目を覚ますと私と下人は月面基地の仕置部屋にいた。
私と下人は月の特性手枷で拘束されている。これをしただろうエリート部隊が、一糸乱れぬ直立不動で誰かを待っているのが分かった。少しの間待っていると、直ぐにその主は現れた。
ムーナ)ふーん、これが太陽の英雄...ねぇ。見るに耐えないくらい無様な姿...起きなさい。
ムーナ様はエリート部隊が道を開ける真ん中を通り、倒れたまま目を覚まさない下人に声をかける。が、当然反応は無い。
ムーナ)...起きなさいって言ってるの、よっ!
ムーナ様は動けもしない下人に突然蹴りを入れた。私は思わず叫んでしまった。
ラヴィ)ム、ムーナ様っ!?
ムーナ様がちらりとこちらを見る。たったそれだけで心臓が縮まったような錯覚を覚えた。
ムーナ)ふーん、私に意見するんだ。じゃあ...消えてもらおっか?
歌うように自然に発せられた言葉。その意味を理解する頃には既に...ムーナ様は私の目の前に立っていて。私の身体は縦二つに裂けていた。
ラヴィ)------?
虚)---っ!!
目を開けると、そこには下人が立ちはだかり、魔刀を受け止めていた。
ムーナ)!へぇ、私の月魔刀を止めるなんてね!
受け止めるまでで限界だったらしく、下人は続く魔法を止められず、魔法を腹に受け吹き飛び頭から壁にぶつかってしまう。
ラヴィ)げ、下人っ!!
思わず駆け寄って下人の心臓の鼓動を確認してしまう。
ムーナ)...この程度なの?少し期待したのに...がっかりね。
あからさまな溜息を一つ付き。
ムーナ)ムーンフェイズ、私はその者達に飽きたわ。処遇はお前達の好きになさい。
エリート部隊)はっ、有難く...
エリート部隊が迫り来て私はあっさり気絶してしまった。
次に目覚めたのは...下界の人間と月の生物の交尾用兼
、見世物用小屋...そして私の産まれた場所だった。
虚).........ここ、は?
俺は一体何をしていたんだったか。意識が...今にも消えそうだ。それもそうだろうなと思う。左目と、右腕。それと、左脚が潰れてるのだから。そんな事をどこか他人事のように考えていると、ずる...ずる...とナニカを這いずるような音が聞こえた。振り返ると...
ムーンラミア)シャアァアァアア---!
蛇女の魔物が舌なめずりしながらこっちに向かってきていた。
虚)いい加減、くたばらせて欲しいんだけどなっ!!
武器を錬成しようとするが力が入らない。困惑していると、ラミアが尻尾で拘束してきた。ミシミシと骨が折れる音が聞こえてくる。
虚)あぐぉおぉぁああぁあぁぁぁ!!!!
絶叫を上げても当然それは蛇女の歓喜を助長させるだけであって状況を悪化させるだけとは分かっていても、激痛のあまり叫ばずにいられない。
ラミア)アー...
ラミアが口を開けた、俺の事を捕食するつもりなのだろう。ただ死ぬのは、癪なので。自分に宿る力を...内に宿す。こいつが俺を飲み込もう物なら、俺ごとこいつが消滅するという算段だ。ラミアが俺を丸呑みした...直後。
ラミア)ギュゥウウウアアアアアッッ!!??!
聴くに耐えない断末魔と共にラミアの肉体が弾け飛んだ。
虚)ごぶっ...!うぼぇっ...!?ゴホゲハッうぶぅうぇええ.........!!!
吐き出された勢いで受け身もできず背中から叩きつけられ、胃液が口を逆流して吐いてしまう醜態を晒してしまう俺の前に。
ラヴィ)...大丈夫ですか、下人。
兎耳の少女が立っていた。
三十八話でした!
平気で1000文字を超えてて草。