シャンフロ恋愛系短中編(旧:私が君に恋したのか君が私に恋したのか) 作:オタマトーン
完全に蛇足となります
インタビューが終わりなんとも言えない空気が漂っていた。
そりゃあそうだ、本当はインタビュー終わったら電話で伝える予定だったのにテンションが決まりすぎてついマイクに向かって叫んじゃったけど、当たり前のことにどこからも返事も何もない。インタビュアーの人がこれどうするのみたいな微妙な顔してるのがすげー申し訳ない
「あっぱれ!おみごと!ムネン!」
そんな声が聞こえてきた。
それは先ほどまで全力で戦っていたゼンイチの人だった。空気を読めないのか空気を読んだうえでそのテンションで来たのかはわからないけど正直スゲー助かった。
「また負けました。前回とは違います勝つ思ってバトルした。だから悔しいです」
そんなエキサイト翻訳みたいな声も聞こえてきた。相変わらずでけーし、今日はハンニャの面がないのに目力強すぎてちょっと怖いわ。
「シルヴィア、アメリア。グッドゲーム、今日も勝ててうれしいよ。アー、I'm glad to win you?」
俺もカッツォも決して英語は得意ではないから必然的にニュアンスで伝われ!と言わんばかりの英語で軽く話そうとしたら遅れて通訳の人が来てくれてようやくちゃんと俺たちの会話が始まった。
インタビュアーの人が邪魔しないようにけど会場のほかの人に聞こえるようにしゃべる人にマイクを向けてくれている。
「ノーフェイス、ダイナスカルに来ませんか?ケイに聞いたけどどことも契約していないんでしょ?アメリカであなたすごい人気あるのよ」
「ナイスアイディア!ノーフェイスとアメリアが同じチームで私に挑んでくるのはとってもエキサイティングだわ!でもスターレインに来てくれるのも有りよ!リアルミーティアとリアルカーストプリズンが同じチームなんて最高に面白いと思わない?」
「待ってくれ!確かにこいつはまだ契約していないけど、プロになるならうちのチームに決まってるだろ!」
「ケイ、スターレインならあなたたちよりはるかに契約金を積む用意があるわ」
「ダイナスカルも当然日本のチームより積む用意はある。」
こいつらは人の意志そっちのけで何話してるんだよ?
俺が今日この場に来たのはプロになるためじゃなくて、そこの魚類から脅されたからにすぎねーのに。
「あー。誘ってくれてうれしいけど、俺まだプロになるつもりはないんだ。そのすいません。」
なにより、俺は早くこの場をあとにして電話を掛けたい。
ぶっちゃけ今さらになって京極が見ていてくれたかが不安だ。更に言うと俺だって気づいてくれていたのかが不安だから電話で改めてとりあえずラーメンに誘いたい。
と、考えていてもまだ大会の最中でこのあとは表彰式だ。
表彰式が終わり何やら騒いでいる二人とカッツォを放置して俺はすぐに京極に電話をかけるために会場の外に出た。なんだかんだインタビューが終わってから2~30分は経っている。その間京極から連絡は特になかった。
これは
1.京極が見ていない
2.俺=顔隠しだとつながらなかった
3.フラれた
やばい、どれだ?正直、昨日送ったメールで京極は見れないなら見れないと返信するはず。何かに怒っているから見ないとも見るとも言わなかったのだろう。あれ?怒っているからなんとかなだめるべきだったのか?く、今となってはあいつにももうちょい配慮するべきだったか
2は微妙なところだ、最後龍宮院流の技を使って回避したからあいつならわかるだろう、ただ俺以外にもAIから習得する可能性があるから確信はないか?でもインタビューに地声で答えたから最後の技と声でわかりそうだな。
そうすると可能性として3が一番高い。「君は良い友達だけど・・・」みたいな。フラれているならこの電話はすごい気まずいぞ。やばい、変な汗かいてきた。どうする?でも、アイツの番号はすでに表示されているあとは通話ボタンを押すだけ、あとそれだけなのにその勇気が出ない
PrrrrrrrrrPrrrrrrrrrPrrrrrrrrr
