腐女子、イナイレ世界に転生する。   作:楓/雪那

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期末が忙しくて投稿できなかったです。許して
あと勢いでGO3スパノヴァ買ってしまいました。
当時はソウルとメイン3人以外リストラを受け入れられなかったから買わなかったんや


腐女子、西へ行く

ジェミニストームに勝利した直後に、エイリア学園から第二の刺客としてファーストランクチーム・イプシロンが登場。

再び侵略宣言をして去った。

私と吹雪は北海道を離れ雷門の一員としてイナズマキャラバンに乗り込み、イプシロンが襲撃予告をした京都の漫遊寺中へ向かっていた。(もう着いてる)

チームの空気はやっとこさジェミニを倒したのに、また強いやつらが出てきて若干暗いムードになっている。

まあ実際強いもんな、オサーム様。

今の円堂みたいに「攻めあがることもできるゴールキーパー」じゃなくて「フィールドプレイヤーとしても出場できるけど得意なのはキーパー」だもん。

同じことでは?と思うけど実際違うんだよねー。

原作だとダイヤモンドダスト戦で円堂が攻めあがることで守備が格段に落ちるって欠点があり、さらにペナルティエリア外で手を使いかけたってことがあった。

だけどデザームの場合は状況に応じてポジションを入れ替えられる、正しい意味でのマルチプレイヤーでしかも鬼道同様に司令塔でもある。

円堂のように自由に動き回るリベロとは違うのだ。

てか八つ橋うま!やっぱ和菓子は神、はっきりわかんだね。

 

 

「スピカ……お前それ何個目だ?」

「え?3箱目。」

「いや、お前……ごめん、いいわ。」

「??」

 

 

もしかして食べ過ぎって言いたいのか?

失礼な。甘いものは別腹やぞ。

それに全部別々の味だから飽きもせんぞ。

あ、あとジェミニとの試合の後、みんな私の事名前で呼んでくれるようになりました。

仲間って認めてもらえたみたいで嬉しいね。

なんてことを考えてたら、前のほうから叫び声が聞こえた。(私は後ろのほう)

なんだなんだと覗いてみると、円堂、塔子、栗松、目金、壁山が落とし穴に埋まっていた。

 

 

「おいおい、大丈夫かよ?」

「待って、染岡君。」

 

 

落っこちた面々を引き上げようと染岡が近づくのを制止する。

よく見ると落とし穴の手前にワックスが敷かれている。

恐らく最初に引っかかった円堂や塔子を引っ張り上げようとした壁山たちが連鎖して落ちたんだろう。

 

 

「危なかったね。このまま近づいてたら君も落ちてたよ。横から引っ張り上げよう。」

「ああ…にしても誰が…」

 

 

その時横の茂みから視線を感じた。

そこ目掛けて勢いよく持ってきたボールを蹴る。

すると驚いたように青髪の小柄な少年、木暮夕弥が現れる。

 

 

「うわあ!!お前あぶねーだろ!なにすんだよ!」

「なにすんだはこっちのセリフよ。この罠仕掛けたの、君でしょ。」

「はぁ?証拠もないのに何言ってんだよ!」

「その茂みでこっちを見てたのがいい証拠でしょ。さっきまですれ違った漫遊寺の生徒はみんな挨拶してくれてたのに、君だけ様子を疑うようにそこにいたってことはだれかがその罠に引っかかるところを見たかったってことだよね」

「うぐ…」

「こらーーー!!木暮ーーー!!客人に何をしてるか!!」

「げっ!めんどくさいのが来やがった!」

 

 

奥のほうから怒声が飛んできたかと思うと木暮は逃げだした。

怒声の主は漫遊寺サッカー部の主将、垣田だ。

まーそのあとは原作通りの展開よ。

木暮は親に捨てられて人間不信だとか、邪念岡さんだとか、イプシロン相手に対話しますとか。

 

最後のは無理です(断言)。

 

 

あっ、ちなみに漫遊寺との練習試合は3対0で終わりました。

あんま強くなかったんだが、裏の優勝校…

 

 


 

 

 

 

イプシロンが襲撃してくる日の早朝。

ふと目が覚めて寝床にさせてもらってる漫遊寺の部屋から出ると、グラウンドで木暮と古株さんがサッカーをしていた。

そういえばアニメでもこんなんあったな。

 

 

「古株さーん、変わりましょうか?」

「おお、頼むよ。さすがにこの歳じゃきついわい。」

 

