をして」
「どうしたもこうしたもない、ここにいたか! 凱旋門賞の表彰があるからホールに集合だとあれほど言っただろうに! すまないな君たち、迷惑をかけた!」
「失礼だな、ワタシは遍く全ての知識の収集のために──イテテ分かったワタシが悪かったから耳を引っ張るのはやめてくれないかい!?」
「こうでもしないと動かんのだろう貴様は!
「ええいあのトライストーン野郎め、ぽっと出の地味ゼニスのくせに小癪な真似を──分かった行く! 行くから両耳はやめてくれたまえ!?」
ずるずると引きずられていくレディオローゼス。
あっという間に部屋から引きずり出され、最後にヴァンベートーベンによって開け放たれていたドアがパタンと閉じられる。
あっという間に静寂に満ちたトレーナールームの中、オレはタキオンやトレーナーと顔を見合わせた。トレーナーとは関節技かけた態勢のままのせいで某機動戦士NTのポスターみたいになってるが。
「……どうする? 表彰っつってたが」
「つまりチーム・ゼニスが一堂に会するところを見られる訳だろう? 良いじゃないか、行ってみよう。そろそろ研究にも別視点からのアプローチが欲しいと思っていたんだ」
「自分よりもはるかに格上相手にそこまで大きく出られるのは才能だと思うわオレ。んじゃまぁ行ってみるか、ボートを出しなトレーナー!」
「出してどうするバッチバチに陸路だわ! なんなら徒歩だ!」
「一人乗りでいい」
「誰を放逐するんだよ!? あといい加減放せ!」
──
さて、という訳でトレセン学園、中央ホール。
扉を開けた途端熱気と喧騒に出迎えられる。案の定というか、有名バを一目見ようと訪れたウマ娘たちでごった返していた。
が、オレたちが入ると半径1メートルくらい周りのウマ娘が一斉に距離をとる。
「予想はしてたが、多いな」
「まあそうだろうねぇ。チーム・ゼニスといえば日本どころか世界で屈指のウマ娘チームだ、一目見てみようという子も多いのだろうさ」
「……ところで、アンタの隣で虹色に光り輝いてんのは一体なんだ? 新手のスピリット・クォーツかなんかか?」
「スピリット・クォーツがよくわからないが、紹介しよう。彼は私のトレーナー兼モルモットくんだ」
「どうも、
「男なのは見りゃわかるが、コイツの担当するためだけに生まれてきたみたいな名前してんなアンタ」
「いやぁそれほどでも」
「褒めてねぇ。周り見てみろドン引きしてんじゃねぇか、なんでオレらの周りだけここまで過疎ってんだよおかしいだろ」
後頭部に手を当てて照れるようなしぐさをするタキオントレーナー。もちろん顔面も余すところなく光っているせいで全く表情が読めないが、まあ仕草に感情が表れやすいタイプのようだからそこまでコミュニケーションに不備は出ないのだろう。
そして、壇上に学園長が姿を現す。相変わらずちっこいなぁ。
「傾聴っ! これよりチーム・ゼニスの表彰を行う! 登壇! 代表者は前へ!」
「──はい」
カツン、とヒールが床をたたく軽快な音が響く。
その音が聞こえた瞬間、未だ僅かにざわめいていた群衆が波が引くように黙り込んだ。
カツン、カツン、カツン──と足音は続く。
そうして姿を現したのは、甲冑とドレスを組み合わせた、いわゆる『姫騎士』と呼ばれるような服装のウマ娘。
そう、アイツこそがチーム・ゼニスの天頂にして極頂──相手が誰であろうと決して勝ちを譲らない絶対の防壁、『
「(こうして生で姿を見るのは1年ぶりくらいか。相変わらずキラキラしてんな、オーラ的なのが)」
「(確かに輝いているが、私のモルモットくんには劣るねぇ)」
「(馬鹿野郎お前物理的に光らせてなんの意味があんだよ。ありゃ並み居るレースをことごとく総なめにして、重賞全制覇に王手をかけた奴にだけ許されるオーラだ……多分)」
「(最後の最後で一気に信憑性が薄れたけど大丈夫かい?)」
小声でコソコソと会話を続ける。
その時、ちらりとシャングリラがこちらを見て──僅かに、ぎょっとしたような表情を浮かべた。次の瞬間には元の何を考えているかわからない無表情に戻っていたが。
「(今こっち見たよな)」
「(確実に見たねぇ)」
「(どうすんだよ確実にドン引かれたぞオイ。オレ巻き添えじゃねぇか)」
「表彰っ! チーム・ゼニス、諸君らはトレセン学園の模範にして──」
「──御託は良い」
司会者台のスタンドにセットされていたマイクを引っこ抜き、シャングリラがこちらに向き直る。
「私たちはやって見せた。次はあなた達の番。日本のウマ娘として恥じぬ実力を、日本のウマ娘として輝かしき誇りを。そして──」
──私たち
その言葉に、ホールがざわめく。
予想外の挑発、あるいは激励にあちらこちらでオーラが膨れ上がり、もしくは沸き立ち──自身の発言の効果を目の当たりにしたシャングリラが、困ったように言う。
「……まあ、要するに、今まで以上に全力で……そう、芝はシババッと走って、ダートはダーッと走れば良いってこと」
「ふんぐっ!!」と珍妙な声と共にシンボリルドルフが吹き出し、その横でエアグルーヴが崩れ落ちた。ルールオリオティスは天を仰いでいる。
オレはタキオンと目を合わせ、そして頷いた。
さっきからずっとぼんやりしてるなぁと思ってたが、今の発言で確信した。
アイツ──もしかしなくともドがつくほどの天然だな!?
レディオローゼス:『智』の頂 レディオ・ローゼス
芝:A ダート:B
短距離:G マイル:C 中距離:A 長距離:A
逃げ:C 先行:A 差し:B 追込:A
ヴァンベートーベン:『修羅』の頂 VAN・ベートーベン
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:C 中距離:A 長距離:A
逃げ:G 先行:A 差し:B 追込:B
オガヤードトランス:『逆相』の頂 オガヤード・スンラート
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:D 中距離:B 長距離:A
逃げ:G 先行:D 差し:A 追込:G
シャングリラ:『無情』の極 シャングリラ
芝:A ダート:B
短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:A
逃げ:G 先行:A 差し:A 追込:B