シャンフロ恋愛系短中編(旧:私が君に恋したのか君が私に恋したのか)   作:オタマトーン

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2話 二人の始まりside-s

今度また顔隠しとしてGHシリーズの大会に出ることになった。

何の因果かカッツォ・俺対シルヴィア・アメリアのタッグマッチだ。

いや、これっていじめっていうかさらし者じゃね?

なんで世界1位2位対俺らなの?バカじゃないの?というかこうなった原因はあの世界ワンツーのせいだ

なんでも、スポンサーが質の高い大会にするためにあいつらにオファーを出したら大会に出るのに俺らとの勝負を条件に出してきやがった。厳密には

 

「ジャパンの大会か~、ケイや顔隠しも出るのよね?」

 

「やられっぱなしは性にあわねー。リベンジしたいなー」

 

とか、あいつらに言われたらスポンサーもできる限り要望を満たそうとアポ取ってくるに決まっている。

カッツォはすぐに決まった。そらプロだからだ。対して俺とアポ取れるのが魚類だけだからプロは大変ですね~なんて当初は笑って不参加のつもりだった。

俺宛に電脳大隊からメールが来るまでは。

 

 

顔隠し様

 

魚臣プロから顔隠し様が私用で今回の大会には不参加だとお伺いしました。

しかし、先方がどうしてもあなた様と勝負をつけたいとのことで、差し支えなければ依然送った住所に再度VR機とソフトを送付いたし、シルヴィアプロ、アメリアプロに連絡先を送付しますのであなた様宅で存分に勝負をつけてもらえないでしょうか。彼女らはあなたとの勝負のために数か月こちらで過ごすかもしれないとおっしゃっていたので私用が終わってからでも十分に対戦可能だと伺っております。

もちろんあなたさまの予定が急遽変更になりましたらこちらとしても非常に助かります。

 

 

大企業が個人相手に脅迫してくんなよ!

俺はすぐに返信で、予定が空いたので参加します。機器の送付は必要はないし、プロ二人に連絡先は教えなくていいと返信した。

メールを送ってきたのがあの魚類だと思わず、返信先アドレスが電脳大隊全員で見れる共有アドレスだとは思わずに。本当に社会人は汚い

 

 

流石にやると決まったからには無様な勝負はできない。

あれから俺も様々なゲームを基に技をインストールしたが、あいつらはあのゲーム一本の練度がすさまじく高い。

それに対抗するべく俺も最強のAIからパクった技の練度を上げようと京極に教えを請うことにした

 

しっかし、京極の野郎教え方が下手だろ。

素振り通りに振れとか蹴るなとか、こっちは剣道を習いに来てるんじゃねーよ、龍宮院流回避からの攻撃をスムーズにしたくて来てるんだよ。

 

しかも素振りのやり方を教えてる最中にバグったAIみたいな挙動してスっ転びそうになるから思わず抱き留めたら予想外にいい匂いがして華奢で柔らかい体してるなー、なんて一瞬変態じみたこと考えた罰なのか数年前みたいに腰の激痛が走った。

京極が慌ててあいつの兄貴を呼んでくれて休憩室まで運んでもらったが、あいつの兄貴運んでる途中ずっと小声で

 

「私を倒さずには認めん」「あの子の顔が真っ赤だが何をしたのだ」「あとでしめる」

 

とか、怖えよ。

その恐怖が忘れられないせいか、京極が湿布を貼ろうと「ここら辺?」なんて聞きながら俺の背中をなぞるもんだからその指先の柔らかさにずっと鼓動が止まらなかった。

 

(鼓動とか聞こえてないよな?)

 

不安に思いながらいつも通り軽口を叩き合い今日の練習は終わりになった。

 

 

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