何故か異様に懐かれる不思議なトレーナーの奇妙なお話 作:Orpheus@失踪主
あれは今から30分前の出来事だが…君達にとっては今の出来事だろう…
小説を書いていたらモニターに、増殖するGがいやがった。
発狂した俺はそのままマイPCモニターを殴ってそのまま貫通させてしまった…。
うん、そして手には潰れたGが居たとさ、めでためでたし。
(という事なので、少し遅れた。わりぃ)
9:33…あ、危ない。
現在、俺はトレーニングセンターに来ている。
色々とやる事があるのに、遅れる所だった。
「よぉ、緋彩トレーナー。元気してんか?」
入って少し奥に行くと、1人のトレーナーが話しかけて来た。そのトレーナー…俺、いや俺達同期を育て上げた別名「教官」、その人であった。
皆は、鬼の教官として名高く。秋川理事長の様なウマ娘に誠意を持って接する熱狂派の人で、俺達にどのようにするかを教えてくれた。
「教官?何故ここに」
彼は、本来ならトレーナーを育成する場所にいるはずなのだが…もしかして、
「なーに、卵達に現在活躍しているトレーナー達の姿を見せる恒例行事よ。お前も見たろ?ウマ娘達の走りを見て、まさか彼処まで上げるとはな?あの生徒会長さんも今じゃ、天辺。そう言えば、最近はどうなんや?生徒会長とは?」
…苦い話をするもんやな。この人は。
「今の担当は違いますよ?教官。俺の今の相棒はタマモクロスです。それに…俺は彼女とはもう関係ないですから。」
俺が言うと教官は少し暗い顔をし、口を開けた。
「そうかそうか…まぁ、あのチビか?アイツの担当だとはな?面白いやっちゃ。まさか、お前が奴の担当になるとは…タマモクロス。奴の最高のコンディションを維持しながらよう、鍛え上げている。さすが緋彩トレーナーやな。」
教官は、タマモクロスについて答えた。
その言葉の裏に「まだ鍛えれる」と言う期待の言葉を感じた。 だが、逆に何か最も深い意味が無いかと、考えてしまう。
<教官!!!
「おっと、ほな…またな。今後の活躍期待しとるで。ああ。あと一言。」
「ん?」
去り際、俺の隣に来ると教官は耳元で言う。
「その黒い目が生き生きして居ることに嬉しいよ。」
そう言い、卵達の元へ、教官は去っていった。
黒い目ね…生まれつきだっつぅの。
<教官、今の人は?
<ああ、お前たちと同じ卵達だった奴や。
声が聞こえる。あの人今じゃ、65歳なのによく現役でやってる。あの人ほどヤバい人なんぞ居らん。
そう思いながら俺は本来行くべき場所に足を進めてる。
苦い思いを心に抱きながら。
センターにて、リギルのトレーナーと話した俺は、そろそろ授業が終わる頃。食堂にてたこ焼きを作っている。
最近タマとオグリが「久しぶりに、トレーナーのたこ焼き食いたい」って言うから作っている。
具の中には王道のタコ、入れると意外と美味しいウインナー、個人的に好きなかにかま
そんな沢山のたこ焼きを一つ一つ強火で焼く。出来た、外はサクサク、中はフワフワの俺が考えた特性たこ焼きを皿の上に置いていく。後は、タレを着けてマヨネーズを...塗り、上に鰹節とネギを掛ければ最高のたこ焼きが出来た。
「じーー」
そんな中、俺を一点に見つめるウマ娘が居た。
「...なんだ、テイオー。」
「じーー」
トウカイテイオー、よく
前に一回だけ何かに焦るこいつにぶちギレた事もあったわ....その事もあって俺とテイオーの仲が少し悪い。
「...食うか?」
「!?いいの...?」
少し怯えるテイオーに、対して先にたこ焼きを乗せていた皿を差し出す。
たこ焼きなんぞ、いくらでも作れる。ましてや、学園長に言えば具材なんぞ頼んでくれるわ。
「腐るほど作ってやる、それに...無敵のテイオー様が俺に対して弱気なんぞ、レースで。負けるぞ?気を張って正々堂々としていけ。それがお前だろ?」
「トレーナー...うん!!!」
少し黒かったその眼は、いつしか自信に溢れた眼へ、変わっていた。
(
テイオーが俺に始めて言った事、それがその言葉だった。
何時しか...アイツは、「帝王」になるだろう。
そんなことを考えているとテイオーは、たこ焼きをバクバクと食べていく。
サクッと言うたこ焼きから発せられた音が、食堂に響き渡る。
すると、食堂の臭いに釣られてきたのか、道を間違えるあのオグリがやって来た。
「トレーナー、これは?」
「なーに、お前とタマがたこ焼きを食いたいって言うから作っただけだ。安心しろ...味は絶品だと思うがな。」
テイオーの隣にオグリが座る。
オグリの前に大量に乗っかった、たこ焼きを起くと。「いただきます」と言う合図と共に食べていく。
某ピンクの悪魔もビックリな程に。食べるスピードは早く、目が追い付けやしない。
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。()
テイオーが食べ終わる頃には、オグリの皿は何10枚と乗っており、周りには多くのウマ娘達が俺のたこ焼きを食べていた。
さすがに、怪物。すごみがあるっていう奴やな。
『ご馳走さま』
全員の声が重なった。
いつの間にか、静寂としていた空間には声が聞こえる。
ふと、後ろを見るとたこ焼きが山のように盛り上がっていた。手は赤くなり、少し痺れてきた。
「トレーナー、作りすぎたのなら私が貰うが...」
そう言うオグリに大量のたこ焼きを密閉して、容器を渡す
「ほらよ。」
「ああ、ありがとう。これでかんばれるよ。」
そう言い、オグリは去っていた。
後片付けを始め、タマモクロス用のたこ焼きを詰めた俺はテイオー座っているテイオーにも渡す。
「テイオー。」
「これ...僕に?」
「ああ、お前用のたこ焼きだ。明日でも、今日でも、食べるといい。」
「ありがとう!!!」
元気に響いた声を聞いた俺は、容器を持ってトレーニング場に向かうことにした。
テイオーに向けて親指を空に掲げる「幸運を」と言う意味を持ったハンドサインを。