青年接続姫   作:ヨシロ

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27話です!久しぶりに2000文字です〜。


宝珠探索其之参-主との決闘-

アリス)虚様...強くなったのですね、私嬉しいですわ。

ですが、私は貴方を試さなければなりません。構えてください。

 

虚)...分かった、行くぞ。

 

周りの兵士達が下がる中、アリスは王家の装備を構え虚はレイジ・レギオンのアジトに置いてあった剣を構えた(実はエリスがこっそり特注した剣だったので、虚の能力との親和性が高い)。膨らんだ闘気がぶつかり合いパァンッと弾けた音が鳴った瞬間に...

 

元従者と元主)っ!!

 

剣と剣がぶつかり合う、余波で空間が振動するが王宮お抱えの魔法使いの兵士やキャル、そして(病み上がりの身を無理を言って着いてきた)ユイ達の結界魔法のおかげで被害は出ていない。

 

虚)はぁあっ!!

 

虚の斬り上げを横に跳んで回避、すかさず横腹に鞘で一撃を入れられ、隙を逃さずに蹴り飛ばされる。

 

虚)がっ...!

 

倒れそうになった所に剣が滑り込み、瞬く間に片腕をもがれそうになる。間一髪で剣を挟み込んで受け止め鍔迫り合いになる。

 

虚)...!!(強い...そして、早い!これが王家の装備の力...それ以上にアリスの才覚か。)

 

アリス)どうしましたの?その程度では、世界を任せるには程遠いですわ!

 

虚)...分かってるさ、だからっ...!そうなってやるって決めたんだ!!

 

意地で剣を押し込み、弾き飛ばす。アリスが仰け反る隙を狙い切り込もうとしたが嫌な感じがしてバックステップ。その直後に光が一筋降り注ぎ、床に細いが底の深い穴が出来ていた。

 

アリス)今のは稀少な光魔法への適正が無いと行使できない光雨...上をご覧なさいな。

 

言葉通りに上を見上げると、数十...百にも及ぶ光の槍がこちらに向いていた。

 

アリス)さぁ、足掻いて見せなさい!

 

指を下ろし、光槍が降り注ぐ。回避に専念するがアリスはあろうことか魔力で光槍を補充できるらしくキリが無い。

 

虚)はぁっ、はぁっ...。づっ!!?

 

直撃を一発受けた隙に追加で十発もの光が四肢を貫き、鋭い痛みが駆け巡る。手加減していたらしく、急所を外されていた。倒れ伏す虚にアリスは声をかける。

 

アリス)今更だと言われるでしょうが...私は本当に貴方と共に旅をしたかったのです。今からでも間に合います。私達の手を取ってくださいませ、そうすれば何か道はある筈です!だから...!

 

虚)...(俺だって、本当はそうしたかった...けどあいつのせいで...俺は、俺の人生は滅茶苦茶にされていたんだ。...)

 

???)役立たず。

 

心で、声が響く。

 

???)何も出来ない。何につけても人並み以下で、口だけは達者。この世界を救う必要な◎◎。○○なのだから...そう作れば良い。

 

声が聞こえる。怒りが煮えたぎる。憎い憎くて仕方ない。許せない。好きでこんな人生を歩んでる訳じゃない。自分が空っぽなのは誰よりも知っている。だから、必要とされたかった。夢を見たかった...幸せになりたかった。

 

支離滅裂な言葉が一巡りして...結論を見付けてしまう。気付けば虚を蒼黒い焔が身体を包み込み...結界は

凄まじい熱気に包まれた。

 

観衆)な、何が...?

 

ペコリーヌ)...っ!?皆さん、伏せてっ!!

 

無造作に薙ぎ払った剣から飛んだ鎌鼬が結界魔法を紙のように切り裂き、兵士達数十人が胴体を横に両断され宙を舞い、辺りが血の海になった。

 

アリス)...え?

 

それを行った張本人の剣で、令嬢は全身が縦に両断される幻覚を見た...が。

 

ペコリーヌ)アリスちゃん!!

 

辛うじて動いた王女が剣を軌道上に割り込ませて受け止めた。

 

虚)...

 

無言の虚から、殺意が迸っているのを感じて背筋がゾッとする程だった。

 

アリス)お姉様、一体...どういたしましょう。

 

ペコリーヌ)...私がなんとか止めてみせます。だから、アリスちゃんは、キャルちゃんを連れて逃げてください!

 

アリスが苦渋の末に、逃げる事を選択した直後...

 

虚)!

 

アリス)っっ!!

 

アリスの身体が真っ二つになる直前...

 

ヒヨリ)ペコさんっ!アリスちゃんっ!!

 

レイ)ペコリーヌ!アリス!!

 

ヒヨリとレイの同時攻撃が、なんとか虚の攻撃を止める。

 

ペコリーヌ)レイさん、ヒヨリちゃん!...一緒に彼を止めましょう!!

 

三人が攻撃を仕掛けようとした瞬間...

 

虚)...。

 

レイ)逃がさんっ!!

 

剣が腕を貫く...が、なんと虚は腕を自分でもいでしまいレイは絶句してしまい...

 

虚)っ!

 

レイ)ぐあぁっっ!!?

 

絶句していた隙を突かれ、投げ飛ばされたレイはヒヨリを巻き込んで壁に叩きつけられてしまう。そして二人は意識を失ってしまった。

 

虚)...ぅんっ!!

 

もげた腕に力を込めただけで腕が再生してしまった。

 

ペコリーヌ)...!!...っ!!

 

王家の装備の力をフルに使おうとするがそれより早く。

 

虚)...っ!

 

ペコリーヌ)かはっ...ぁ...

 

虚が腹部に一撃拳を入れる。それだけで気絶させられてしまった...

 

虚)...。

 

ペコリーヌの頭に手を触れ、宝物庫の場所を探り当てる...その後数分程歩いて宝物庫に到着し、無事に昇華の宝珠を手に入れた。ただ...

 

ナニカタイセツナモノヲウシナッタ。




27話終了です!主人公闇堕ちよ〜(((o(*°▽︎°*)o)))
一回やりたかった展開ですね!
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