 

そりゃきついでしょうよ。

ここで古株さんぎっくり腰で離脱とかになったら富士山で死ぬから勘弁してください。

 

 

「さて、木暮君だっけ?今度は私が相手してあげるよ。」

「舐めやがって~!今に見てろよ!」

 

 

木暮の最大の武器はそのスタミナだ。

漫遊寺でのしごきから足腰が非常に強く、一試合丸々走り続けても息切れしないであろうほどだ。

ただし練習には参加させてもらえなかったため、技術のほうはほぼ素人であり蹴ったボールがあらぬ方向に飛んでしまっている。

約一時間後、一度も私からボールを奪うことができず、何度も地面に顔面スライディングしてしまっている。

 

 

「なるほどね…木暮君、君はスタミナと身体能力はすごいね。小柄な体で縦横無尽にボールを取りに行こうとしてくるから一度避けただけじゃ相手は中々前に進みづらい。うん、けっこう厄介だと思うよ。」

「お、おう……」

 

 

素直に称賛すると恥ずかしそうにする木暮。

まあ原作の様子だとあんまり褒められる経験なさそうだし、慣れてないんやろな。

 

 

「ただし!それは動きのパターンをもっと増やせたらの話だよ!今の君は動きが単調すぎるね。フェイントに引っかかりやすいのも弱いところ。それじゃあ相手に言い様に手玉に取られるだけだよ。」

「うぐっ…でもあいつらが一緒に練習させてくれないし!」

「練習場がないことを言い訳にしちゃだめ。一人でできる練習なんて山ほどあるよ。それに今は私がいる。私の動きから学んでみなよ。」

「…やってやるよ!」

 

 

確かに技術はまだまだ拙い。

だけど今はしっかりボールと私の足の動きを見て喰らいついている。

フェイントにはまだ弱いけれど、リカバリーを利かせてなんとか抜かれないように立ち回る。

うん、成長速度はやっぱり早いな。

 

 

「そりゃあ!!」

「!!」

 

 

何度かの攻防の末、ついに木暮の足が私のボールに触れかけた。

直後、私は爪先で軽くボールを浮かせ空中でキープしようとするが、木暮は足を延ばして地面すれすれの体勢から両手を地につけ逆立ちをし、そのまま勢いをつけて腕をばねにして逆立ちのままジャンプしボールを奪おうとする。

これには私も意表をつかれ、反応が遅れてしまい木暮の両足にしっかりとボールを挟ませてしまった。

 

 

「やった…!」

「まだ…まだぁ!」

 

 

しかし簡単には諦めない。

一度後ろに下がり、軽く身を屈めて勢いよく私も前方へ飛ぶ。

そして木暮の挟んでいるボールを右足で蹴り上げ前へと飛ばす。

力では私のほうが勝っているのでたまらず木暮はボールを離してしまった。

 

 

「くっそぉ~!あと少しだったのに!」

「今のは私完璧に読めなかったしすごい惜しかったよ。これなら漫遊寺の人たちも認めてくれるんじゃない?」

 

 

私が素直にほめると、木暮も嬉しそうに笑う。

あと、そこの茂みに隠れて観てた音無ちゃんも喜んでる。気づいていたからな。

 

 

 

「ふむ、なかなか興味深いことをしているではないか。」

 

 

 

瞬間、嫌な気配を感じ振り向くと、黒い靄が発生しており中からデザーム率いるイプシロンが現れた。

いや、来るの速すぎじゃね?

 

 

 

 


 

 

 

 

イプシロンと漫遊寺の試合は一方的だった。

ドリブル技は一切の抵抗すらないまま、何事もないように打ち砕かれる。

ブロック技は発動よりも早く体にボールを蹴り込まれて不発に終わる。

イプシロンのシュートはDFを何人も巻き込み、キーパーの垣田はなすすべもなく吹っ飛ばされる。

シュートを撃ててもデザームは一歩も動かず、DFが身体を張るだけで止められる。

明確な力量差を物語っていた。

 

