とある木偶の英雄学園   作:とある読者

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pixivで見つけた激アツな『ヒロアカ×とあるシリーズ』の小説を読んで衝動的に書き上げた小説です。多分続かない。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。


第一話

~とある木偶(デク)英雄学園(ヒーローアカデミア)

 

 

 

 

 

「諦めた方が良いね」

 

 

緑谷出久は現実を突きつけられた。

 

世界総人口の約八割が〝個性〟と呼ばれる特異体質を持つに至った超人社会。 

原因も判然としないまま時は流れ、何時しか「超常」は「日常」へと移り変わり、誰もが何の疑問を抱く事なく生活を送る現代。

 

そんな超常溢れる世界で現れたのは〝個性〟を悪用し、犯罪を犯す〝(ヴィラン)〟と呼ばれる存在。

従来の法や警察などの治安維持組織では対応し切れず、人々は恐怖に怯えてるしかなかった。

しかし、自らの意志で立ち上がり、悪に立ち向かう者が現れ始めた。

 

コミックさながらに敵と戦う勇気ある者達を、人々は感謝と尊敬の念を込めて〝ヒーロー〟と呼んだ。

たちまち市民権を得たヒーローは世論に押される形で公的職務に定められ、彼らは活躍に応じて『国からの収入』と『人々からの名声』を与えられた。

 

未だ無くならない個性を犯罪に悪用する敵や組織を相手に日夜戦う彼らに憧れ、ヒーローを志す者は数多く存在する。

 

緑谷出久もその例に漏れず、ヒーローに憧れ、己に宿るであろう〝個性〟の発現を心待ちにしていた。

しかしそんな子供ながらの純粋な期待は、いとも容易く砕かれた。

 

 

「この世代じゃ珍しい…何の〝個性〟も宿ってない型だよ」

 

 

医者にはヒーローになるのは諦めろと言われた。

 

 

「ごめんねえ出久! ごめんね…!!」

 

 

自分を生んだ母親からは、ただただ泣きながら謝られた。

 

 

「デクってのはなんも出来ねーやつのことなんだぜ!!」

 

 

幼馴染みを筆頭に近所の子供達からはイジメられた。

 

 

「どんなに困ってる人でも、笑顔で救けちゃうヒーロー……」

 

 

目の前のパソコンの画面に映るのは、自分がヒーローに憧れる切っ掛けになった古い動画。

 

 

『もう大丈夫! 何故って!? 私が来た!!』

 

 

今や数多く存在するヒーローの中でもNo.1の座に君臨するヒーロー〝オールマイト〟。高らかに笑いながら大災害に巻き込まれた人々を瞬く間に救い出していく彼のデビュー動画。

もう一万回以上は見た動画は今、目から溢れ出る涙で滲んで良く見えなかった。

 

 

「僕には…」

 

 

そして齢4歳にして、緑谷出久は悟ってしまった。〝無個性〟の自分はヒーローには……

 

 

「なれな……」

 

「出久……」

 

 

ふと名を呼ばれ、出久はパソコンの画面から視線を外して振り返る。そこには緑谷出久の母、緑谷引子が立っていた。我が子が泣きながら動画を眺めている姿に胸を痛めながらも、引子は息子に歩み寄った。

 

 

「あのね……出久宛にお手紙が届いてたの」

 

「僕に……?」

 

 

差し出されたのは一通の封筒。もちろん、当人に覚えはない。そもそもこのネット社会で今時手紙でやり取りする友達などいない。

 

 

「誰…から?」

 

「えっとね……」

 

 

引子はその封筒に記載されている差出人の……否──〝とある機関〟の名前を読み上げる。

 

 

「──〝学園都市〟?」

 

 

それは……『人は生まれながらにして平等じゃない』という社会の現実を突きつけられた少年、緑谷出久の──最初で最後の希望だった。

 

 

 

 

 

      *

 

 

 

 

 

それから十年以上の月日が流れ……現在。

 

 

「ハァァ……やっとここまで来たんだ……」

 

 

緑がかった癖毛の少年、緑谷出久はずっと憧れだった雄英高校の校門前に立つと、あまりの感激と感慨深さでそんな声を漏らしてしまっていた。

 

〝国立雄英高等学校ヒーロー科〟

No.1ヒーロー〝オールマイト〟を始めとした名だたるヒーロー達を輩出した、数あるヒーロー科のある学校の中でも一際異彩を放っているヒーロー養成の名門校。偉大なヒーローになるにはこの学校の卒業が絶対条件と言われているほど全国のヒーロー科の中で最も人気で最も難しい、その倍率は例年300を超える最難関校。

 

そして今日……二月二十六日。その雄英高校の一般入試・実技試験当日。校門前には多くの受験生がやって来ていて、もちろん緑谷もその一人だ。

 

