芸術家の英雄教室   作:那由多 ユラ

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芸術家達の戯言教室、六時間目。

 

001 オールマイト

 

 

 

 黄彩くんはそのレントゲンをも超える目を持っているからか、とてもマッサージが上手く、ときどき遊ぶ面々は皆たまにやってもらうのだが、

 

「うにゃ、気配殺して歩くの癖になってんね」

「ん〜、これ一回バラバラになった方が早いよ」

「肩で何か育ててる?」

「首、……ある?」

「うにゃ〜……、石!」

 

 などなど、腕もそうなのだがそれ以上にいちいち呟かれる言葉が面白すぎて好評だぞ!

 

 

 

002 彩織ちゃん、りんごちゃん、七七七ちゃん

 

 

 

「この世の中には二種類の大人がいます。きっちり責任を果たす大人と、果たそうと努力している大人です」

 

「責任を果たさない大人もいるよ?」

 

「それは大人ではありません。無駄に年齢を重ねただけの子どもです。りんごちゃんはそんな人になってはいけませんよ」

 

「おいリーダーよ、うぬは殺人鬼兼食人鬼になにを言っておるのだ?」

 

 

 

003 カインくん、彩織ちゃん

 

 

 

「最強の武器っていえば日本刀だけどよ、現代で最高の刀作ろうと思ったらどんな鉱物使うんだろうな」

 

「ウランとか、プルトニウムとか、切るまでもなく殺せる刀が作れますよ」

 

「……それ、誰が持つんだ?」

 

「私がウランやプルトニウム程度で死ぬわけないでしょう?

 

「彩織お前、……ついに人間やめたのか!?」

 

「あなたにだけは言われたくありませんよ」

 

 

 

004 梅雨ちゃん、響香ちゃん

 

 

 

「日本では四人に一人は精神的なバランスがとれていないらしいわ。だから友達を三人思い浮かべて、その三人がまともならおかしいのは自分らしいの」

 

「……ウチが思い浮かべた三人(黄彩、被身子、使駆)、全員頭おかしいんだけど」

 

「……世も末ね」

 

 

 

005 七七七ちゃん

 

 

 

「某TV番組で心霊写真特集をやっていたのだが、そのうち一枚にたまたま写り込んでおったリーダーが地縛霊として解説されておった。……まぁ、確かに白いけどな」

 

 

 

006 殺人鬼達

 

 問題・無人島にリンゴが一つ、ナイフを二回だけ使って三人に分けるには、一体どうすればいいでしょう?

 

使駆「ナイフなんざなくともバラバラにできる」

 

被身子「一度刺して果汁を吸い取り、果肉は二等分して二人にあげます」

 

りんご「りんごがなにをしたっていうの!?!?」

 

 

 

007 カインくん

 

 

 

「ミキサーをほどほどで止めたらみじん切りになるんじゃないかと思って、ネギジュースを製造したことがある。大根おろしと一緒にめんつゆに混ぜたらそこそこ好評だった」

 

 

 

008 彩織ちゃん、七七七ちゃん

 

 

 

「なぜそんなに強いんだと聞かれますが、心当たりが母上に『アスファルトを裂く花のように強く生きなさい』と言われたくらいしかないんですよね」

 

「強すぎるだろ。そしてマジで裂くでないわ」

 

 

 

009 黄彩くん、響香ちゃん

 

 

 

「アイドルってさ、本人達よりもファンの方が恋愛禁止を守ってるよね」

 

「黄彩、それ絶対本人達の前で言っちゃダメだからね」

 

 

 

 

010 カインくん

 

 

 

「地元の暴力団の一人が、一番トップの人に『お前らクスリだけは絶対やるなよ』とか言われたらしく、風邪ひいたのに風邪薬飲まずに入院したらしい。ザマァみろ」

 

 

 

011 響香ちゃん

 

 

 

「昨日、黄彩に寝る前に『犬って脱皮する?』って聞かれたんだけど、どうしたらいい?」

 

 

 

012 被身子ちゃん、使駆くん

 

 

 

「私くらいの殺人鬼になると、鬼にならずとも人を殺せるのです」

 

「心を鬼にして殺す殺人鬼なんていねぇよ」

 

 

 

013 転生の魔女、魔の魔法使い

 

 

 

「水ってすごいですわよね。ちょうど摂氏0度で凍って、100度で蒸発するんですの。水がないと生物が生きていけないし、まさに賢者の石のようですわ」

 

「ジェーン、それ魔女のセリフじゃないよ」

 

 

 

014 ラストお姉様

 

 

 

「私が常に見守っているはずなのですが、黄彩くんと響香ちゃん、ストーカー被害にあっているそうなんですよね……」

 

 

 

015 被身子ちゃん、使駆くん

 

 

 

「久しぶりに実家に帰ったら、更地になってたんですよね……」

 