グラウンド外で私は円堂たちとともにその試合を見ていたけど、感想としてはなんともまあ整ったチームだなあというところだ。

キャプテンで司令塔であるデザームはキーパーであるため、どうしてもFWやMFには指示が届くのが遅くなってしまうはずだ。

しかしそれを意にも介さず的確なプレイングを行うイプシロンの統率力は圧巻の一言だろう。

恐らくスピードで言えばジェミニと大差はない。

故に今の雷門でもその動きを捉えることは容易のはず。

だけどエイリア石で増強されたパワーは現段階ではまだ厳しそうだ。

そして厄介なのは『メテオシャワー』だ。

天高くに飛んで発動するため妨害されにくいうえ、発動も早くゲームでは消費TPも少ないというとんでもなくコスパのいい技。

その技をFWワントップのゼルを除いたMF四人が使えるのだから、止めるのが困難だ。

まあ厳しいからって戦わない理由にはならない。

私は私にできることをやるだけだ。

 

 

 

雷門フォーメーション

 

 

  ――乙女乃―――染岡――

  ―風丸――鬼道――一之瀬

  ―木暮――吹雪――土門―

  ―――塔子――壁山―――

  ―――――円堂―――――

 

 

イプシロンフォーメーション

 

 

  ――――――ゼル―――――

  ―――――メトロン――――

  クリプト―スオーム―マキュア

  タイタン―ケイソン―ファドラ

  ――ケンビル―――モール――

  ―――――デザーム―――――

 

 

完敗した漫遊寺に代わって円堂がイプシロンの相手になると宣言、さらに音無ちゃんが木暮をチームに推薦し監督が承諾。

そのため今回は栗松をベンチに下げて木暮を投入した。

吹雪は相手の力量を計るため、またカウンター狙いでDFとしてスタートになった。

 

 

試合は雷門ボールからスタート。

鬼道から風丸、一之瀬へとボールが回されていき、イプシロンのゴール目指して進んでいく。

しかしイプシロンメンバーは止めようとしてこない。

恐らくはデザームの指示だろうね。

 

 

「決めろ!染岡!」

「任せろ!『ワイバーンクラッシュ』!」

 

 

飛竜のオーラを纏った染岡の強力なシュートがデザームへと襲い掛かる。

しかしデザームはそれを片手で抑える。

 

 

「なんだと……!?」

「俺の『ワイバーンクラッシュ』をあんな簡単に…!」

 

 

前回ジェミニストームからゴールを奪った新必殺技をあっさり破られたことに動揺する雷門メンバー。

抑えたボールをじっと見つめてデザームは私のほうへボールを転がす。

 

 

「ふむ…次は貴様だ。撃ってこい。」

 

 

なるほど、品定めってわけね。

それなら存分にやってやろうじゃない!

 

 

「いくよ…!『ツインベアインパクト』!」

 

 

両足で一度ずつ蹴りを加えて最後に同時に撃ちこむ。

しかし二頭の熊のようなオーラを持ったシュートはデザームの両手にがっちりと捕まり勢いを失った。

そして再度デザームは私へとボールを渡してくる。

いや『ツインベアインパクト』が一番火力でるんですが…

それ破られちゃった以上、単体シュートでは突破は不可能なんだよなあ。

『皇帝ペンギン二号』か『ザ・フェニックス』でもぶっちゃけ厳しいのではないか?

それならば…と後方確認、うん、準備オッケーっぽいね。

とん、とボールを軽く宙に浮かせる。

 

 

「ならこれはどう!?『リゲル……』なんてね。吹雪君!」

「ドンピシャだぜ!!吹き荒れろ!!『エターナルブリザード』!!」

 

 

後方確認した時にはすでにこっちへと駆け上がっていた吹雪はアツヤモードに変貌し、氷塊と化したボールを蹴りつける。

さらに私は前へと走り出し、氷塊に続けて左足での蹴りを加える。

 

 

「まだまだ!『リゲルオリオンV2』!」

 

 

シュートチェインで威力マシマシとなったボールを見て、デザームが不敵に笑う。

そして彼は両手を回し、胸から緑色の網のようなエネルギーを放出する。

 

 

「この胸の高鳴り…ククク…いいぞ、もっと私を楽しませろ!!『ワームホール』!!」

 

 

シュートは網の中央へ吸い込まれて消失する。

かと思ったらデザームの手前上空から網の穴が再度展開され、そこからボールが落ち地面へ突き刺さる。

 

 

「そんな……あの二人の連携シュートでもダメなのか…!?」

「あの男…なんてやつだ!」

 

 

雷門は当然動揺しているが、一方でイプシロンもかなり動揺しているようだ。

 

 

「デザーム様に技を使わせるとは……」

「ただジェミニを倒しただけかと思ったが……意外にやるようだな。いいだろう!イプシロンの戦士たちよ!やつらを叩き潰せ!」

「「「ラジャー!」」」

 