思えば長い道のりだった、と緑谷はふと〝無個性〟と診断されてからの約十年間を振り返る。

あの街で〝個性〟とはまた違う〝能力〟を手に入れた事や、彼女と出会ってから共に切磋琢磨しながら競い合った日々、そして不幸が口癖の先輩を始めとした色んな人達との出会い、様々な事件に巻き込まれた事。ぶっちゃけ何回か死にかけた事もある。しかしそんな数多くの苦楽を乗り越えて、ようやく緑谷はこうして夢への第一歩を……

 

 

「どけやクソが。道のど真ん中に突っ立って俺の道を塞いでんじゃねぇ殺すぞ」

 

「あ、はいすみません」

 

 

踏み出そうとして横に逸れた。何とも幸先が悪いが、これは道の真ん中に棒立ちしていた緑谷が悪い。飛び退くように道を譲ると、色素の薄い金髪と赤目の三白眼が特徴的な彼と目が合った。

 

 

「って……かっちゃん?」

 

「あ? クソデク、こっち戻ってたんか」

 

「うん、まぁ、大事な入試の日だしね」

 

 

かっちゃんこと、爆豪勝己にぎこちない笑みを浮かべながら応える緑谷。

ヒーロー志望らしからぬ暴言が目立つ彼は、緑谷にとっては地元での幼馴染み。幼少期はイジめる側とイジめられる側という関係で、緑谷を〝無個性のデク〟と呼び始めたのも彼だった。

そんな彼らも色々と紆余曲折の何やかんやがあった末に『傍から見たら仲が良くも見えなくもない幼馴染み』という関係に落ち着いたのだが、だからと言って他愛のない話をする仲でもない。なのでそれ以上の会話もなく、爆豪が緑谷の横を通り過ぎようした。その時だった。

 

 

「入試だろーが何だろーが……テメェには負けねェ」

 

「!」

 

 

すれ違い様に囁くように、それでもハッキリと聞こえた爆豪からの宣戦布告とも取れる言葉。

今から行われるのは入学の為の実技試験なので、決して二人の勝負の場ではない。しかし試験ゆえに順位が付くのならば、二人が競わない理由はない。

彼らは幼馴染みとしての関係は曖昧だが、ヒーローを目指す者としての関係は〝ライバル〟になるのだから。

なのでそれに対して緑谷が答える言葉は、たった一つ。

 

 

「……うん、僕も負けない」

 

 

その返答を聞いた爆豪は「ケッ」と悪態をついてズンズンと校舎に向かって歩いて行く。

 

 

「……よしっ」

 

 

それを追うように、緑谷は改めて夢への第一歩を踏み出し……た瞬間、何故か左足が右足に引っ掛かってしまい、そのまま前のめりに倒れてしまう。

 

──これだよ!!

 

どうやら自分でも気づかないうちにテンションが上がって注意力が散漫になっていたらしく、心の中で絶叫する。

きっとこのまま盛大にコケてしまった彼は、他の受験生にクスクスと笑われながら某ツンツン頭の先輩のごとく「不幸だーーー!!」と叫ぶハメになるんだろうなぁ……などとネガティブな事を考えていると、緑谷は自分の身体の違和感に気づく。

 

 

「…………え?」

 

 

浮いていた。別に雰囲気的な意味ではなく、前のめりにコケそうになっていた緑谷の体が、まるで重量を失ったかのように文字通りフワフワと浮いていたのだ。

 

 

「大丈夫?」

 

 

そしてそんな戸惑う僕の顔を覗き込んでくる一人の女子。彼女は浮かぶ緑谷の体を支えて両足を地面に着地させると、両手の五指を合わせるようなポーズを取る。直後、浮遊感が消えた体に重量が戻ってきて、結果的に転ばずに済む事ができた。

 

 

「私の〝個性〟、ごめんね勝手に。でも転んじゃったら縁起悪いもんね」

 

「あ、ありがとう! おかげで大事な受験前に最悪の事態だけは免れる事ができたよ」

 

「いーのいーの、緊張するよねぇ」

 

 

朗らかに笑う彼女に少しドキっとしながらも、少々上擦った声でお礼の言葉を述べる緑谷。

 

 

「お互い頑張ろう! じゃ!」

 

 

そう言い残して、彼女は小走りで校舎の中へと向かって行った。

それを見送った緑谷は、心の中で反省する。いくら憧れの雄英を前にテンションが上がっていたからといって、足を縺れさせてコケそうになるなんて情けな過ぎる。せっかく色んな人が自分の夢を応援して学園都市から送り出してくれたのに、浮かれて実力が発揮できませんでしたなんて洒落にもならない。

 

自覚しろ緑谷出久……僕はもう〝無個性〟でも『何にもできない木偶の坊』でもないんだと!!

 

僕は……!!

