そろそろ、お気に入り登録するが100に届きそうです。
届いたら何か短編らしきものを書くのも良いかも知れませんね。
では、続きをどうぞ。
緋色の空が暗闇に染まる時刻。
高くそびえ立つビル軍の輝き、その下では多くの人々が歩を進めている。
ある者は携帯を弄りながら待ち惚け、ある者は複数の友達と集まり雑談を楽しむ。その人々がいる中で女性三名、子供一名の計四人の集団が見受けられる。
「今からだと予約出来そうな店はないわねぇ」
「えぇ~本当?」
金髪の少女がスマホで飲食店に関する情報を調べながら顔を顰めぼやき、その隣にいる少し小柄のポニテをした少女が残念顔になる。
「休日で五人まとめて飲食出来る店って予約なしだときついわね……」
「急でしたからね、無理もありません」
その二人の少女の一歩下がった場所でギターケースを背負って子供をだっこした少女が立っており、その報告を聞いて仕方ないと少し諦め顔を浮べる。
すると、ポニテの少女がムムッと腕を組んで悩む。そして、
「じょぁ~……買物しよう!」
「買物?」
「だって、今から店を探しても見つからないし見つかったとしても絶対に待たされるの確実なんだし、それじゃ皆で買物して家で調理したほうが早いよ!」
「それもそうだけど……じゃぁ家はどうするの?」
「私ッ家!」
ポテニ少女は手を大きく上げる。
勢いに押されだす金髪少女、だが姿勢を正す。
「それは別に良いだけど……お金大丈夫なの?」
「ぐっ……」
その最もで当たり前な言葉にポニテ少女は呻く。
少し前にショッピングモールにて買物などをしていた為に手持ちにはお金があまり残っていない事を思い出すポニテ少女は、サイフを開いて残金を確認、そして落ち込む。
どうやら足りないらしい。
「うぅ……」
「仕方ない……っか」
スマホを操作して誰かに連絡しだす。
連絡先の相手と繋がったのか金髪少女は会話しだす。
「ねぇ安くて美味しい店、五名今直ぐ食べに行ける場所確保しなさい。えっ、何で? いいからさっさとする!」
誰と会話をしているのか不思議にする残り二人の少女。
それから少し時間を置いて会話を終了して電話を切って振向き、
「確保したわ」
「……誰と連絡してたの?」
「バカ基樹」
聞いて納得したポニテ少女。
っで、その様な会話をしていると人混みから一人の少女が近付いてきた。
長身で長いポニテで、スタイルの良い故に周囲の男性達から視線を集め、その視線に嫌な表情を浮べている。
「ごめん。待たせたかしら?」
「いえ、大丈夫です」
子供を抱っこしている少女と会話を交わす。
「あれ、アレは持って来てないんですか?」
「あぁ~アレね。罰として休日間は没収されているの」
普段から背中に背負っているバックがないことに気付いて訊くと、罰として没収されていると説明する。
五人全員集合して移動を開始した。
◆
ある程度移動をした後、長身ポニテである紗矢華が前方で団体を誘導している金髪少女の浅葱に語りかける。
「っで、何も訊かずに付いて行ってるけど何処に向ってるの?」
「近場に五人一度に入れて、値段も安く美味しいって評判の店」
「どんな店なの浅葱ちゃん?」
隣で聞いていた短めのポニテをしている少女の凪沙が問う。
その問いにスマホを弄って調べる。
「えぇ~っと……あっ、コレね。……へぇ~外国の人も密かに寄ってる隠し名店ね。和洋のどちらでも出来る店みたい」
「和と洋、どちらでもですか?」
その情報を聞いて驚くは子供である古城を抱っこしている少女の雪菜。
「どんなお店かな? 雰囲気とかどうなんだろ?」
「ん~……そこら辺の情報はないわね。まっあのバカ基樹が教えたんだから大丈夫だと思うけど」
そんな今から向う店に期待を膨らませながらスマホのナビゲートに従い進んでいくが、そのナビの向いた矢印の方向に全員が歩を止めた。
指している先はビルとビルの隙間。それもパッと見て暗くジメッとしているように見え、何か出るんではないかと不安が募る。
「ちょっと……」
「浅葱ちゃん……」
「…………」
困惑しながら前に歩いて誘導している浅葱に凪沙と紗矢華の二人が呼びかける。だが、それを無言で答える。
まさかこの様な場所を通らなければいけないとは思っていなかった浅葱はどうしたものかと思う。
皆が困惑の表情を浮べていると雪菜が先頭に立った。
「進んでみましょう」
「えっ……でもぉ~」
迷う事無くそう述べる雪菜に、凪沙は不安な表情を浮べる。
「流石の矢瀬先輩も変な場所を紹介することはないと思います」
その毅然とした態度に他の三名の少女は頷くしかなかった。
っで、そのまま雪菜が先頭に立って進んでいく。周囲が徐々に暗くなっていき、本道から外れた為か周囲の音も静かになっていく。
