2000文字と相成ります!申し訳ないです!
見えない魔法の刃で片腕を切り飛ばされ、大量出血する腕を...押さえもせず虚は言葉をかける。
虚)質問に答えてくれ。ぐっ...貴女がこの世界の創造主という事で良いんだな?神様とも言われていたみたいだし...
エリスに不快感が募るが、レイジ・レギオンは誰も止めに入らない。入れない。...それだけの絶対的な威圧がそこにある...はずなのだが、虚だけは感じていないかのように振舞っている。それが気になったらしく
エリス)...厳密には違いますが、概ねその通りです。私がこの世界を作りました。
虚)どうせ、僕はここで死ぬだろうからできるだけ色々聞かせてもらいたい。冥土の土産にさせてはくれないか?
エリス)...確かに、貴方が死ぬのは避けられないでしょう。それは余りにも寂しい事ですね。えぇ許しましょう、無礼者。何を聞きたいのですか...?
心底胸を撫で下ろしながら聞きたい事を順番に口から零していく。
虚)...まず、生贄って言っていたけれど七冠の皆さんは生きているのか?
エリス)えぇ。生きています。意識はないでしょうがね。他には?
淡々と答えられ、困ってしまいそうになるがすぐに切り替え次の質問をする。
虚)...次の質問だ...レイジ・レギオンに願いが叶うと唆して七冠を攫わせた。本当はその願いを叶えられる程の力を、人の為なんかじゃなく自分の願いの為に使おうとしている。それは間違いないか?
これには、流石にレイジ・レギオンの者達もざわめく。
が...
エリス)静粛に。今はこの者と話をしています。...続きをどうぞ?
たった一声で場が静まり返った。
エリス)...正解です。私は願いを叶える気など更々ない...私の願いの為なら全てを利用し、全てを壊す...。
それだけの気概でいます。...以上で遺言は終わりですか?
虚)しつこくて申し訳ないが、まだある。...この本拠地にユウキっていう少年はいるのか?
ユウキの名を出した途端、エリスの雰囲気が一変し...
虚のもう片方の腕が切断された。
虚)づっ!!!...がはぁっ?!はぁはぁ...
エリス)騎士クンに何をするつもりなの騎士クンを傷付けるつもりなの他の女の差し金なの?七冠の人達かな?もしかしてレイちゃんやヒヨリちゃんだったりする?騎士クンさえ奪えれば時間を稼げるって腹積もり?そうはさせない!騎士クンは私のモノで私は騎士クンのモノ!
あの時守れなかったんだから今度は私が守るって決めているの!邪魔はさせない!今度騎士クンの名前を出したら貴方の全身をバラバラにして、二度と復元できないように細胞一つ残らないように消し炭にしてやる!!!
虚)...!?......やっぱり、ユウキが関係しているのか
エリス)はぁ...はぁ...だから、何?騎士クンから私を引き剥がそうとするなら、欠片も残してあげないっ...!!!
虚)はぁ...何か勘違いしているな?ぼく...俺は別にお前の恋路を邪魔するつもりは無い。確認が大切なのさ。
多分お前にとってもこの世界にとってもお得なプランhさ。
エリス)...?私にとっても、この世界にとっても?不可能だよ、そんなの?
虚)やってみないと分からないだろ?さっきまでの長すぎる騎士クントークで良くわかった事が一つある。
エリス)私の何がわかったのかな...?
虚)お前は...騎士か世界か。どちらかしか選べなかった。...その様子だと、選ぼうとする気も無く騎士を選んだみたいだがな...どうだい、女神様。当たらずも遠からず、だろ?
エリス)ーーーーー。その通り、だよ。お見通しなんだね?でもそれが何???私は騎士クンと幸せになれるならどこでも良かった!けどこの世界は私を騎士クンから切り離そうとした!それが許せなかった!!私はただ好きな人と一緒にいたい!それだけだったのに!それはそんなに悪いことなの!?あの時だってそうだった!レイちゃんも、ヒヨリちゃんもっ!!所詮は騎士クンよりも世界の方が大事だって...そう、言ったっ...!
虚)なるほど、ね。詳しい事は後でいくらでも聞けるな...
エリス)聞ける?勘違いしてるね君。貴方はここで血の一滴も残さず塵にしてあげるんだよ?
部屋の装飾が粉々になる程の圧を振りまくエリス...だが。
虚)勘違いしてるのはそっちだ、女神様。さっきも言ったろ?世界も一人の少女の恋心も、皆まとめてハッピーなプランhがあるって。
エリス)...どんなプランなのかな?ふざけた事言ったら...?何をしてるの?
虚は徐に、自分の心臓を剣で抉りだしエリスに差し出した。エリスは何故か魔法で虚の生命を維持してしまいその行動にも驚いていた。
虚)ぐぶぁっ...はぁっ...あがあぁ...!!女神様に置かれましては、俺の言葉が相当信じられないご様子だったので、保険をかけた方が良いなと、ね。その心臓をコピーして片方を貴女が持てば良い。俺が裏切ろうとしたらそれを潰せば俺は死ぬ。
エリス)...そう。そこまで自信があるのね?良いでしょう、その覚悟に免じてプランhとやら、聞いてあげる。
ようやく、交渉のテーブルに相手が座った実感を感じ思わず拳を握る虚だった。
というわけで、訳2100文字くらいの15話でした!
本格的裏切り者名無虚の冒険はここからが本番です!
乞うご期待!