虚)ここ、は...?っ!いって...!!
心臓を抉り出すとかいう無茶をしたせいで、三日寝込む
羽目になった虚。
虚)はぁ〜、あの後泊めてくれる事になって本当に良かったけれど...エリス様とまた話をしないといけないんだよなぁ...ウッ頭が...
頭を抱えて蹲っていると...軽いノックの音がした。
エリス)失礼するわ。
虚)エリス様...。何の御用で?
エリス)ご挨拶ね、貴方から持ちかけた話だったでしょう?...プランhについて、聞かせてもらいたいのよ。
虚)...わかりました、プランhを説明する前にエリス様が何故この世界をループするようになったのか、そこを聞かないといけません。
エリス)大体君が言っていた通りだけれど、どうして?
首を傾げるエリスに答える虚。
虚)まぁ、やっぱり確たる事を聞かないと推測だけでモノ言っても始まりませんからね。
エリス)...そうね、しっかり話しておくわ。何故私がこの世界を繰り返すようになったかを。
こほんと前置きし、エリスは話し始めた。
エリス)知っての通り私がこの世界をループするようにしたのは、騎士クンのため。理由は...以前の世界での事が原因よ。
虚)...。
固唾を飲んで、先を促す。
ーーー以前の世界で、私はトゥインクルウィッシュというギルドに所属していた、オーブを集めてソルの塔を登り最上階で私達は願いを叶えようとした。ここで...歴史が二つに分岐した。それを語る前にソルの塔の最上階で何があったかを簡単に言うと...騎士クンを置いて他の全員がこの世界から脱出するか、それとも騎士クン一人の為に全員が記憶を失ってこの世界に残るかだった。
ーーーさて、話を戻して分岐した二つの歴史についてだけど...
一つは、私達が願いを叶えようとしたけれどレイちゃんとヒヨリちゃんが騎士クンの事より世界の事を願い...騎士クンをこの世界に置き去りにする決断をした...でも私はその願いを拒否して騎士クンが消えないように世界を繰り返す事にした...つまり私の来た世界線。
二つ目は、願いを叶えようとしたけど覇瞳皇帝に私達が負けてその時の余波で世界が歪んだ。...その二つの歴史が衝突して、一部の人達は記憶を保っているけど
大半の人は記憶を失い、時々ロストをしたり、シャドウが現れるようになった...まぁ、シャドウに関しては私が作り出してる場合もあるけどね。つまり何が言いたいかと言うと...この世界は生贄が必要なの。でも私にとって騎士クンのいない世界なんて、何の価値もない世界だから。世界は繰り返させる...わかった?この世界は八方塞がりなの。
重々しい空気でエリスは語る。
エリス)だからこそ、夢物語みたいなそのプランhとやらに私は懸ける事にした。騎士クンさえ元の世界に戻ってきてくれるなら他の事なんてどうでもいいもの。
虚)...なるほど、ね。色々事情があった訳だ。お陰で謎が色々解けたよ...さて。プランhの前に交換条件がある。
エリス)交換条件?
虚)あぁ、簡単な話だ。俺の元仲間に何人か結晶化してる奴らがいるんだ、その娘達を治療してやって欲しい。
エリス)ふぅん...どうせ、世界が解放出来たらログアウトできるのに。
虚)そうだったとしても、動けないのは結構ストレスなものだよ。敵対するかもしれない事については心配しないでくれ、それについては何とか説得してみる。
エリス)...そう、わかったわ。
虚)ところで騎士は今どこに?
エリス)騎士クンなら、ランファちゃんとミソラちゃんの所にいるよ。案内しようか?
虚)あぁ、お願いするよ。
エリスと一緒にミソラ達に会いに行く事にした。
ミソラ)あっ♪エリス様にナナシさん♪おかえりなさ〜い★
ランファ)おか、えり...
二人の少女達の間に騎士が横たわって寝息を立てていた。
16話終了です!ここからは文字数が結構安定しなくなります、申し訳ない“〇| ̄|_!