 

 

「──っし!!!」

 

 

深呼吸を一つ。そうして気合を入れ直した緑谷は、今度こそ夢への第一歩を踏み出し、しっかりとした足取りで校舎へと向かって行った。

 

 

「ダセェ」

 

「んぐっ…!!」

 

 

その一部始終を見ていた幼馴染みからの辛辣な言葉を受けながら。

 

 

 

 

 

      *

 

 

 

 

 

『今日は俺のライブへようこそー!! エビバディセイヘイ!!』

 

 

実技試験の説明会場にて、壇上に立ちながらハイテンションで良く通る大声を張り上げている男。彼こそ雄英学園の教師でありプロヒーローでもある〝ボイスヒーロー〟プレゼント・マイクだ。

彼はまるでライブのように声を上げ、同時に受験生からも「YOKOSOー(ヨーコソー)!!」とコールが返ってくることを期待して耳を傾けるが、返ってきたのは圧倒的無言だった。

 

 

『こいつぁシヴィーーー!!! 受験生リスナー! 実技試験の内容をサクっとプレゼンするぜ!!! アーユーレディ!? YEAHA!!!!』

 

 

しかしそこは自分のラジオ番組を持っているプレゼント・マイク。まったく盛り上がっていない受験生(リスナー)などお構いないしと言わんばかりにハイテンションのまま説明会へと突入した。

 

 

「プレゼント・マイクだすごい! 学園都市じゃあ彼のラジオ放送されてなかったから毎週ネットでの配信を待つしかなかったんだよなぁ。まさか生の声を聴くことが出来るなんて……雄英の講師はみんなプロヒーローだって話だから彼だけじゃなくて色んなヒーローがいるんだろうなマジかよ雄英たまんねえウヒョー」

 

「うるせえ、キメェ」

 

 

自他共に認めるヒーローオタクな緑谷はプレゼント・マイクの姿にメチャクチャ興奮しており、目を輝かせながらブツブツと感動の言葉を呟いている。偶然にも緑谷の前の席に座っている爆豪は、真後ろから聞こえてくるそれにシンプルな罵倒。当然彼の両隣に座る見知らぬ受験生はドン引きしている。

 

しかしそれでもプレゼント・マイクからの説明にはちゃんと耳を傾けており、それによると実技試験『模擬市街地演習』の項目を簡単に纏めると以下の通り。

 

 

・制限時間は十分

・〝個性〟に応じたサポートアイテム等の持込みは自由

・演習場に配置された三種の〝仮想(ヴィラン)〟を相手に立ち回り、行動不能にすることでそれぞれ1から3(ポイント)が与えられる。

・他者への妨害工作などのアンチヒーローな行為は禁止

 

 

『プレゼン後は各自受験票に書かれている指定演習会場へ向かってくれよな!!』

 

 

緑谷は自分の受験票を確認すると、そこには『C』と書いている。チラリと爆豪の方を見てみると、彼の受験票には『A』と書かれていた。

 

 

「かっちゃんとは別会場だね」

 

「人の受験票覗き見てんじゃねェクソデクがキメェつってんだろつーかテメェと同じ会場とか願い下げだわクソカスナード死ね」

 

「一言に対して十の罵倒が返ってくる……!」

 

 

本当にヒーロー志望か疑いたくなるが、これでも実力はあるのだから始末に負えない。

 

 

「質問よろしいでしょうか!?」

 

 

すると、爆豪より前の席に座っていたガタイの良いメガネをかけた青年が手を上げて立ち上がった。

 

 

「プリントには四種の敵が記載されています! 誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!! 我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」

 

 

ハッキリと物申す人だなぁ、と思いながら説明内容とプリント内容の違いに気づいていた緑谷は、手元のプリントに視線を落としながら思考する。

プレゼント・マイクの背後にある巨大モニターに映し出されている、どこかで見た事あるような敵キャラのシルエット三体に対して、プリントにはロボットのようなシルエット写真が四体分。しかもその隣にはご丁寧に『D=0』と書かれている。試験の点数がポイント制だという事を踏まえると、導き出される答えは一つ。

 

 

「妨害目的の(ヴィラン)……」

 

『その通りィィーーー!! よく気が付いたな受験番号6592くん!!!』

 

「わっ」

 

 

思考の末に辿りついた答えを呟いたつもりだったが、プレゼント・マイクの耳には聞こえていたらしい。思わずビクっとしてしまった。

 

 

『四種目の(ヴィラン)は0ポイント! そいつは言わばお邪魔虫! スーパーマリオブラザーズやったことあるか!? レトロゲーの。アレのドッスンみたいなもんさ! 各会場に一体! 所狭しと大暴れしている「ギミック」よ! アーユーオーケー? 受験番号7111くん!!』

 

「有難うございます、失礼致しました!」

 

 

つまりは避けて通るステージギミックなのだろうと他の受験者達は納得し、質問をしたメガネの青年も腰が直角になるほど丁寧に頭を下げた。

 

 