進むこと数分、前方に蛍火のような淡い光が見えた。その蛍火に雪菜を含めた全員が安堵し、その場所に近付く。
蛍火の正体は看板の光であり、その看板には『Lucifer』と書かれている。
「えっと、るしー……」
「ルシファーですね。"光をもたらす者"と意味をもつ悪魔・堕天使の名ですね」
「堕天使って、感じ悪いわね」
看板に書かれている言葉を読もうと苦戦する凪沙に、雪菜が代わりに答えを述べた。
述べられた店の名を聞いた浅葱も顔を顰め、それに同意するかのように紗矢華も同じ顔を浮べている。
確かに店に付けるような名前ではない。
兎にも角にも、お腹も空いてきて早く何か美味しいものを食べたい皆は仕方なく扉を開ける。
和の引き戸、その先にはどこか高級感溢れる寿司屋のような佇まい。
木製の椅子、その前面に板前らしき人物が立っている。
店を間違えたのかと思っていると、隣から黒色のスーツを身に纏った男性が現れ、腰を折って挨拶をする。
「いらっしゃいませ。ご予約は?」
「矢瀬基樹って名前で予約してると思うですけど?」
「矢瀬様ですね。予約お受けしております。さぁ奥に――」
スーツ姿の男性に奥の部屋に導かれる。
進むと靴を脱ぐ場所があり、男性から「靴を脱いでお上がり下さい」と言われ従い、更に奥へ進む。
「どうぞ、この部屋になります」
畳が八畳敷き詰められた座敷。
パッと見は普通の和室にも見られるが要所要所に匠の業が見られる。
それを見た浅葱は高級店ではないだろうかと疑ってしまう。
「では、お絞りとお冷をお持ちしますので、お掛けになってお待ち下さい」
そう述べた男性は引き戸を閉めて下がっていった。
沈黙が続く空間。
雰囲気的には高級感溢れる場所。
もしかしたら学生達が手を出せないほどの高額を請求されるのではないかと不安になる。だが、古城は気にせずにワクワクしながら部屋を見渡している。
「ここどこぉ~?」
「変な所を触ってはいけません」
「何も言わずに来たけど大丈夫なの? 私、そんなにお金持って来てないんだけど?」
「あっ浅葱ちゃん……」
「大丈夫だと思うんだけど……」
このまま立ち尽くすのもなんだと思い皆は其々並べられた座布団に座る。
戸から見て右側の奥から古城、雪菜、紗矢華。左の奥から凪沙、浅葱、と座る。
「どんなお料理出されるんだろ?」
「和や洋も出せるって言ってたけど……」
「少し、ドキドキしますね」
他愛のない話。
そんな中、浅葱の視線がある一点に集中されていた。視線の先は紗矢華で、見られている紗矢華もその視線には気付いているのか出来る限りは合わせない様にしている。
流石にこの場で古城に関する事で聞き出して場の雰囲気を壊したくないとは思う浅葱ではあるが、それでも訊きたいと思ってしまうのが恋心である。
すると、戸が開き奥から先程案内してくれた店員が御盆を持って現れた。
「お冷とお絞りをどうぞ。このお店は初めてですか?」
「あっはい。友達の紹介で来たのですけど……」
「分かりました。まず、このお店では和と洋のどちらかを選ぶことが出来ます。勿論、お客様の其々違うものを選ばれても大丈夫です。そして、出されるお料理はお店側で決まっておりますので変更は出来ませんので予めご了承ください」
店員が丁寧に答える。
このお店では仕入れる品が毎日違い、良い品のみしか使わない為に出される料理が毎日違っていくそうだ。
それを聞いた雪菜は手を上げて店員に質問する。
「あの、私達それ程お金を持ってきていません。先輩から安いと聞いただけで具体的な値段は聞いていないのですが……」
「あぁ、それでソワソワされてたのですね」
それ言葉を聞いて納得した店員は口元を隠して少しだけ笑ってしまう。
どうやら彼女達の不安さは店員に伝わっていたようだ。
「値段は毎日違います。今日は学生料金でお一人様2千円で、子供の場合は千円でございます」
「あっ安い」
凪沙がボソッと声を漏らす。
そこで、少しだけはしたない事だと思い顔を真赤にしてしまう。
「では、和と洋どちらにいたしますか?」
皆は悩みながら色々と話す。
「古城は和で良いでしょう。栄養を偏らせる訳にもいけませんし」
「そうだね。今のうちに古城くんに好き嫌いなくさせないと」
「古城ってそんなに好き嫌い多いの?」
「そうだよ浅葱ちゃん。特に玉葱が苦手みたい」
「あはは、吸血鬼かっての」
「「…………」」
「あれ、どうしたの雪菜ちゃん?」
「えっ、いいえ。何でもありませんよ。そうだ紗矢華さんはどれを選びますか?」
「そっそうね。私は洋にしようかしら」
「何慌ててるんだか……そうね、私も洋でいいかしら凪沙ちゃんは?」
「凪沙も洋にしようかな。雪菜ちゃんは?」