突如、ケータイが鳴り始めた。
画面に表示されているのは文字は京極だった。
「もしもし」
「もしもし、おめでとう」
「ああ、ありがとう。わかったんだ」
「そりゃあね。でも詳しく聞きたいんだけど教えてくれる」
「ああ、もちろん構わないぜ。勝てたのはお前が教えてくれたおかげだからな」
「そう、じゃあこのあといつものラーメン屋行こうよ。このあとどうするのかも話したいし」
「ああ、わかった。ん?どうするかって何が?」
「決まっているじゃないか。私の兄さんは絶対に簡単に認めないよ。どうにか手段を考えないと」
「え、あ、それって。。。」
「言わせようとしないでくれ!こっちだって恥ずかしいんだ、良いからはやくラーメンに来てくれ、私も準備していくから」
京極はそれだけ言うと電話を切った。本当に恥ずかしいみたいで最初は冷静そうな声だったのに切る前に聞いた声はやたら上擦っていた。
「真の蛇足」
ア:「そもそも、なんでシルヴィあんなとどめの一撃をあっさり外してたんだよ、おまけに怯まされて。そのせいで負けたんだぞ」
シ:「私も完全に予想外よ!でも、負けたのはアメリアがケイを倒しきれなかったせいでもあると思うけどね!」
ア:「そもそもお前テンション上げ切れてなかったろ?」
シ:「そういうアメリアだってそうでしょ、前日はずっと色々な格ゲーの技を動画サイトで見て何をやってきても対応してやるぞなんて言ってたのに相手がケイで乗り切れてなかったでしょ」
ア:「お前だってケイが何使ってきてもいいように、今回の大会でケイが使ってたキャラの性能とか全部確認してたのに実質戦ったのがケイじゃなくてノーフェイスだから若干下がったろ」
ケ:「俺たちは奇襲を仕掛けるだけのつもりだったけど予想外に効果があったんだね」
シ:「なんていうか一番大好きなメインデッシュをしっかり食べつつ、特別料理のつまみ食いを楽しみにしてたのにつまみ食いしかできずにメインデッシュがほとんど食べれなかった気分よ」
ア:「負けた言い訳じゃねーが、俺もそうだな。なんというか不完全燃焼。というかタッグマッチならこいつ以外と組んで戦いたいね、やりにくくてしょうがねー」
シ:「やりにくいって何よ!ちゃんとついてきなさいよ!」
ア:「打合せガン無視して全部アドリブとテンションで戦うからめんどくせーんだよ」
ケ:「確かに二人は2対2というより、1対1を二つ作ってどっちも勝つっていう感じだったね」
シ:「もー!!モヤモヤするわ!!エキシビジョンマッチで1対1でやりましょ!!私はケイと、アメリアはノーフェイスと」
ア:「それは良いな、やろう。すぐにリベンジだ!良いだろ?ノーフェイス」
しかし顔隠しはそこにはいなかった
ケ:「は?あれ?あいつは?え・・・・」
(スタッフ:「なんか急いで帰ってましたよ」)
ケ:「嘘?帰ったの?あ・・・確かにあいつインタビューで叫んでたか。。。」
シ:「インタビュー?何か言ってたの?私良く聞こえてなかったんだけど」
ア:「お前は悔しがって地団駄踏んでたからだろ、まぁ私も呆然としちまってたからイマイチ理解できてなかったがな」
ケ:「あー好きな人に賞金で食事に行こうと誘って愛の告白してたんだよ」
シ:「おー!ノーフェイスは情熱的ね!!」
ア:「あの野郎!だまし討ちみたいなことやった挙句一人でお楽しみってふざけんな!!ケイ!もうお前で良い、勝負するぞ!!」
シ:「なんかテンション上がってきたわ!ケイ、早くやりましょ!!」
ケ:「え、待って。俺この二人とこのあと連戦しないといけないの?うそでしょ?というか会場に迷惑ですよね?」
(スタッフ:時間なら余裕ありますし、エキシビジョンマッチとして動画を宣伝に使っていいなら問題ないそうです)
このあといつ魚臣が解放されたのかは誰も知らない・・・
シルヴィアとアメリアってどれくらい日本語しゃべれるっけ?って思いながら書きました。
二人とももう少し日本語しゃべれそうだけどどうなんだろう?