「ところで、そこの縮れ毛の君!」

 

「え? 僕?」

 

 

その直後、突然メガネの青年にビシっと指を差された緑谷は目を丸くする。

 

 

「ギミックを見抜いたその洞察力は感服する。しかし先程から後ろでボソボソと喋られては気が散る!! 気をつけたまえ!!」

 

「あ、うん、ごめん」

 

 

メガネ青年の指摘に対して、緑谷は素直に謝罪する。ヒーローを前にして興奮したり、思考に没頭して考えがブツブツと口から出てしまうのは悪い癖だと自覚しているからだ。そんな緑谷の謝罪にメガネ青年もこれ以上は何も言わず、静かに席に座った。

それを見計らったかのようにプレゼント・マイクが両手を大きく広げ、最後に巨大モニターに映し出された雄英のロゴをバックに、声高々と受験生たちに言い放った。

 

 

『俺からは以上だ!! 最後に一つ、リスナーへ我が校の『校訓』をプレゼントしよう! かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った! 「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!!』

 

 

───〝Plus Ultra(更に向こうへ)!!!〟

 

 

『それでは皆、良い受難を!!』

 

 

最後にそう締めくくって説明会は終了し、受験者達はそれぞれに割り振られた試験会場へと足を運び始める。そしてそんな激励とも言える言葉を受け取った緑谷は、静かに口角を吊り上げたのだった。

 

 

 

 

 

      *

 

 

 

 

 

「広っ」

 

 

ライトグリーンのジャージに着替えて試験会場にやって来た緑谷は、ストレッチで体をほぐしながら他の受験生が呟いたそんな言葉を耳にした。

目の前に広がるのは高い壁に囲まれた大中小様々なビルが立ち並ぶ広大な街並み。この街一帯が試験会場だという事にも驚きだが、こんな会場が学校の敷地内にいくつも存在しているというのもまた驚きである。

 

 

「……うん、問題なし」

 

 

最後に自身の右腕を袖の上から軽く撫でながら右手を握ったり開いたりを繰り返して調子を確かめ、そこでストレッチを終えた緑谷は周囲の受験生達を見回す。

そこには同じようにストレッチしている者や〝個性〟に合わせた装備を身に着けている者、興奮気味に今か今かと開始を待っている者等々。

行動は様々だが、共通して言えるのは全員が自信に満ちている事。多少の緊張はもちろんあるのだろうが、それ以上にこの日の為に…否、ヒーローになる為に鍛錬を積み重ね〝個性〟を磨いてきた。それ故の自信なのだろう。

 

当然、それは緑谷も同じだ。

彼も〝個性〟とは違う〝能力〟を手に入れてから、その力を磨き続けてきた。一時期は思うように伸びずに挫折しかけた時もあった。失ったものもあった。死にかけた事もあった。もはや一言では言い表せないほどの壮絶な経験をした事もある。それでも彼の夢は変わっていない。

 

オールマイトのような、どんな困っている人も笑顔で救ける最高のヒーロー。

 

聞く人が聞けば鼻で笑われるだろう、壮大な夢。

それほどに〝オールマイト〟という存在は偉大で、人々から平和の象徴と謳われている最高のヒーローだ。どんなに強い〝個性〟を持っていたとしても、無理無茶無謀と言われるだろう。

 

それでも、緑谷は言われたのだ。

 

 

『出久ならなれるわよ、何せこの私のライバルだしね!』

 

 

あの街で出会ってからずっと競い合ってきたもう一人の幼馴染みに……

 

 

『なって当然でしてよ。でなければ緑谷さんをライバルとお認めになっているお姉さまの名に傷がつきますもの』

 

 

同じ治安維持組織に所属していたちょっと生意気な後輩に……

 

 

『いいじゃねーか。なっちまえよ緑谷、最高のヒーローって奴にさ』

 

 

あの街で誰よりもヒーローだった先輩に……

 

 

『よくわかんないけど、私ととうまにとって、いずくはとっくにヒーローなんだよ』

 

 

暴飲暴食だけど、誰よりも純粋なシスターに……

 

 

『ハッ、やれるもンならやってみろよ……三下ヒーロー』

 

 

あの街で最強だった男に……

 

 

『最高のヒーローかはわかんねえけど、緑谷なら大丈夫だろ。お前、良い奴だしな』

 

 

たった一人の大切な人を守る為に戦い続けた男に……

 

 

『貴方ならきっと最高のヒーローになれます。と、ミサカはミサカを救ってくれたヒーローに心からのエールを送ります』

 

 

あの街の闇から生み出された9982人目の妹に……

 

 

『結局、出久ならそれくらいなれて当然って訳よ!』

 

 

ちょっとお調子者で楽観的だけど友達思いな女の子に……

 

 

『君は──ヒーローになれる』

 

 

そして、最も憧れた存在に……ヒーローになれると言ってもらえた。

 

緑谷出久は、生まれには恵まれなかったかもしれない。しかしそれを補って余りあるほど、人との出会いに恵まれた。もちろん皆が皆善人という訳ではなく、敵対していた者もいれば、許しがたい悪人もいた。

それでも……その出会いのおかげで緑谷出久は今、この場に立っているのだと胸を張って言える。

 

だからもう──

 

 

《はいスタート!》

 

 

──あとは自分の力で、夢を掴みとるのみ!!!

