芸術家の英雄教室   作:那由多 ユラ

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 好評につき、戯言教室続きました。


芸術家達の戯言教室、五時間目。

001 黄彩くん、響香ちゃん、峰田。

 

 

 

「朝抜いてきた」

「ちゃんと食べろバカ」

 

「朝抜いてきた」

「死ね」

 

 ……黄彩と峰田、名前をつけなくとも、どっちがどっちかわかるな?

 

 

 

002 裂那ちゃん

 

 

 

 姉、刹那に用があって電話したが、案の定迷子だった。

 

「あー、一応聴こう。近くになにがある」

 

「右に富士山がうっすら見えるね」

 

「……とりあえず日本まで絞れたな」

 

 

 

 尚、まだ時間も次元も確定していないのがこの方向音痴の恐ろしいところである。

 

 

 

003 三奈ちゃん

 

 

 

「街歩いてたら、10歳くらいの子供にモンスターボール投げられた」

 

 

 

004 相澤先生

 

 

 

「急な豪雨があってオールマイトが遅刻するそうだから、一応『大丈夫ですか』とメールを送ったんだが、『豪雨を沈めた私が、来る!!』とかいうふざけた返信が来た。……なんなんだあの人」

 

 

 

005 燈パパ

 

 

 

「なにを言っているか分からないと思うが、私の前で妻と息子がルンバに餌やりをしている」

 

 

 

006 被身子ちゃん

 

 

 

「私が見てきた中で一番怖かったのは、深夜に狐のお面をつけて爆走してる使駆くんです」

 

 

 

007 黄彩くん、響香ちゃん

 

 

 

「ボクが死んだら灰を立方体に圧縮してサイコロに加工してもらって、選択に迷ったら、ボクの意見だと思ってそれを振ってほしい」

 

「ウチより先に死んだら使い道の少ない十二面ダイスにしてやるから、ウチより長生きしろ」

 

 

 

008 ヴィラン連合

 

 

 

オールフォーワン

「百均の商品を一つ思い浮かべるんだ」

 

死柄木「軍手」

卑弥呼「カッター」

荼毘「ライター」

 

「それを武器に銀行強盗してみようか」

 

トゥワイス「誰か、チョコいる?」

マグネ「のど飴欲しい人、いるかしら」

 

 

 

009 ミッドナイト

 

 

 

「黄彩くんが来てからよく遊ぶようになった、私とマイク、オールマイトの三人でファミレスに行ったの。混んでたから名前書いて待っていると「三名様でお待ちのフ、フリーザ様?」って呼ばれて、小声で「こういうの書く人、たまにいますよねぇ」って言ったら、オールマイトがいきなり「さぁ行くよ! ザーボンさん、ドドリアさん!!」って立ち上がった」

 

 

 

010 彩織ちゃん

 

 

 

「カインが回転ドアから抜け出せず、りんごちゃん大爆笑、七七七は苦笑い。本人は捨てられた犬のような顔で私を見てきました」

 

 

 

011 使駆くん

 

 

 

「昔、給食を運ぶトラックの後ろの扉につかまって遊んでてそれにバカが気づかず走りだして、そのまま首都高速に乗って数キロ先の給食センターに運ばれたことがある。走って帰った」

 

 

 

012 相澤先生、オールマイト

 

 

 

「そもそも、エナジードリンクは常飲するものじゃありません」

 

「ああ、そうだね」

 

「一日複数本など持ってのほかだ」

 

「相澤君は飲まないのかい?」

 

「俺はもう効かないので」

 

「え、……え?」

 

 

 

013 黄彩くん、黄彩ちゃん

 

 

 

「いつかきょーかがお嫁に行くなんて考えたくない……」

 

「ウフフ、嫁に行くなんて考えるから辛いんだ。人妻にジョブチェンジするって考えたらどうだい?」

 

「腐れ」

 

 

 

014 人間国宝くん、人類最賢ちゃん

 

 

 

「人間国宝たるボクが断言するけど、お子様ランチに旗が刺さってて喜ばない芸術家は死んだほうがいい」

 

「まずうぬが死ね」

 

 

 

015 ミッドナイト

 

 

 

 私が電車で見かけたすごい人ランキング

 

五位――全身ペンキ塗れで座るカラフル黄彩くん。

四位――花の冠を頭にのせた森ガール響香ちゃん。

三位――両手血塗れのデンジャラス緑谷君。

二位――猫が入った紙袋を持った銀髪の学生さん。

一位――水着のイレイザー。

 

 

 

016 響香ちゃん

 

 

 

「わたしぃ、天然なんですぅ~」とか言う自称天然系女子の話を聞いていた黄彩が放った「じゃあきょーかは養殖だね」という天然発言の威力がやばいし、自称天然系女子のウチを見る目もやばい。

 

 

 

017 緑谷君

 

 

 

 教室に入ってきたオールマイトがまず僕たち全員が机に突っ伏しているのを見て、黒板に『面白いこと言うまで起きません』と書いてあるのを読んで一言、「君達このネタ振りは厳しすぎるでしょ……、寝たふりだけに」で一発OK貰ったのは格好良かったし、さすがオールマイトと思った。

 

 

 

018 梅雨ちゃん

 

 

 

 いつも通り下品だった峰田ちゃんを相澤先生が「デデンデンデデン、デデンデンデデン」とターミネーターを口ずさみながら空き教室まで引きずっていったの。

 

 ……可愛いわぁ!!