「ああ、俺も経験あるそれ。どこ行ったんだろうな、俺らの家族」

 

 

 

016 黄彩くん、響香ちゃん

 

 

 

「ママから『母は冷静沈着である』ってメールが来たからちょっと帰る」

 

「うん、頑張って」

 

 

 

017 彩織ちゃん、七七七ちゃん

 

 

 

「七七七、美人と可愛い、得なのってどっちですか?」

 

「ブスより得だと思っておけば幸せになれるな」

 

 

 

018 相澤先生

 

 

 

「今日、廊下で耳郎が有製に話していたことが、『今日、筆箱忘れてキャベツ持ってきちゃった』だった……。なにがあってそんなことになるのか気になるし、類は友を呼ぶのかとも納得した」

 

 

 

019 使駆くん、被身子ちゃん

 

 

 

「100キロ出てる電車の中で、80キロで走ったらどうなるんだろうな」

 

「怒られるんですよ」

 

 

 

020 アダルト響香ちゃん

 

 

 

 ミッドナイトから『いい男なんて落ちてはいないんだから、そこそこのオトコをいいオトコにするのが女の腕の見せ所よ? すでにいい男は誰かの作品なの。そんなお下がりで満足してるようじゃ、まだまだ小娘だわ』というごもっともなお言葉を頂戴いたしました。

 ところでミッドナイト、あなたの作品はどこにあるんでしょう?」

 

 

 

021 響香ちゃん

 

 

 

 黄彩と梅雨ちゃんをお化け屋敷に放り込んだら、明らかに一人二人の数じゃない大勢の悲鳴が外まで聞こえてきて、一時入場禁止になってた。あの二人、なにしたんだろう……。

 

 

 

022 七七七ちゃん

 

 

 

 24時間テレビを見ていたリーダーが『愛は地球を救うとかいいますが、愛がなくともみんなが救われるシステムの方が大事だと思います』って言っておったのだが、多分それ暴力と権力の暴走なのよな。

 

 

 

023 黄彩くん、響香ちゃん

 

 

 

「ん〜、スカートの中を盗撮したっていうニュースを見るたびに思うんだけどさぁ、パンツはいてるに決まってるのに、なにが見たいんだろうね」

 

「……その先が見たいんじゃないの?」

 

「写真でいいならネットにいっぱい載ってるのに」

 

「おい待て」

 

 

 

024 ミッドナイト

 

 

 

 たまに黄彩くんと出かけることがあるのだけど、彼のナンパの断り方のキレの良さが凄いわ。

『明日のおやつ考えてるから忙しい』は私も使いたいわね。

 

 

 

025 使駆くん

 

 

 

 被身子が『かぁいいは、お金をかけて、時間をかけて、食欲を抑えて、肌に悪影響な粉をかけて、言いたいことの半分は我慢して、少々大袈裟な演技をしながら男の人を立てて、男の人の目を見て、地声より高めの声を保って、甘えたり、時に落ち込んだフリをしたりするとつくれるんです』って真顔で語ってた。

 

 

 

 

026 被身子ちゃん

 

 

 

 蚊の被害を、虫刺されから『深夜に被害者宅に侵入し、首や脚など計六箇所をめった刺しにし、その後逃走』って言ったら、案の定使駆くんは『俺はヒーローじゃねぇが悪の敵! 殺すべきを殺す執行車!』って叫びながら、蚊取り線香を買ってきて毒殺を始めました。

 ……蚊を轢き殺す使駆くん、ちょっと見たかったです。

 

 

 

027 アダルト響香ちゃん

 

 

 

 三奈が、『まだ子供だとかもう子供じゃないとか周りは色々言うけど、じゃあいつから大人なの?』という、まず大人は言わないことを言い出したなと思ったら、黄彩が『二十歳になってやっと成人、人に成るんだから、もう二十歳は歳とった四十歳くらいからじゃない?』っていう地味に闇深い回答をしてた。

 

 

 

028 黄彩くん、響香ちゃん

 

 

 

「きょーか、頬杖つくなら両手でついて」

 

「んぇ、……え、なんで?」

 

「そっちのが可愛いから」

 

「……ん」

 

 

 

029 七七七ちゃん、彩織ちゃん、カインくん

 

 

 

「今日は一段と暑いの……。確か、四十度近くまであがるんだったか……」

 

「フフフ、なにを言ってるです七七七。円の内角の和は360度ですから、まだマシですよ……」

 

「誰か冷やすもん持ってこい! 彩織が壊れた!!」

 

 

 

030 響香ちゃん

 

 

 

 黄彩は今でこそ料理がプロ並みだけど、最初からそうだったわけではなくて、袋麺を袋ごと茹でて『きょーか! 三分茹でたよ!』って言いながら、ドヤ顔で持ってきたことがある。

 燈さんが『蒼と同じことしてるな……』って懐かしんでた。

 

 

 

 

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