 

デザームのスローインはDFへと渡る。

彼らはそのスピードに加えて高い身体能力を活かし立体的なパスを繋いでいく。

そしてボールはMFの扇風機みたいな髪形の少女、マキュアに渡る。

鬼道、土門、塔子が止めに行くが、マキュアは天高く飛び上がりオーバーヘッドでボールを地上へと蹴りつける。

 

 

「『メテオシャワー』!」

 

 

するとボールは無数の隕石へと分裂し、雷門メンバーを襲う。

やっぱりあの技、きついな。

思った以上に範囲が広いし出も速い。

これどうにかしないとこの先きついぞ。

 

ボールはマキュアからFWの褐色肌の男、ゼルが受け取る。

彼は手のひらにエネルギーを集めるとボールを浮遊させる。

 

 

「『ガニメデプロトン』!」

 

 

そのまま両手で貯めたエネルギーをビームのようにボールとともに撃ちだす。

どうみてもハンドですありがとうございます。

 

 

「『ザ・ウォール』!」

「『ストームドライブ』!」

 

 

壁山が背後に壁を生み出し、風丸が台風を発生させる。

二人の技がシュートを防ごうとぶつかるが完全に威力は殺せず破られる。

しかし、十分に止められる威力にまでは落ちた。

 

 

「『マジン・ザ・ハンド』!」

 

 

やっぱりね。

これなら円堂も止められるのは分かってたよ。

ただディフェンスの体力がどこまでもつか、それが不安要素だね。

シュートブロックされると入らないってわかったら間違いなく『メテオシャワー』で抜いてくるだろうし。

 

今度は円堂のスローインから風丸へ、そして土門、鬼道、吹雪へと渡る。

DFがブロックに動こうとするがデザームはそれを制止する。

 

 

「待て!やつに撃たせろ!」

「舐めやがって…!お望み通り撃ってやるよ!『エターナル…ブリザード』!!」

 

 

本日二度目の氷塊となったシュート。

そして今度は鬼道がボールと並走する。

ピィィ!と口笛を吹くと彼の足元から5匹のペンギンが出現、吹雪のシュートに重ねるように追加で撃ちこむ。

そこに両サイドから私と染岡が合流、ツープラトンシュートを叩き込む。

 

 

「『皇帝ペンギン』!」

「「『二号』!」」

 

 

さっきと同じ二つの技のシュートチェイン、しかしさっきとは違い連携技でのチェインだ。

しかも雷門の中で特にキック力が高いメンバーでのチェインならどう…?

 

 

「いいぞ…!もっとだ…!『ワームホール』!」

 

 

またもや展開された緑の網がボールを消し去り、空中から再度出現、地面にボールが突き刺さった。

これでもまだだめか…

 

 

「クク……いいだろう。聞けぃ!雷門中!貴様らの実力を称えて時間を与えてやろう!10日だ!10日後再び我らは貴様らの前に現れ戦いを挑む。それまでに私をもっと楽しませられるよう強くなって見せるがいい!」

 

 

満足そうに笑うデザームが高らかに宣言する。

そしてそのままボールを投げるような構えを取る。

いやちょっと待て、それはあかんのでは!?

 

 

「ただしこれを喰らって生き延びていればな。」

 

 

そのまま勢いよく投球、さらに続けて両手からエネルギー砲、すなわちガニメデプロトンを撃ちだす。そんなんありか!?

デザームのシュート(?)は雷門メンバーを吹き飛ばしながらゴールへと突き進む。

壁山、風丸、塔子はそれぞれ必殺技でブロックしようとするが、発動が間に合わない。

円堂は体を捻り心臓から右手に気を集める。

だがその手前で一人逃げ惑う木暮が、壁山に躓いてしまいこけてしまう。

避けられない、誰もがそう思っていたがこけた状態の木暮を中心に竜巻が起こり、シュートの威力を完全に消してしまう。

 

周りが呆然としている中、私はイプシロン側のコートを見る。

すでに彼らは消えていた。

試合開始から3分、デザームが試合開始前に宣言した時間通りに終了してしまった。

 




前回出た風丸のオリジナル技『ストームドライブ』が早くも『旋風陣』と被りそう問題。
違いとしては『旋風陣』が使用者を中心とした技。
『ストームドライブ』は竜巻を手前に撃ちだす技です。
使い手次第でドリブル技にもなる万能技です。
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