 

 

「………え?」

 

 

受験者の一人が呆けたような声を洩らす。

スピーカーが無くとも全体に聞こえるプレゼント・マイクからの不意打ちのような開始の合図と、同時に響いたガンッという金属に何か硬いものをぶつけたような轟音。見ると今の今まで閉ざされていた演習場への入り口が、すでに開放されている。

 

 

《どうしたあ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!! 走れ走れぇ!!! 賽は投げられてんぞ!!?》

 

 

その言葉にようやく状況を理解した受験生達は一斉に走り出し、我先にと言わんばかりにゲートを潜って演習場へと雪崩込む。そして少しでも出遅れた分を取り返そうとしたその先で、彼らは見た。

 

 

「──ッァア!!」

 

 

一足先に演習場に突入していた緑谷が、数体の仮想(ヴィラン)を一斉に薙ぎ払う姿を。

 

 

 

 

 

      *

 

 

 

 

 

「C会場に一人、とんでもないのがいるな」

 

 

試験会場の映像が映し出されているモニター以外の照明が落とされた真っ暗な部屋。

ここは試験中の受験生達の行動を監視する為、雄英高校の教師たるプロヒーロー達が集結している場所だ。

その中で一人の教師(ヒーロー)が唸るように呟き、それを聞いた他の教師達の視線がC会場を映すモニターへと集中する。

 

そこに映っていたのは、緑谷出久が仮想(ヴィラン)を次々と撃破していく映像。

派手なその光景に目を奪われたのはもちろんだが、それをよりも教師達が目を向けたのは、彼の右腕だった。正確には、右腕の袖から飛び出しているソレだ。

それは〝木〟だった。

緑谷の右の袖下から細く鋭く伸びている三本の木の枝。触手のようにうねるそれを仮想(ヴィラン)に叩きつけて粉砕したり、巻き付けて拘束したりなどの攻撃手段だけでなく、街灯などの障害物に引っ掛けて縦横無尽に移動する手段としても使用している。

一切の淀み無く行われているその行動は、プロの目から見ても明らかに戦闘慣れしている動きだった。

 

 

「受験番号6592番、緑谷出久……あの〝学園都市〟からの受験生か」

 

「学園都市!? あの〝個性〟を開発しているという機関か!?」

 

「向こうでは〝能力〟と呼ぶらしいがな」

 

 

一人の黒づくめの教師が緑谷の入学願書と彼と学園都市に関する資料を眺めながら呟くと、その隣にいた教師も驚愕の声を上げながらその書類を横から覗き込んだ。

 

 

〝学園都市〟

東京西部の未開拓地を切り拓いて作られた完全独立教育研究機関。

数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街。面積は東京都の三分の一ほどで、外周は高い壁に覆われている。二十三もの学区から構成されており、人口はおよそ二三〇万人、その八割は学生で占められている。あらゆる科学技術の最先端が集まったその街とそれ以外では、使用されている技術に二十年から三十年もの差があると言われているほど、科学技術学問の最高峰とされている都市である。

 

その中でももっとも代表的なのが〝超能力開発〟

手から炎を生み出す、手を触れずに物を動かす、人の心を読む、などの超人社会において当たり前となった〝個性〟を人為的に生み出す研究開発が実用化され、街の学生全員に実施されている。

その街で開発された〝個性〟は〝能力〟と呼び分けられており、〝個性持ち〟と区別をつけるために彼らは〝能力者〟と名付けられた。

学園都市の学生達は皆、学校に組み込まれたカリキュラムに沿って日々『頭の開発』に取り組んでいるのだ。

 

そして緑谷出久もまた、幼少期からその学園都市で〝能力開発〟を受けた一人である。

 

 

「〝樹木使い(ウッドメーカー)〟……木々の成長を促進させたり、自由に操ったりできる能力らしい」

 

「へー、今話題の若手ヒーロー『シンリンカムイ』の〝個性〟と似たようなものね」

 

 

後ろから女性教員が資料を覗き見しながらそう言ってくる。

黒づくめの教師は資料を読みつつもモニターの方へ目を向け、緑谷の動きを観察する。

伸ばした木の枝を使ってビルよりも高所に上がって敵を索敵し、発見と同時に三次元的な動きで素早く移動、そして迅速に目標を撃破。右腕から伸びた木の枝を上手く使って立ち回っている。更に言えば、敵に囲まれてピンチに陥っていたり、疲労により苦戦したりしている他の受験生をさりげなくフォローしている様子も伺える。

