シャンフロ恋愛系短中編(旧:私が君に恋したのか君が私に恋したのか) 作:オタマトーン
また一応次が最終話なので今日は2話更新です
「Hey!ケイにNoFace、今日は思いっきり楽しみましょ。もうあなたたちには負けないわよ」
「リアルカーストプリズンはお前だって認めたけどな、前回のあんな勝負で俺に勝ったと思うなよ。今日こそボコボコにしてやるよ」
え、こわーい。おかしいだろこいつら、戦術もくそもなく二人でこっちのほうに歩いてきたからなにごとかとカッツォと二人で警戒していたらそんなこと言って距離を取っていきやがったぞ。
基本的にわずかな時間でもいかに1対2を作るかがこのタッグトーナメントの真髄だと思っている。だから二人で行動するのは間違ってないけど、わざわざ宣戦布告のために二人で歩いてくるとは思わなかったわ。
あいつらはミーティアスとゼノセルグスのコンビだ。高機動型と重量型、これまでの戦いを見る限りミーティアスもゼノセルグスも個々で戦い圧倒的プレイヤースキルで勝ち上がってきている。
対してこちらはカーストプリズンとランゾウだ、この間みたいにクリスタル奪取は流石に警戒されているはず、重量型二人ではバランスが悪いからこの形になった。カスプリでゼノセルグスを抑えて、ランゾウのリーチのある攻撃でミーティアスを牽制しつつゼノセルグスを早めに落とす作戦だ、上手くいくかはわからないけど二人で作戦を考えてこれがベストだと判断した。
ただ、この作戦は開始10秒で放棄することになった。今回のフィールドに大型クレーン車があったのだ。手に入るかわからない強武器より確実に手にはいるそれなりの武器で、作戦を少し変えるだけだ。もうここからはアドリブだ。(始まったばかりだが)
速攻カスプリでクレーン車を吸収してランゾウはカスプリの前で居合切りの構えだ
あいつらを警戒しているうちにミーティアスがやってきて、一人で。
いやタッグマッチなんだから二人で来いよ、なんで宣戦布告は二人で来たのにここで一人来るんだよ
大型クレーンを使った広範囲の攻撃をミーティアスが難なくかわすの確認して速攻ランゾウが飛び上がり切り付けた。それに対して蹴りを刀の側面に当てて軌道をずらして回避しやがった。いつみても動きがおかしいだろ、決まった動きに対してなら俺もできるかもしれないがこんなアドリブだらけの状況でそんなことすんなよ
ゼノセルグスはどこから来ると思ったら真上のヘリから落ちてきやがった。
カーストプリズンのクレーンで出来た腕に一度捕まることで着地硬直を無くしたままカーストプリズンに肉薄してきた。一応接近されることも考慮しており、片手がクレーンで片手に掘削機のドリルアームで迎え撃った。
あいつらはやっぱりコンビを組んで来ているようで根本的にはそれぞれが一対一で勝てばいいと脳筋理論だ。
「はっはー、どうした?NoFace!今日はずいぶんおとなしいじゃねーか!」
「そりゃあ俺はこっちだからな」
「は?」
俺は予選ではカスプリを使っていた、対してカッツォは相手によってキャラを変えていた。
ただ、決勝では俺がランゾウでカッツォはカスプリだ。俺の発言にミーティアスは思わず相手取ってた俺ではなくカーストプリズンを、ゼノセルグスもカーストプリズンではなく頭上にいた俺に視線をやってしまっていた。
奇襲は一瞬で良いのだ、一瞬相手の動きを止めればいくらでも攻撃できる。いくらでもそこから相手のペースを狂わせ続けられる。
そばにいるミーティアスを蹴り飛ばし(やはりガードされた)、特殊技で一気にゼノセルグスに接近して切り付けた。
「クソが」
おいおいおい、攻撃を食らったからってこっち向いちゃダメだろ?お前の相手は目の前にいるんだから
やつが目線を外したその隙にカーストプリズンがドリルでゼノセルクスを地面に縫い付け始めた。もちろんシステム上ドリルが貫通することはなくただ、押さえつけてスリップダメージを与え続けるだけだ。だがその拘束は数秒は持つ。
俺はすぐさま離脱してミーティアスを牽制するふりをする、そのフリをミーティアスが迎え撃とうとした横っ面をカッツォのクレーンで吹っ飛ばした。
ここまで俺たちのペースだ、このまま押し切る。こいつらが個々で来るなら俺たちはチームで迎え撃つ。
カッツォの拘束を解き、立ち上がろうとしたゼノセルクスの足を切り付けた、片方の足を二本の刀で。
普通の相手ならこれでバランスを崩して倒れるだろう、プロゲーマーなら倒れながら回転をして相手から距離を取ろうとするだろう、ただこいつは1流のゲーマーだった。足払いに逆らわずそのままあの巨体で側転して体勢を立ちなおしやがった。ミーティアスも音がしないから吹き飛ばされ空中からの接近はなく地面から来ると思ったらクレーンにつま先をひっかけるような形で走ってきてやがって俺を蹴り飛ばしやがった。
「甘いわね!確かに驚いたけどそれだけよ!」
