レイ)はぁぁっ!
ヒヨリ)やぁぁっ!
レイとヒヨリの剣と拳を捌きつつ、かといって相手を傷付けないように戦っているので戦いが長引いていた。
レイ)ウツロ...だったな?戦いなのに、どうして私達に攻撃しない!私達を侮っているのか!?
ヒヨリ)そうだよ〜!正々堂々戦え〜!
虚)ふっ...はぁぁっ!!(攻撃を弾き返す。)これが俺の戦い方だよ...いくらでもそっちは俺を傷付ければ良い。けど、俺のやる事はお前たちを疲れさせて撤退させればそれで良いのさ!倒すよりある意味...難しいけどな...!
レイ)(どういう事だ...この男、まるで攻撃が効いていない!その癖、攻撃は大した事無いが...なんだ、この違和感は。)
ヒヨリ)む〜っ!タフ過ぎるよぉ!もう〜!
思わずヒヨリも文句を言う程のタフネスを発揮する虚。
レイ)ヒヨリ...(耳打ち)
ヒヨリ)オッケー!レイさんやっちゃうよ〜!!とうりゃぁっ!!!
全力の右ストレートが俺の剣のガードを抜け直撃を許してしまい、それを確認してからのラッシュを敢行してきた。
ヒヨリ)うにゃにゃにゃにゃにゃ〜〜〜!!
虚)うっ、くっ、ぐぅうっ!?
押されている所にすかさずレイが飛び出し...
レイ)貰ったっ!!
突き出された剣が俺の腹部を貫いた...。
ランファ)...っ!!
ランファが攻撃を仕掛けようとしたが...その直前に気付いた。虚が立ったまま動こうとしない。
レイ)何っ...!!?心臓が、無いっ!!
驚愕の声に凶悪な笑みを向けて虚は笑った。
虚)あぁっそうだ!俺は主様からの呪いのせいで、死ねないのさ!時が来るまではな!だから、俺を倒したいのなら、主様を先に倒さなくちゃあならない!だからといって、主様を倒そうにも俺や、後ろのランファ。レイジ・レギオン達がそれを許さないだろうぜ!どっちが劣勢か...もう分かっただろう?
ヒヨリ)そ、そんな...!レイさん、一旦撤退しよう!今のままじゃ勝ち目が無いよ!
レイ)くっ...だが、何もしない訳には!せめて一矢報いる!!!
虚)えぇい、だから話を聞け!俺は、お前らが話をしてくれるまでは何度でも立ち塞がるぞ?
レイ)それがなんだ!私達には譲れない物がある!
ヒヨリ)負けられないよ!絶対に!!
虚)まぁまぁ、落ち着いてくれ...。はぁ、やっぱり説得って難しいなぁ。ランファ、こっち来てくれるか?
ランファ)ん...。
ランファが虚の隣に並び立ち、更にレイ達の警戒を深めてしまう。
虚)取引だ、今話を聞いてくれる姿勢を見せてくれるならお前達の仲間を解放するように、このランファに頼む。お互いにデメリットはあるがメリットもある筈だ。
どうだ...?悪い話じゃない筈だ、少なくともランファを直接倒すってより遥かに平和的じゃあないか?
状況を盾にした卑劣な交渉が始まった。
19話でした!汚い!流石虚汚い!という訳でチート能力を得て主人公が本領発揮です!これからどうなるのか?
乞うご期待!