皆さんは禁時王の凶来、もう買いましたか? 私は買えましたが、最近金欠気味で箱で買えなかったのがなかなかに未練。
20thのナウオアネバーが当たったので、それプラス一枚だけあるダークネス手放して箱の資金にするか考え中です。
……ざわめきのうちに表彰式は続いた。明らかに台本ガン無視と思しき突然のマイクパフォーマンスに理事長が微妙に涙目になっていたが、ひとまずそれ以降シャングリラが大人しくしていたのは僥倖だろう。
続々とチーム・ゼニスのメンバーが登壇していく中、
「くそっ、なぜこの私がこんな目に……たかだかドラゴンとエイリアン風情に……」
「自業自得だ、前々から思っていたがやはり貴様など所詮その程度なのだよゾルゲ」
「あぁん!? なんだ貴様やるか? 貴様も大仰な口ぶりのわりに目立った活躍なく乙ったろうが!」
「それ以上口にしてみろ、私はここで貴様を『選別』するぞ」
「あの~お二方、傷の舐めあいは結構ですが一応公衆の面前ですので自制というものをですね……」
「「貴様は黙っていろこの後方黒幕面!」」
「ハハハ、上等だ表出ろこの野郎まとめて消し飛ばされたいか?」
「──お前らいい加減黙らないともう一回超次元フルボッコの刑よ」
「「「イエス・マム!!」」」
……聞こえなかったことにしておこう。仮にも黒幕の立場にいた3人が今となっては亡星……ああいや、『元』亡星の姫様の下っ走り、か……なんというか、うん。世知辛いな。残当っちゃ残当だが。
一通り表彰が終わった後、生徒会長が締めの一言に入る。
「日本から凱旋門賞という栄誉を勝ち取ったウマ娘が出たこと、非常に誇らしく思う。私もより一層鍛錬を積まなくてはな」
「次のレースの準備期間までチーム・ゼニスの面々はトレセン学園に駐留するとのことだ。これを機として教えを乞うもよし、勝負を挑むもよし──各々それぞれ、是非とも自身のためになるような過ごし方をしてほしい」
「そう、
シャングリラがクスリと笑い、その横でエアグルーヴがついに保健室へと搬送されていった。ルールオリオティスは壁に手をついて何とか持ちこたえている。オレは無言で顔を背けた。
思っていたような反響が得られなかったからか、若干ションボリした表情でルドルフは司会台を離れ、表彰式はそのまま終わりとなった。
……さて。
「よっしゃ喧嘩売りに行くぞ! レースの時間だコラァ!!」
「あまりにも思い切りが良すぎる!? っていうか早い! ええいモルモットくんあとは任せた、私はあの暴走車を何とかするよ! こんなよくわかんない理由で万に一つでも予後不良にでもなられたりしたら私はジーニアスアンサー君になんていえばいいんだ!?」
──
追いすがるタキオンを全力全開で引き離しながらグラウンドにやってくる。どうやら早速何かをやっているようで、既に複数のウマ娘たちがコースを眺めていた。というか、なんか妙に騒がしいな?
「おっ、模擬レースだな! 見ていこうぜ!」
「ぜえ、ぜえ、そ、その前に、少し休ませてくれたまえ、ひい……」
「……大丈夫か?」
「君ねぇ、いったい誰のせいだと……!」
息も絶え絶えのタキオンが苦言を呈しようとした矢先、バコン!! と18個並んだゲートの中の隣り合う2つが目の前で勢いよく蹴破られた。
「ネチネチネチネチうぜぇんだよこのクソ[自主規制]野郎!! そのデビルマスクも逃げ出しそうなくっせぇ口閉じて黙れ、んでそのまま息も止めてくたばりやがれ!!」
「上等です、表に出なさいこの薄汚い[自主規制]野郎!! そんなリビング・デッドも吐いて捨てるような悪趣味な金色して、生きていて恥ずかしくないのですか!?」
「「あ゛ぁ!? テメェ今なんつったオイ!!」」
いや喧嘩腰にも限度があるだろ。ファンが見たら卒倒するぞ。
一体全体何処のバカどもだ、とゲートの中を見てみれば、そこにいるのはゲート越しに取っ組み合いをおっぱじめている金と黒のウマ娘。
誰であろう、チーム・ゼニスの名だたる問題児集団の中でも双璧を成す
よく見てみれば、興味本位で周りに集まったと思しき野次ウマどもに紛れてアンノイズの連中は揃って頭を抱えていた。この辺りは種族・文明を問わない下っ端の苦悩って奴だな。ご愁傷様。
「あ、パイセーン! こっちこっちッスー!」
そんな中、状況をまるで考えずにゲートの中から手を振るレインボーヴェルデ。能天気というか、なんというか。
