コマンダー)動かないでくださいましね。余計な方まで
手にかける意味はございませんので。
キャル)あんたっ、うちのコロ助の真似するだけじゃ飽き足らず、あたしらと敵対する気ってわけ?それならこっちにも考えがっ...!?
呼びかけたコマンダーの姿は既に銃の引き金を引いていた。
キャル)(し、死ぬっ...!!)
ティアナ)...っ!!!
五発の銃弾はティアナの剣で全て切り伏せられ、盛大に爆発し玉座を揺らした。
ティアナ)キャルちゃん、ユウキ君達を探してください!
キャル)でもっ...それじゃあんたが!
ティアナ)早くっ!!
キャル)っ...死ぬんじゃないわよ!
駆け出すキャルに銃弾を片手間で撃つコマンダー。
キャル)舐めてんじゃねぇわよぉ!【拒絶の理よ我に仇なす者に等価の鉄槌を!】...ミラリク!
魔力の鏡が現れ、銃弾を反射しようとするが。
キャル)あっづっぅう!?(ドサッ)...!?
ティアナ)キャルちゃん!?っくぅ!!
コマンダー)無駄です、この世界の魔法は一通り研究し、対処済みですので。そして...
槍を王宮の床に突き刺しそれを足場に跳躍し...
コマンダー)【月の言霊、過去の邪精。夢、希望、記憶。捧げ、還し、雨に唄え】デストラクションレイン。
息を吹きかけた拳銃を連射し、銃弾が槍に変化し降り注ぐ。
二人)きゃあああああっ!!?
槍に全身を切り裂かれズタボロにされ、倒れる二人。
コマンダー)歯応えがありませんね。これがアストルムを救った英雄の仲間だったなどとはとても思えません。
が...危険だと主様が言うのです。私はそれに従うのみ。
槍でティアナの首を描き切ろうとした直後。
ユイ)サークルヒール!
桃色の髪の少女の影が六つ横切ったと思えば、光の粒となり魔法陣を描き出しコマンダーを弾く。
コマンダー)!...こんな物。
槍を突き出し破壊しようとするが。
ヒヨリ)バーストフレアインパクト!
いつの間にか魔法陣の内側から向かってきたの少女の繰り出した焔の掌底に吹き飛ばされる。
コマンダー)くぅっ...!?舐めないことです!
魔法陣に向かって槍を投擲し、拳銃を乱射する。恐ろしい話だが、銃弾を全て槍に命中させた。
コマンダー)フェイクスピアー。
指を弾き鳴らす。槍が大爆発を起こし魔法陣に僅かな罅が走る。
ユイ)っ...!!
コマンダー)...どこのどなた様か存じ上げませんが、そろそろ砕かせて頂きましょう。
拳銃を構え、発射しようとした瞬間。
レイ)シアン・テンペスト!
突然の竜巻が、発射した銃弾をあらぬ方向へ迷走させ
何の爆発も起こさず床に散らばった。
コマンダー)......!!(歯軋り)
尚も拳銃を構えるコマンダーの前に。
ユウキ)...やぁ、コマンダーちゃん、だったよね。
コマンダー)...!!(なんですか...この感覚は!?
思い出せないというのにっ?)
コマンダーがユウキを見た途端動けない所を見て、
ユイ)レイちゃんヒヨリちゃん!今しかない!
レイ)あぁ!
ヒヨリ)決めちゃおう!!
ユウキ)!!
少女達に黄金の如き光粒が宿り迫る三人の攻撃をーーー
コマンダー)くぅっ!!フェアリーズウォール!
黒い精霊を盾にした精術で凌ぐが...
コマンダー)こふっ...!
吐血する。抵抗しようとしたコマンダーの耳に通信機から音声が流れてきた。
ムーナ)熱くならなくても大丈夫よ、コマンダーちゃん♪時間稼ぎありがと、戻ってらっしゃい。
コマンダー)!...了解。帰投します...
コマンダーは槍で陣を掘り、それを砕いた。すると砕けた破片がコマンダーに集まりコマンダーは姿を消してしまった。
ユイ)コマンダー、ちゃん...
考えていたユイ達だったが...
キャル)ね、ねぇ。あれ...
キャルが震える指で指した先で、月から極大の魔力反応が臨界に達しようとしていた。
コマンダー戦改め、四十二話でした!尺稼ぎって難しいんですねぇ...