 

 

 

019 響香ちゃん

 

 

 

 女子で集まってカラオケ行ったら、前の客の履歴が3ページぐらいレッツゴー陰陽師で埋め尽くされててウチと三奈だけが爆笑した。ひとしきり笑った後ウチが歌い出したら、窓ガラスをバンバン叩く音がしだした。外から。5階なのに。慌ててレッツゴー陰陽師を選曲してヤオモモに歌ってもらった。

 

 

 

020 ミッドナイト

 

 

 

 イレイザーが充電切れでピーピー鳴る携帯に向かって、「そうやって泣き叫ぶ余裕があるならもう少し動いたらどうなんだ」って睨みつけてる。

 

 

 

021 三奈ちゃん

 

 

 

 黄彩くんに「壁ドンやったことある? あたしにやってみてよ」って、ふざけ半分に言ったら、ものすごく申し訳なさそうな顔であたしのお腹あたりに手をやって、壁に押しつけてきた。いや、聞いてよ! わかんないなら普通に聞いて!? あと響香ちゃんごめんて!

 

 

 

022 彩織ちゃん、カインくん

 

 

 

「あなたは仏の顔も三度まで、という諺を知らないのですか?」

 

「あ? んだよそれ、三回殴ったら死ぬってことか?」

 

「仏は大概死人ですよ」

 

 

 

023 轟くん

 

 

 

 雄英の避難訓練は「体育館から火が出ました、速やかに体育館に避難して下さい」みたいな校内放送が流れる。

 消火しに行けってことなら普通にそう言ってほしい……。

 

 

 

024 切島くん

 

 

 

 爆豪と一緒に歩いてたんだが、目の前にいた女子小学生が爆豪を見た瞬間防犯ブザー押した。キレた爆豪も掌で爆破起こしてて、民家のじーさんが怒鳴ってきて、めちゃくちゃうるせえ。

 

 

 

025 響香ちゃん

 

 

 

 少し目を離した隙に黄彩が上鳴みたいなのにナンパされてたのは、まぁもういつもの光景なんだけど、「一人?」って聞かれた黄彩が笑いながら誰もいないところを指差して「皆とあそびきたの」って答えて、男はひきつり笑いで誤魔化しながら逃げた。

 そんな方法があったかと感心してたんだけど、蒼さん直伝らしい。……でもあの人場合、たまにマジっぽいんだよね。

 

 

 

026 黄彩くん

 

 

 

 中学生の頃、道端で禿げたおじさんに、「おいお前、折角親がくれた髪の毛なに染めてんだよ! 親の気持ち考えてみろよ!」って言われたんだけど、ボクの白色は地毛だし、きょーかが「アンタこそ親にもらった大事な髪の毛どこやったんすか」って反論したらおじさんが泣いて逃げていった。

 

 

 

027 相澤先生

 

 

 

 中間試験の時に、有製が試験前に机の中に入れていたバナナが、試験後には皮だけになっていたのを俺は見ていた。面倒だったから放っておいたが、『試験中にバナナを食べる』というカンニングよりも難しそうな行為に、なぜ有製が高いリスクを取ってまで挑戦したのか、俺には今でも分からない。

 

 

 

028 七七七ちゃん、彩織ちゃん

 

 

 

「他人の不幸は蜜の味とはよく言うが、妾は甘い物が苦手なのだ」って寝返る時の台詞考えてから十年が経過。完全に寝返るタイミングも相手も見失った。

 

「七七七、あなたいつか裏切るつもりだったんですか?」

 

「表に妾の収まる場がなくなっていたがの」

 

 

 

029 相澤先生、黄彩くん

 

 

 

「いいか、俺は心を鬼にして言ってるんだ」

 

「うにゃ、じゃあボクは桃太郎にして聞くね」

 

「打ち負かそうとすんな」

 

 

 

030 梅雨ちゃん、響香ちゃん

 

 

 

「響香ちゃんが目をキラキラさせながらイチゴパフェ食べてるのと、有製ちゃんがブラックコーヒー飲んで悶えてるの、どっちに萌えるかで年上が好みか年下が好みかがわかるわね」

 

「梅雨ちゃん、ウチら同い年だから」

 

 

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