何故か異様に懐かれる不思議なトレーナーの奇妙なお話   作:Orpheus@失踪主

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不思議なトレーナーの過去に触れる回です( ˇωˇ )


第3話 昔の栄光(シンボリルドルフ)今の相棒(タマモクロス)

「ん〜♪やっぱ、トレーナーのたこ焼きは最高やなぁ〜♪」

 

パクパクと食べるタマモクロス。

トレーニング場で待ち合わせをして、ベンチの上にてタマがたこ焼きを食べている。

いまさっき焼いたばかりなので、まだ暖かいたこ焼きを食べるその姿を、見ると心が幸福の感情に浸かる。

これでこそ、作ったかいがあると言う物。

 

「やぁ、トレーナー」

 

そんな中1人のウマ娘がやってきたのだ。

俺はその声に危機感を覚え、すぐに立ち上がる。

 

目の前には、生徒会長こと「シンボリルドルフ」が居た。俺が唯一無二、嫌いな存在であり…そして、元俺が担当していたウマ娘でもある。

担当していたなら何故、嫌いかって?

理由は簡単だ。今でもヤバいオーラを醸し出しているからだ。

 

「…タマ、少し話してくる、走り込みとかしといて。」

 

「お、分かったわ。食べ終わったらストレッチして待っとくで。」

 

俺はそう言い、ルドルフに

 

「こっちで話そう。」

 

と言い、トレーニング場の裏へ誘う。

 


 

「ルドルフ…いや、()()って呼んだ方がいいか…?」

 

「君にならどちらでも呼ばれても構わない。」

 

気まずい雰囲気が漂うこの場。

負のオーラがますます膨れ上がっていくのを感じる。

そんな中、ルドルフが口を開けた。

 

「…君は、何故。私の担当を辞めた…?あの事件の時、君は何も悪いことはしていないだろう?それなのに何故…」

 

彼女の目は何時までも、俺を信用していた。

でも…やめてくれ、俺はそんなお前に信頼される程の価値を得ていない。

 

「…お前の栄光を…守るにはそうするしか無かった。もう終わったんだ、あの時。お前との記憶も何もかも。他人に何かを言われようが、俺の事を気にかけなくてもいい。それに、理事長にもお前みたいに言われたさ。「君は悪くない!!!」ってな。でも、世間の目は俺を疑っていた。お前はこれを聞いて「逃げている」と思うかもしれないが、もう流れ過ぎた事なんだ。だから…」

 

最後の言葉を言おうと思うと、口が詰まった。

身体では言いたくないんだろう…でも、言わなければ意味が無い。過去に皇帝(お前)を助けれなかった従者(トレーナー)が居る訳には…

 

「お前はお前で、頑張ってくれ…そして、諦めてくれ…お前ともう、共に歩く事は出来ないんだ。」

 

「関わらないでくれ」と言いたかったが、言えなかった。

そう言い俺は足をタマモクロスの元へ足を進めた。

 


 

何故、君はそう言うんだ。

君は、あの時。ストーカーに襲われた時、庇いそのまま反撃をすると相手を殺めてしまった。

私は覚えているさ、君の手に付いた血を。

暗く(よど)んだその瞳を。君の歪んだ顔を。

すると、君は殺人の罪で。疑われたが結局の所…正当防衛として扱われ、私の担当解除。トレーナーとしての活動を2年間禁止。 2年間。その日が終われば君と私はまた活動出来たはずであった。しかし、もう君は私を見なくなってしまった。

他の存在が君の隣に居たのだから。

私の本来あるべき席が他の物になっていたのだから。

巫山戯るな…巫山戯るな!!!巫山戯るな!!!巫山戯るな!!!

その時、怒りが込み上げてきた。

君の優しいその心は今は他の子に向けている。

君の優しいその手は今は他の子を撫でている…

やめてくれ、私を見捨てないでくれ。三冠を得たのは君を喜ばせる為に頑張ったのだ。なのに君は見向きもしない。

君は何時しか、私からは離れて行ってしまった。

だから、話しかけたのだよ。

でも、分かった…君は私と一緒に居たかったでも。周りが悪かったのだろ?そうかそうか…ふふっ…。

私が諦めが悪いのは知っているだろ?トレーナー君?

 

待っていてくれ…そして、今こそ君を救おう。そして、戻ってくれ…君が私を望む、あの頃へ

 


 

「ど、どうしたんや!?泣いてるなんて!?」

 

タマモクロスの元へ行くと、どうやら俺は泣いているらしい。涙が零れているらしい。久しぶりに涙を流した。

 

「いや、気にしな「トレーナー?」…!?」

 

俺が言うと、タマが俺の腹にくっついて来る。

 

「少し、しゃがんでや。うん。それでええねん。よしよし」

 

すると、しゃがめと言うのでしゃがむとと頭を撫で始めた。

 

「トレーナー、お疲れ様。辛かったろうなぁ…昔の事は分からないけど、トレーナーは。いつも頑張ってるの知ってるんやで?お疲れ様。」

 

慈愛の満ちた声で言うタマモクロス。

少し生暖かい…、安心する温もりを感じる。

この中でならすぐに寝てしまいそうだが、寝るわけには行かない。

 

「タマ…ありがとうな?よっし。気合いも入ったわ。」

 

涙をすくい取り、タマモクロスに向けてこう言う。

 

「それじゃ、行こうか。相棒。」

 

右手で拳を作り前に出す。

 

「…トレーナー、頑張るわ。トレーナーの相棒として絶対に期待を裏切らん様に走る!!!だから、よろしくな?」

 

この時、俺達は大きな拳と小さな拳を合わせた。

目の前の壁にぶち当たる為に。




タマモクロス実行はよ( ˇωˇ )
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