「私は古城と同じ和にします」
古城と雪菜は和を頼み。
凪沙と浅葱、紗矢華たちは洋を注文した。
店員はそれを聞いて注文を繰り返し、間違えがないと雪菜たちは返事を返す。
「では、お料理が出来上がるまで少しばかりお待ち下さい」
店員は下がり戸を閉める。
そこで、皆は大きな溜息を吐き出した。
「はぁ~、良かったよ安くて」
「本当ですね」
「あのバカ基樹も説明しろって言うのよ」
「心臓に悪かったわね」
色々な疑問が拭いきり胸をやっと撫で下ろした。
その様な4人の姿に古城は頭を傾げて不思議そうに見詰ている。
皆が安心した時、誰かの可愛らしい音が室内に響き、自然に視線が音源らしき人物に向けられる。向けられた視線の先には羞恥心で顔を赤めてしまう凪沙であった。
「あっ……ごっごめんね。安心して気抜いたら勝手に……」
「なぎさ、お腹鳴らした!」
「こっ古城くん、レディにそんなこと言っちゃダメだよ!」
「なんで?」
「それがマナーだからだよ!」
羞恥心を誤魔化すように古城の頬を両手で引っ張り苛める。
それ程強く引っ張っていないので古城も泣くことはないが嫌がっている。
「なぎさってれでぃってかんじじゃ……」
「んっ? 古城くん、そんな事言ってたらご飯作って上げないよ!」
「うげっ……。ゆきながいるからだいじょうぶんだも!」
「いっ、言ったなぁ~。そんな口悪い古城くんにはお仕置きだ!」
兄妹喧嘩勃発。
席を態々移動して凪沙は両手をワキワキさせながら古城の脇腹をこしょばし攻撃に移す。
流石の子供の古城には効果覿面で顔を真赤にして声を荒げて大笑いする。
「ここか? ここが良いのか?」
「きゃはははっ! ごっごめっ、ごめんなさいぃ~!」
多少は騒がしくなってしまうが、仲の良い兄弟に皆は優しい眼差しで見守る。
だが、流石にこのままという訳にもいかないので雪菜がやんわりと注意した。
「古城も凪沙ちゃんもダメですよ。店内で暴れては……それと古城、先程の物言いはダメです、反省して下さい」
2人は忠告されて「はぁ~い」と同時に返事を返し、やっぱし仲が良いなと雪菜は再度思う。
それから他愛のない会話を続けていると戸越から声が掛けられた。どうやら食事が出来てお持ちして来たようだ。
皆の代わりに紗矢華が返事をすると、戸が開き料理が盛られた器などを持ってきてテーブルに並べていく。
和は定番の刺身や天ぷら、味噌汁に白米などが並べられ、逆に洋はエビとキノコのリゾットに小さめのグラタン、ロースチキンなどが置かれている。
「うわぁ~美味しそう!」
「本当ですね」
眼をキラキラさせながら料理の感想を述べる凪沙に雪菜も同意して返事を返す。
全ての料理が並び終えて店員が「では、ごゆっくりおくつろぎ下さい」といった後に部屋から退出した。
「じゃっ冷えない内に食べましょっか?」
「そうね」
「では」
「いただきます!」っと皆が元気に挨拶をして食事を取る。
箸をおぼづかない状態で食事に苦闘する古城に、その隣で座っている雪菜が代わりに箸を使って食材を掴み口に運んであげる。
抵抗する事無く運んでくる食材を雛鳥の様に口を開けて待つ古城の姿に、くすりと笑って雪菜は食事を手伝う。
それを見ていた凪沙が申し訳ないと思ったのか代わりにすると申し出るも、雪菜はやんわりと否定して食事の手伝いを続けた。
だが、その光景を見ながら愉快に思わないのが隣に座って黙って食事を続けている紗矢華であった。
今の紗矢華には2つの感情が入れ混じって複雑な心境でいた。1つ目は大切で大好きな雪菜にアーしてくれている古城に対する嫉妬、2つ目は好意を寄せている古城にアーしている雪菜に対する羨望、その2つの欲望が蠢いて身動きが出来ないでいた。
それともう1人、その古城と雪菜に対する妬みを抱いている者が居た。それは向かい側の席に座っている浅葱である。
浅葱もアーさせている光景を見て表情には出さないが、かなり堪えているのか持っているスプーンが少しだけ変形している。
そんな見た目は楽しい食事会ではあるが裏では妬みや嫉妬が入れ混じっていた。
店に到着、食事を開始の話でした。
店名、もう少し上手く書きたかったんですけど……思い付きですし良いですか。
さて、実は困ってることがあります。
雪菜が扱っている対魔族用呪式戦闘術・八雷神法。これの意味が分かりません。
いえ、ある程度までは分かるんですけど確信が持てないでいます。
アニメで雪菜が良く使っている技は、若雷なら左腕技。鳴雷なら左足技。こう解釈して良いのだろうか自身が持てないでいるんです。
他の技なら――大雷―頭?。火雷―胸?。
黒雷―腹?。柝雷―背中技。土雷―右腕技。伏雷―右足技。
分かる方が居たら感想でご教授お願いします。