この試験で評価される〝情報力〟〝機動力〟〝判断力〟〝戦闘力〟のヒーローとしての基礎能力。緑谷はその全てが一定の水準に達していた。

 

 

「中学生の動きじゃないわね」

 

「学園都市では中学生でヒーロー基礎学を学ぶのか?」

 

「んな訳あるか。学園都市には中学どころか、高校や大学にもヒーロー科はない」

 

 

隣でぼやく同僚にそう言い放つ。

学園都市にヒーロー科は存在しない。これは有名な話だ。学園都市はあくまで〝個性〟を研究し〝能力〟を開発する機関だ。存在する学校も能力を開発する為の施設に過ぎないので、一般教養以外の授業は全て能力開発のカリキュラムとなっているのだ。

それ故かは不明だが、学園都市の学生の中でヒーロー志望は少ない。さらに言えば、街を守るヒーローすらいないのだ。このヒーロー飽和社会と言われている現代では、なかなか珍しい事である。

雄英高校を受験した学園都市出身者も、実は緑谷が初めてだったりする。

 

 

「その代わり、緑谷は学生による治安維持組織に所属しているらしい」

 

「学生による治安維持組織だと?」

 

「ああ。ヒーローがいない学園都市では、能力を悪用する学生に対して教員達による〝警備員(アンチスキル)〟と学生達による〝風紀委員(ジャッジメント)〟と呼ばれる組織がそれぞれ取り締まっているらしい」

 

「……それ、教員や学生にやらせるよりヒーローを在住させた方が良くない?」

 

「知りませんよ。それは向こうの方針で俺達が口出すことじゃない」

 

 

疑問符を浮かべている女教師の言葉をピシャリと切り捨てて、話を続ける。

 

 

「つまり緑谷は、疑似的とはいえヒーロー活動の経験がある。あの行動の手際の良さにも頷ける」

 

「他にも何人か目を見張るものがある」

 

「今年はなかなか豊作じゃない?」

 

「いやいや、まだわからないのさ」

 

 

同僚と女教師の間に割り込んできたのは、黒づくめの教師にとっては上司にあたる教員。

 

 

「真価が問われるのは……これからさ!!」

 

 

そう言うと、その教師は各試験場に仕掛けられたギミックを起動させる為のスイッチ……通称『YARUKI SWITCH』を押したのだった。

 

 

それにしても…と、それを傍目に黒づくめの教師は思案する。手にしているのは緑谷出久に関する資料で、視線を落としているのは〝能力〟に関する項目。

そこに記載されている一文を読みながら、眉を潜めて誰にも聞こえないような声量でポツリと呟いた。

 

 

「こりゃ、本当にとんでもないのが入ってくるかもな」

 

 

 

 

 

      *

 

 

 

 

 

「これで、結構、稼げたかな……」

 

 

試験開始から休みなく動き回っていた緑谷は、ようやく止まって一息つく。正確には覚えていないが、おそらく50~60Pは稼げているだろうという自信はある。

荒れる息遣いを整えながら状況を確認すると、仮想敵の数が目に見えて減ってきている。残り時間ももう半分もないだろう。

もうひと頑張りするか、と再び動き出そうとしたその時だった。

 

ズズン…と、地面が揺れた。

地震ではない。断続的に響いてくる、足音にも似た地鳴りだ。

そこで緑谷は試験前の説明会での事を思い出す。各試験場に一体だけ配置されているギミック扱い(0ポイント)(ヴィラン)の事を。

 

 

──BOOOOOM!!!

 

 

直後、派手に響き渡る破壊音。

その音がした方へと目を向けてみると、そこには周囲のビル以上に巨大なロボが建物を薙ぎ倒しながらこちらに接近してきている光景があった。

 

 

「うわぁぁぁああ!!」

 

「ヤベーって!! あれはヤベーって!!」

 

「シャレになんねぇ!! 逃げろぉ!!」

 

 

他の受験者達は即座に敵わないと判断して一目散に逃げていく。

それこそが雄英側の狙い。圧倒的脅威にさらされた時、その人間の本質が行動に表れるのだ。

 

 

「マジか雄英」

 

 

このとんでもない状況に驚嘆しながら、緑谷も一度この場から引いて巨大敵から距離を取ろうと判断する。

 

 

「いったぁ……」

 

「!」

 

 

その時だった。崩壊する瓦礫の音に混じって、今にも消え入りそうな声が聞こえてきたのは。

バッと振り返ると、そこには巨大敵の足元近くで倒れている少女の姿があった。試験前、転びそうになった緑谷を助けてくれたあの少女だ。壊されたビルの倒壊に巻き込まれたのか、倒れる彼女の右足が瓦礫に埋まっていて身動きを封じられていた。このままでは巨大敵に踏み潰されてしまうだろう。

 

それを認識した瞬間、緑谷は動き出した。

逃げる受験生達の流れに逆らって、少女に向かって全力で疾走する。

 

理由はただ一つ。

 

 

彼女が救けを求める顔をしていたから!!