「今度はこっちの番だオラ!」
「なんで僕がほぼ動けなくなることを承知でクレーン車を使ったと思ってるんだい?」
「奇襲は畳みかけてこそ意味があるんだよ!」
ランゾウのゲージはほとんど溜まってはいないしかし、クレーンで広範囲を攻撃したことで周りの建物を攻撃してカーストプリズンはゲージをためていたのだ。
こっちには時間をかけて全力を出し尽くして良い勝負しようなんて気は最初からない
最初から手札を出し尽くして、相手になにもさせずに勝負をかけるのだ
そこから解説の人曰く一進一退の攻防が続いた。
現実は最初の奇襲のアドバンテージを食い潰しながらもあの二人に徐々に追い込まれて行ってただけだ。
あとわずか一撃でこっちは俺が落ちる。
4人で戦うと如何に自分がこいつらのステージに一歩及んでいないかがわかる
こいつらはみんな2~3割は残っている、俺が落ちたらカッツォはあっさり負けるななんてどこが他人事に思っていた。
正直、集中力が切れてるし刀を使った色々な再現が出来てある程度満足してる。
おそらく次の瞬間にはミーティアスにやられるだろうと半分諦めかけたが、
「てめ!今日だけは何があっても勝ちたいんじゃねーのかよ!」
突如、カッツォが叫びやがった。
普段勝負中は冷静なこいつが珍しいと思う反面、俺はゲームに夢中になりすぎて目的を忘れてたことに気づいた。
(そうだよ、今日は勝つためにやってるんだよ、今日だけは本気でやって満足じゃ終われねーんだよ)
さっきまでの俺が半分諦めている姿を見てチャンスと思ったのかミーティアスが目の前まで詰めていてそこからハイキックを仕掛けてこようとしていた。俺は今の今まで集中力が切れてた、なのに急に世界が止まったように感じながら俺はここ最近ずっと練習してた技を、京極に習ってた龍宮院の足さばきでハイキックを無意識に避けていた。更に何も考えずにとっさに振るった剣が今までにないくらいの鋭さでミーティアスを叩き、ひるませた。
俺が落ちると半分確信していたゼノセルクスはこっちを一切見ずにカッツォを止めていたのを見て、もう片方の剣をその目に投げてやった。それは的確にやつの視界を一時的に遮断させた、そこにカッツォがぶちかましを当ててゼノセルグスを俺の方に突き飛ばしてきた。そこからは体が自然と動いた。ゼノセルグスに突き刺さってた刀を回収しながら俺はほぼ真上にジャンプして、ゼノセルグスが倒れてくるのを避けた、避けられたゼノセルグスはひるみで倒れてたミーティアスに重なるように倒れた。
このキャラのセリフは、
「あー確かこうだったな“嵐刃の極意をお見せしよう”」
超必殺を二人まとめて食らわせた
俺は勝ちを確信した、あいつらは三割程度しかなく超必殺を食らわせたら十分に削りきれると、だから聞き逃した。”KO"の声が聞こえてきた前にアナウンスされたのがアメリアだけだったことに。
ゼノセルグスがポリゴン化してるが、その下のミーティアスがゼノセルグスが消えた瞬間飛びかかってきた。
ランゾウの超必殺は十字の斬撃の交点がダメージか高く片方の斬撃だけなら体力を3割を削りきれない。
ゼノセルグスの下敷きになりながらあいつは交点から逃れていやがった。
ランゾウの超必殺のあとは地面につくまで動くことが出来ない。あと1秒後には攻撃をくらい俺はKOするだろう。
「私は負けない!」
飛びかかるミーティアスを見ながらなにもすることが出来ない自分が悔しくてしょうがなかった。
「今日はタッグマッチなんだから俺を忘れるな!」
少し離れた位置にいたカッツォがガレキを投げてミーティアスを攻撃した。一つ二つは蹴り返しカースドプリズンに正確に当てて怯ませてたが、一つがミーティアスに直撃させ、吹き飛ばされやつの体力も俺の体力と同様ワンパンで死ぬラインにきた。
シルヴィアが何を考えてたのか正確にはわからない。おそらく俺を落としカッツォをノーダメで倒そうとしたのだろ。
飛びかかるミーティアスに向け、俺は一歩下がるようにした。
「今日はタッグマッチって言ってるだろ!頼んだ!カースドプリズン!」
ミーティアスが一瞬怯んで動けないカースドプリズンに目をやった。
完璧な隙に片方の刀を振る、ミーティアスは目を離したはずなのにそれを完璧に避ける、更に片方の刀を振るも避ける、ミーティアスの攻撃が届く距離に入りやつの蹴りが飛んできたのを俺は降った刀の勢いそのまま倒れるように避けて、倒れる勢いのまま蹴りを繰り出した
今度こそ間違いなくシルヴィアの”KO"の声が聞こえてきた
なんとなくサンラクは本格的にプロにならないと普通に一対一でシルヴィアに勝てなさそうなイメージ。。。
でも勝たせたい。そうだ、タッグマッチにしよう、向こうは連携なんてしないだろう、友情パワーの勝利だ!みたいな?
更にいうと普通にカーストプリズン使って勝ってほしかったけど奇襲するために、あと刀を使うために使用キャラをランゾウさんにしました