虚)アカウントの容量拡張するか、今持っている戦闘能力を捨て去って、騎士の能力をコピーするか...か。
一人でエリスに与えられた部屋で懊悩しているとノックの音がした。
ゼーン)失礼していいか?
虚)?ゼ、ゼーンさん?
ゼーン)そんなに驚く事か?
虚)あ、いえすいません...。所で何の御用ですか?
ゼーン)いや、大した用じゃあ無い。少し、気になる事があってな。...何故お前はそこまでこの世界に尽くせる?
虚)...俺は、七冠[変貌大妃]ネネカさんに作られた...生贄なんです。
ゼーン)!...そうか...だが、それで良いのか?お前にもやりたい事は色々とあった筈だ。
虚)もちろん、色々ありましたけど。...仕方ない事かなって思ってるんです。
ゼーン)これ以上は言っても無駄のようだな。ただ、一つ忠告しておく。...あまり一人だけで抱え込むな。俺の経験上これからお前が辿ろうとしている道は...
虚)分かっていますよ、ゼーンさん。これからする後悔も、罪悪感も、色々な事を...あの夜にもう覚悟しました。だから、心配はいりません。ただ...
ゼーン)どうかしたのか?
虚)ゼーンさん達の願いを叶えさせてあげられなくなったのは申し訳ないです...
ゼーン)確かに、それについては俺も...カリザもアゾールドも、ランファも...ミソラだけは良く分からないが、許さないだろう。だが、少なくとも俺はこの世界だけでなくエリス様の願いすら叶えようとするその人の良さに惹かれた。
虚)!...お世辞でも嬉しいです。ありがとうございます
ゼーン)礼は要らない。それよりも何か俺に出来る事は無いか?
虚)ゼーンさんは...エリス様の護衛にいてあげてください。
ゼーン)そうか...分かった。エリス様と話をしてくる。
せめて、お前が歩もうとしている道の助けになってやりたい。
虚)...ありがとうございます、お願いします!
ゼーン)ふっ...承った。それでは、また。
部屋を出るゼーンの背中を見て胸に手を当てる。
虚)(色々とあったけれど...きっと俺のする事は全部正しいわけじゃあ決して無い、けど。きっと意味が無い訳じゃない。俺は...アリスの為に、エリスの為に...そして何より自分の為に自己犠牲に酔った偽善者になる。その為に...強くなろう。今よりもっと強く。)
決意を新たに固めていると、また違った音のノックが聞こえてきた。
ランファ)入って、いい...?
虚)ん、ランファ?どうぞ〜。
ランファが部屋に入ってきて...
ランファ)私も、一緒に、行きたい!
と言い出すのだった。
21話です!短いと作りやすいのかもしれませんねw
ネタがある内だけでしょうがね