 

 

「ッォォォオオオ!!!」

 

 

そして少女を庇うように巨大敵の前に躍り出た緑谷は──その能力を解放した。

 

 

突然だが、学園都市で開発された〝能力〟について少し語ろう。

物を動かす念動力や見えないものを見る透視能力、更には炎を操る、水を操る、電気を操る等々。学園都市で開発されて発現した〝能力〟は千差万別。個人によって様々な種類に分かれる。

それらを扱う能力者達はその価値や強さ、応用性によってそれぞれ……

 

無能力者(レベル0)

低能力者(レベル1)

異能力者(レベル2)

強能力者(レベル3)

大能力者(レベル4)

超能力者(レベル5)

 

以上の六段階に分類されるのだ。

 

その頂点に立つ〝超能力者(レベル5)〟は能力そのものの威力、もしくは効果の応用範囲が極めて高く、戦闘面においてはたった一人で百の軍勢と渡り合えるものもある。他を圧倒する超絶な能力。名実ともに能力開発競争の頂点に君臨する者達で全ての能力者から羨望の的となっている学園都市の全学生約一八〇万人の内、たった七人しかいない存在だった。

 

──去年までは。

 

去年の十月の末に八人目の超能力者(レベル5)が誕生した。

彼の能力は様々な〝樹木〟を成長させたり、枯らしたり、木製であればそれらを自由に操る事ができる能力だった。

 

超能力者(レベル5)へと至った彼の能力はもはや〝樹木〟を操るだけには留まらず、あらゆる〝植物〟を生み出し、支配下に置く事が可能となった。種子を必要とせず、雑草から大樹まで、栄えるも枯れるも、あらゆる植物が彼の意のままとなる。

 

言い換えれば、植物という〝生命〟をその手で自由に創造・支配する規格外の能力。

 

学園都市の研究者達は、新たな超能力者(レベル5)の能力に、祝福と畏怖の念を込めて新たな名前を与えた。

 

その名も……

 

 

「あ……!」

 

 

少女は目の前の光景に、愕然を目を見開いて言葉を失っていた。

彼女の目に映るのは迫りくる巨大な敵……ではなく、それよりも天高くそびえたつ大樹だ。

 

今の今までこんな巨大な木は存在しなかった。突如として生えてきたのだ。

少女は混乱する頭で、何とか先程までの光景を思い出す。

 

巨大敵が現れ、奴が破壊したビルの瓦礫に足を取られて身動きが取れなくなっていた。迫る巨大敵を前にもうダメだと思ったその時、自分のもとに、あの校舎前で転びかけていた少年が飛び出してきたのだ。

何故、と思っていると、少年が少女を庇うよう巨大敵の前に降り立つ。

 

そして次の瞬間……巨大敵の足元から三本の大きな樹木が飛び出してきた。勢いよく出現したそれらは巨大敵を巻き込んで螺旋状に絡み合いながら天高くへと伸びていき、最終的には若葉が青々と覆い茂る巨大な大木へと姿を変えたのだ。巻き込まれた巨大敵は為す術なく大樹に飲み込まれ、その残骸が幹の間から見え隠れしている。

 

正直夢かと思ったが、すぐに現実だと悟った。目の前で起きた光景も、少年が飛び出してきた事も、そして……その少年に救われた事も。

 

 

「もう大丈夫」

 

 

その言葉にハッ、と顔を上げる。

そこには彼女の右足に乗っていた瓦礫を退ける少年の姿。そして彼はへにゃりと眉を垂れ下がらせて頼りなさげだが、どこか安心感のある優しい笑顔で彼女に手を差し伸べて言った。

 

 

「僕が来た!!──なんてね」

 

 

 

 

 

学園都市

超能力者(レベル5) 第八位

森羅万象(グリーンルーラー)

緑谷出久

 

 

 

 

 

これは〝無個性〟だった少年が〝超能力者〟となり、最高のヒーローを目指す物語。

 




色々詰め込んだら出久が最強キャラになっていました。
あとシレっと死亡キャラ生存要素がありますが気にしないでください。
やりたい放題書いた結果です。

一応思いつくままに書いた設定を↓に書いときます。


【名前】
・緑谷 出久

【所属】
・学園都市 超能力者(レベル5) 第八位
風紀委員(ジャッジメント)第177支部
・雄英高校ヒーロー科 1年A組

【性格】
原作よりは多少明るくて前向きだが、非常に地味な外見と涙もろいところは変わっていない。
ヒーローを目指すだけあって、人格破綻者の集まりと呼ばれる〝超能力者(レベル5)〟の中では比較的善人で常識人。なので学園都市からは美琴と並んでまともな人格を有する超能力者(レベル5)として扱われている。
ささいな理由でトラブルに巻き込まれやすく、上条ほどではないが運もあまり良ろしくない。美琴との付き合いが長いおかげで、女子相手にそこまで緊張しなくなった。しない訳ではない。
美琴ともう一人の幼馴染みの影響か、感情が高ぶると口が悪くなる時がある。