その横でクロスカウンターを決めまくっているバカ二人を見ながら、ようやく息の整ってきたタキオンが言う。
「なんというか、アレだね。ウオッカくんとダイワスカーレットくんの関係を見ているようだ」
「あっちと違ってガチで仲悪いけどな。あいつらだからちょっと保健室で休養しないといけない程度で済んでっけど、普通なら秒速で予後不良だぜ……おっ、あそこ空いてんじゃん」
「いやいやいや待ちたまえ、君が何をしようとしているのか大体想像がつくが待ちたまえ。本気かい? いや正気かい?」
正気を疑うような視線をこちらに向けてくるタキオン。
それに対してオレはふっと微笑み、こう返した。
「──レースで勝ちを求めることに正気も狂気も関係ねぇだろ?」
「大アリだよ!! 大体君はなぁ──あっこら待ちたまえ!?」
背後から聞こえてくる制止を無視して、空いているゲートに滑り込む。
「大体テメェの何もかもが気に食わねぇ! 愛情だ祝福だ言っておきながら妬み僻み嫉みしか出力しねぇじゃねぇか! 何が星夜だテメェ生きてて恥ずかしくねぇの!?」
「それはこちらの台詞です! 謎がどうこう言っているようですが結局は力押ししか能のないバカではないですか! 何が羅刹ですか、なんでそんな恥ずかしげもなく生きているんですか!?」
「「上等だ表出ろこのクソ野郎!!!」」
「よぉお二人さん! 今ヒマ? なあちょっくら走ってかnあぼふ!?」
「「うるせぇ!!!」」
「ぱっ、パイセーン!?」
視界が縦回転したと思ったら次の瞬間には真っ暗になっていた。おいおい皆既日食が来るとか聞いてねぇぞ。と思ったら地面に頭がめり込んでるだけだった。
ヴェルデの助けもあってなんとか脱出できたが、しかしこれはいかんな。
これ以上バカ騒ぎされると学園の風紀にかかわりそうだ。これ以上大ごとになる前になんとかして収める必要がある。
ぶっちゃけオレがやる必要ないし、生徒会あたりにぶん投げりゃいいんだろうがまあそこはそれ。
オレはここで必殺の煽り文句を切った。
「
「パイセン!? なんスかその頭の悪すぎる英語は!?」
「「なんだテメェ売られた喧嘩は買うぞコラァ!!」」
「しかもこれ以上ないくらい神経を逆なでしてるッス!? バカしかいないんスかここ!?」
ヴェルデがなんか言ってるが聞こえねー、いいからレーシングだ!
体は闘争を求めるし心は勝利を求めるんだよ!
「ハッハーッ、そろいもそろってバカみてぇに元気なようで何よりだ!チーム・ゼニスのトレーナーの胃腸事情が心配だぜ! 芝の2000m中距離で良いな? テメェらまとめてオレがぶっちぎってやんよォ!!」
「よしきたまずはテメェからぶっ殺す! コイツ潰したらその後はテメェだスターインザラブゥ!!」
「いいでしょうかかって来なさい! これが片付いたら次は貴方の番ですアガサエルキュールッ!!」
──こうして、模擬と言うにはあまりにも殺意の高すぎるレースの準備が整った。……空いているゲートのひとつにちゃっかりタキオンが収まっていたのは見なかったことにしておこう。
ワンショットゾルゲ:偽りの名 ゾルゲ
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:C
逃げ:C 先行:A 差し:B 追込:G
オブザサーティーン:偽りの名 13
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:B 中距離:B 長距離:A
逃げ:G 先行:C 差し:A 追込:A
シャーロック:偽りの名 シャーロック/超絶の名 シャーロック
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:B
逃げ:G 先行:C 差し:A 追込:A
プリンセスプリン:勝利のプリンプリン
芝:A ダート:C
短距離:C マイル:A 中距離:B 長距離:C
逃げ:A 先行:B 差し:C 追込:G
アガサエルキュール:偽りの羅刹 アガサ・エルキュール
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:A
逃げ:D 先行:B 差し:A 追込:B
スターインザラブ:偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ
芝:A ダート:G
短距離:G マイル:A 中距離:A 長距離:D
逃げ:D 先行:B 差し:A 追込:G