失踪せずにそのまま来れました。では、2話どうぞ!!
?/? 夜
冷たい風が頬を撫でる、目が覚めると僕は冷たい地面に倒れ込んでいた。
「んっ………ここは…?」
起き上がり、ポケットに閉まっていたはずの携帯を取ろうとしようとしたが、どのポケットにも携帯は入っておらず、その代わりとしてイゴールさんに貰った鍵だけがあった。
落としたのかな…?そう思い、辺りを見渡すと
「あれ…?ここどこだ?」
先程の神社ではなく、全く知らない土地だった。
先程まであったビル達や現代風の建物は一切なく、むしろそこに建物が存在しなかったかのようにまっさらな更地になっていた。
「よいしょっと…どうしたものかな…」
と起き上がると、身体が軽い。少し前の僕の身体とは全然変わっていて、よくある漫画の主人公みたいにジャンプの滞空時間などがおかしくなっていた。
「これが異世界もの転生か…」
ボソッと呟き、落ち着いて考えてみる。
まず、ここはどこか。そして、シャドウを倒すためにはどうするのかを調べなくちゃいけない。辺りを見渡しながら服に着いていた土を取る。
すると、遠くの方に明るく光る村?のようなものを見つけた。
「とりあえず、あそこに行ってみようかな」
僕はリュックサックを背負い直し、落し物がないか確認してからその村に向かって歩いていった。
「うわぁ…ひっろいなぁ」
村と思われる場所に着くと、夜だというのに人々は外に出て談笑しておりここが平和なことを確認することが出来た。
僕がキョロキョロと辺りを見渡していると
「あの…」
声の方に振り向くと、白髪のショートカットの和服を着た少女がたっていた。腰にはたいそう立派な日本刀が携えられている。…え?日本刀?
日本刀を初めて見る僕は少し彼女のことをジロジロと見てしまう。
彼女は僕を警戒しているようで怪しむような目で僕のことを見てる。
「身体、大丈夫ですか?」
と僕のことをジロジロ見ながら質問してくる。
身体…噛みちぎられた肩に手を当てるが、負傷した怪我は全て治されてるし、特に疲れもない。
「はい、大丈夫ですよ?」
ニコッと笑いかけてみるが彼女の顔は曇ったままだ。
「そうですか…」
そういうと、お気をつけてと僕に伝えるとそのまま去ってしまった。
「…なんだったんだろ」
僕はリュックを背負い直しながら、またもう一度この村を見て回ることにした。
「はぁ、なんも収穫なし…か…」
村のはずれの方にある塀にもたれるように座りつぶやく。
あれから話しかけれる人には全員話しかけてみたが、誰一人シャドウを知ってる者はいなかった。そしてこの世界が幻想郷と呼ばれる場所ということも調べられた。
後は僕の持ち物が基本的にはこの世界では持っていても特に使えることなどはないらしい。お金の単価も違うようだし…
「手がかりゼロなのは少し手痛いな…」
頭を掻きながら立ち上がり、もう一度調べに行こうとすると
きゃぁぁぁぁぁぁあ!!
「!?」
村の中心部の方から悲鳴のようなものが聞こえ、叫び声や怒鳴り声、そして肉が切れる鈍い音が村全体に響き渡るのが聞こえてくる。
「もしかして…」
シャドウかもしれない、
僕はそう思い中心部へ走り始めた
「なんだこれ…」
悲鳴が聞こえた場所に到着すると、そこには人の死体が山のように積み重ねられていた。中には腕がなかったり体そのものが引き裂かれていたりと見るも無惨な姿になっている。
その中には先程会話をした住民らも見えた、なんて酷い…
見たくもない、受け付けたくもない現実を無理やり押し込め、辺りを見渡すとその山を作り出したであろう化け物がそこにはいた。
体こそ人の形を保ってはいるが左手にチェーンソーのようなもの、そして右手には日本刀が生えている。その化け物は村人の死体を食い散らかしているようだった。
その容姿を見て少し嫌悪感を覚え後ずさりすると、化け物の体がピタリと動くのをやめる。
「おぉ〜?また新しい獲物が現れたかぁ?」
そう言ってこちらにゆっくりと振り向いた顔はまるで鬼そのものだった。
「ほぉー、村の若い連中は食べ尽くしたと思って居たが…こんなご馳走が残っていたとは…」
そう言いながら僕にゆっくりと近づいてやってくる。秋田のなまはげと呼ばれた鬼にそっくりだ…
「っ…」
こいつからどうやって逃げようか考えていると視界の端で逃げ遅れたであろう子供を見つけてしまった。
今の僕にはこいつとまともに戦える勇気も、武力も何も無い…だけど…!