【知能】
元々頭の出来自体は悪くないので、勉学に関しては非常に優秀。中学生の時点で高校生の範囲まで網羅している。分析力にも長けており、相手の〝個性〟や〝能力〟を見て瞬時に分析し、行動の予測を立てて対処する戦法が得意。ただし分析時の手を口にあてブツブツ呟く癖は健在であり、初めてそれを見た人には大抵ドン引かれる。

【能力】
森羅万象(グリーンルーラー)
雑草から大樹に至るまでのあらゆる植物を生み出し、操る能力。
既存の草木を成長させたり枯らしたりするのも自由自在。更には木の構造や細胞そのものを操作し、まったく新しい植物を生成することも可能。本人曰く、品種改良みたいなもの。
言い換えれば、植物という〝生命〟を自由に創造・進化させることができる能力。
元は〝樹木使い(ウッドメーカー)〟と呼ばれる能力。発現した時はレベル1で、植物の成長を緩やかに促進させるだけの能力だった。そこからレベル2で苗から木への急成長が可能となり、レベル3で成長させた植物を操る事ができ、逆に枯らすことも可能に。レベル4では自由自在な形に成長させたり、木刀などの加工された木でも木製であるなら操る事ができるようになった。

【人間関係】
・御坂美琴
学園都市に来てからできた幼馴染みであり、常に競い合うライバル関係。
出久にとって美琴は自分を奮い立たせてくれたヒーローで、彼女の事はライバルである以上に心から尊敬している。あと美琴の上条に対する好意は傍から見てて明らかなので、素直になればいいのになぁと思っている。お互い友情以外の感情はない。
美琴も出久の事を対等のライバルとして見ており、彼の事は上条当麻とはまた違うヒーローだと思っている。
余談だが、出久が尊敬するヒーロー『オールマイト』と、美琴が好きなキャラクター『ゲコ太』のコラボレーショングッズが学園都市で限定販売される事になった際、出久と美琴は血で血を洗う仁義なき争奪戦を繰り広げたことがある。

・上条当麻
最初はすごく運の悪い人なんだなぁ…程度の印象だったが、上条の右手の能力と『困っている人を見れば老若男女・親交の有無・自身の危険一切不問で助けに行く超がつくほどの正義感』を見てからは、ヒーローとして尊敬する先輩になった。同時に、彼のその異常とも見れる精神性に危惧の念も抱いている。
一方で上条は『自分を慕ってくれている後輩』という出久の存在に感激しており、先輩風を吹かせようとするが毎回空回りして結果出久を巻き込んで不幸に見舞われるという参事を引き起こしている。それでも変わらず慕ってくれる出久に上条は涙した。
こいつはいつかきっと最高のヒーローになれると信じている。だからお前のビリビリ幼馴染みを止めてくださいお願いします。

一方通行(アクセラレータ)
彼が美琴やその妹達にしたことは絶対に許さないが、彼の事情も理解している為、必要以上には突っかからない。しかし一方通行の能力には強い関心を抱いており、その気になればオールマイトをも超えるヒーローになれる能力と認識している。それとなくヒーローを目指さないかと聞いてみたら問答無用でシバき倒された。因みにそれを隣で聞いていた打ち止め(ラストオーダー)が目を輝かせていたのは余談である。
一方通行は出久に関してはお節介な地味野郎という印象しかなかったが、出久から最高のヒーローになるという夢を聞いた際に、不敵に笑いながら「やれるもンならやってみろォ」と言い放った。この時、彼がどんな思いを抱いていたのかは本人しか知らない。

・浜面仕上
取り締まる側と取り締まられる側。それ以上でもそれ以下でもない。浜面とその仲間のスキルアウトが起こした騒動を何回か出久が収めているうちに妙な顔馴染みになってしまった。
以降、学園都市の暗部に関するトラブルに巻き込まれているうちにいつの間にか共闘関係になることもしばしば。

・白井黒子
風紀委員(ジャッジメント)の第177支部の同僚。
黒子にとって出久は、敬愛するお姉さま(美琴)の幼馴染みという羨まし過ぎるポジションにこびり付くマリモという認識。いつか色んな意味で駆除してやろうとガチで考えており、嫉妬と憎悪と殺意を入り混ぜた感情を向けている。そして出久はそんな彼女がマジで怖い。
それでも一応出久の能力と風紀委員(ジャッジメント)としての手腕を認めてはいるので、協力する時はちゃんと協力する。


取り合えずこれくらいです。
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