「こっちにこいっ!僕が相手だ!」
足元にあった石を広い化け物に投げつけるがそのまま顔面にぶつかる…
寸前に日本刀でなぎ払われる
「小僧…俺が誰だかわかってんのか…?」
キュイィィィィンとチェーンソーの刃が回転する音を鳴らしながらゆっくりと近づいてやってくる。
「知る訳ないだろ!」
そういいながら村人の死体の隣に落ちていた出刃包丁のようなものを拾いさらに投げつける。
「ふっはっはっは!じゃぁ教えてやる!!」
投げつけられた包丁は弾かれてしまう、更に一瞬の隙を突かれ日本刀を腹に突き刺せられる。そのまま腹を通過して、僕の腹を貫く。
「がっ…!!」
なんとか引き抜こうとするがそのまま持ち上げられ宙に浮く。貫かれただけでも死にそうになるが、化け物は笑いながら僕を興味深そうに見る。
「小僧!小僧こぞう!俺の無銘を腹に貰って生きてるやつは始めてみたぞ!嬉しいねぇ!!」
そのまま更に押し込まれる、押し込まれる度に口から血がさらに吹き出るが化け物は気にせずに続ける。
「俺は皇帝のシャドウ!マドネス様だぁぁぁぁ!!」
そう言い切ると俺の腹に刺さっていた刀を引き抜かれる。
貫かれた時も痛かったが、抜かれるときの方が想像を絶する痛みが身体を襲う。
「っ…すぅー…」
なんとか呼吸を整えながらマドネスと名乗ったシャドウを睨みつける。
「随分反抗的な目だな…つまんねぇやつだ、殺してやるよ」
首筋にそっと日本刀が当てられる、やばい…死ぬ…!
「あばよ!もう少し強ければよかっただろうなぁ!」
そう聞こえ、日本刀が首に当たる瞬間…僕の意識はまたあの部屋の扉が開く音が聞こえて…そのまま意識は落ちた。
?/? ???
「またお会いしましたな」
はっと目覚めるとそこはあのバーだった。えっと名前果たしか…
「ようこそベルベットルームへ…」
そうそう、ベルベットルーム…ってあれ…声が出ない…?
それに…椅子に括り付けられてるように身体が動かない。
「貴方様は今、シャドウの前に屈し死を覚悟した…そうですかな?」
屈してなんか…いない…ただ、僕に力がなかったから…
手を握りしめ、自分の情けなさを痛感する
「無理をなさるな、お客人…それにもう力なら持っていることに気づいてるのでは?」
力…?僕にそんな力ないって…
そう思いイゴールさんを見るとまた不気味に微笑む。
「お客人ならもうわかるはずでしょう…さぁ早くお目覚めなさい…」
僕なら…わかる…?待って…!まだ分からないことが…!!
そのまま声に出せずにまた意識が落ちた。
?/? 夜
「あばよ!もう少し強ければよかっただろうなぁ!
先程も聞こえた声が聞こえる…こいつが…何もしていないただの村人を…
ふつふつと僕自身もわからない感情がこみ上げくる。力…力を!!!
首に日本刀が首に当たる瞬間、僕の中から何かが出てくるのを感じた。
そして、また、僕の意識がとだえた。
マドネスside
「………んぁ?」
俺は驚いた、この小僧、首に無銘を食らっても生きてやがる!?
首にしっかり無銘の最高火力をぶち当てたのに…!?すっとぶところか、受け止められただと…???
「俺とこいつの身体をきずつけようとしたアホは誰だ?」
不意に声色が変わった…?こいつはなんだ…?
「お前か」
俺の無銘をがっつり握りしめてそれを払い除けられる。馬鹿な…この小僧にこんな力が…!?
「うるせぇぇぇ!しねぇぇぇ!」
持てる魔力、妖力を全て解放しこいつを消し炭にしてやる!この無銘と改造チェーンソーなら…!
「絶技、ツインスラッシュぅぅ!!!!!」
全力の力で小僧を押しつぶす。あまりの強さに砂埃がまって小僧の姿が消えるが、仕方がない。
俺の全力の技を食らってこいつが散り散りに吹き飛ぶ姿を見るのが楽しみだ…!
そして、砂埃が消えたが…そこに小僧の姿はなかった。
「もう終わりか、デカいの」
その小僧は俺の肩に乗っていた。早すぎる…だが振り落とせば…!
「お前はもうつまらん、散れ」
そういうと同時に俺の視点がガクッと下がる。ボトッという音とともに俺の体が見える…俺の体!?
「お前の首を俺の力で捻りとってやった、そのまま死ね」
そのまま小僧の足が俺の目にちかづきそのまま俺の視界は暗転した。
終わり方雑でごめんなさい、なるべく早く投稿させて頂きます!
何かあれば感想お待ちしております!
では次回お会いましょう!