週刊っ!英雄追跡譚・蒼穹新聞   作:エスカルゴ・スカーレット

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9週目:子供達にインタビュー②

 ────前回の「蒼穹新聞」あらすじッ!前回は

「上の4姉妹」編を書きました。なので今回からは

「下の4兄妹」編を書こうと思います!

 

「誰に言ってんの……?」

 

 ────ふふ、「読者」へ向けてですよ、妖舞。まだまだ人数は少ないですが、少しずつでイイので人数が伸びればいいなー、と思います、ええ。

 

「人数……伸びる…………?」

 

 ────あの……物理的にビヨーンと伸びるという意味ではないですからね……?

 

「……記者用語は分かんねーっ!!」

 

 ────記者用語、ではないと思いますけどね。では早速、質問させて頂きますね。ぶっちゃけると妖舞は父上をどう思ってます?

 

「嫌い!!」

 

 ────おおっ、ストレート且つ分かりやすい。嫌いな理由は?

 

「そっ……れは……っと……幽々子様が好きだから!」

 

 ────巨乳好きですもんねぇ、妖舞。幼いのによくもまぁそんな性癖を……。姉に言えるだけ、まだ全然マシだと思いますが。

 

「胸だけじゃねーよっ、でも好きなんだ……っ!従者として、主人の幸せを願わなくっちゃダメなのに、どうしても、幽々子様に父上は合わねーって思う。父上が居ないと色々大変なんだ、それは分かるよ。料理だってそうだよ。父上が居る時と居ない時では掛かる時間が変わってくる。俺なんかより働くし、幽々子様も父上を頼りにしてるよーなとこがある。それでも父上のことは嫌いなんだよっ、幽々子様と両想いっぽいから!」

 

 ────いいじゃありませんか、嫌いでも。例え周囲の者があなたに反対しても、あなたはあなた。別な意見を持っていて当たり前です。

 

「……!姉上、怒らないのか……っ?」

 

 ────如何に姉と弟とはいえ、別人です。意見だって分かれて当たり前。妖舞が父上を嫌っているとして、私が何を怒る事がありましょう。

 

「……ありがと。なんつーか、皆の前ではあんまり、こういう事言えないんだよな」

 

 ────父を嫌うのは異端。何というか、そんな雰囲気がありますからね。皆に好かれるから、等と言われてはそれまでですが、多数派にも流されないあなたの意見も、決して悪くはありませんよ。

 

「へへ……だよなっ!」

 

 ────だからと言ってね、霊魔や樹理愛などの推定中立の子達を自分の方に引き込もうとするとかそういうバカな事は止めて下さいね?

 

「き、気を付ける……」

 

 ────他に、父上について思う事はあります?

 

「んー……いつか絶対、一撃入れてやる!……かな。まだ、一撃も当てた事が無くて……」

 

 ────失礼ですが、「一撃も無い」のは流石にヤバいと思います。妖舞、瞬発力だけだったら巫月姉上と大差無いでしょうし、その気になればすぐに当てられると思いますがね。

 

「なのに当てられた事が無いんだよっ!」

 

 ────姉上は手加減されるのを嫌いますから、姉上には手加減して妖舞には強気を見せたとは到底考えられないです。……妖舞の力不足ですね。

 

「ぐっ……が、頑張るよ……」

 

 ────他にはありますか?

 

「んーや、特に」

 

 ────では最後に。両親を飴と鞭に分類するとどうなりますか?

 

「飴……鞭?」

 

 ────どちらが甘くてどちらが厳しいですか?

 

「どっちも厳しいとしか……」

 

 ────ほう、反例を発見しましたかね。父上が厳しいだなんて……これは中々に稀でしょう。

 

「半霊?半霊なら俺には元々あるけど?」

 

 ────あーいえ、何でもないですよ。ご協力、ありがとうございました。

 

「?」

 

 

 ◆

 

 

 ────再びやってきました博麗神社。さてさてお次は霊麗ですね、宜しくお願いします。

 

「うん、宜しく〜」

 

 ────ではまず、父上についてどう思います?

 

「ストレートに来たねー。んーとね……好きだけど、嫌いでもある……かな?」

 

 ────ほうほう、それはどうしてです?

 

「……そーだなぁ……だってまともじゃないし?」

 

 ────ですね。お世辞にもまともな父とは到底言えないですね。ではどこが好きなんです?

 

「まともじゃないとこ?」

 

 ────はい?

 

「ほら、長所でもあり短所でもあるっていうヤツ、よくあるでしょ?お父さんはまともじゃないから、そこが短所だよね。まともな親じゃないから嫌い。でもそれでこそ私達のお父さんって感じがするから好きでもある。……みたいな?」

 

 ────分からなくもないですね。ですが、何か私に隠し事をしていたりとかしてませんか?答えを上手くはぐらかされたような気がするのですが。

 

「あ、分かる?まぁ、でも、今言った事も本当ではあるよ。全部ではないだけでね」

 

 ────ほうほう。できれば全部教えて頂きたいですが……そうもいかないようですね。

 

「うん。聞き出したいなら、弾幕ごっこしよ?」

 

 ────止めておきます。以前の力関係であれば間違いなく私が勝てました。ですが今の霊麗はまず間違いなく私の知る頃よりも遥かに成長している。今の私には勝ち目が無いと予想しますね。

 

「さっすが穹お姉ちゃん。強者蠢く妖怪の山に住むだけあるね。……私も、今なら穹お姉ちゃんにだって勝てると思ってるよ。だからこそ、私の方からこう言い出したんだしね」

 

 ────ですね。負けると分かっている勝負を、わざわざ行う趣味はありません。質問を変えます。もし、父上と2人でお出掛けするなら、あなたならどこに行きますか?

 

「本屋」

 

 ────即答ですね。因みに理由をお聞きしても宜しいでしょうか?

 

「本を買ってもらえるから。お父さんとなら、代金払ってもらえるしね。お父さんに」

 

 ────確かに。自分で払わなくていいのなら、そうした方がお財布に優しいですもんね。……って、そんな理由ですか?

 

「そだよ?巫月お姉ちゃんとは違って、お父さんとイチャイチャしたいなんて願望は無いしね。普通にこんな感じの考えしか出てこないかなぁ」

 

 ────成程、分かりました。では、両親を飴と鞭に分けるとどうなります?

 

「お父さんが飴、お母さんが鞭。ま、こんなのは考えるまでもないね」

 

 ────やはりそうですか。

 

「誰が見ても明らかだよ」

 

 ────うーむ。妖舞に聞いた所、彼は父上にも

「厳しい」と言っていました。珍しいですよね。

 

「あー、お父さん、妖舞に対してはもう子供として見てないんだってさ」

 

 ────え?

 

「『1人の男として見てる』って前に言ってたよ。妖舞も幽々子さんが好き。何て言うか、恋愛感情が芽生えたからってさ。だからもう子供扱いはしないらしいよ」

 

 ────そういう意味で「子供として見てない」ですか。一瞬焦りましたよ。……まぁでも、父上は、自分以外の男は敵と思っている節がありますよね。もしかして、妖舞に厳しいのもそれがあるからなのでしょうか。

 

「多分ね。少なくとも、霊愛お姉ちゃんと私はそう考えてるよ」

 

 ────これは思わぬ収穫を得ましたね。新聞の件は伏せて、父上に質問するだけするのも良いかもしれません。ありがとうございます、霊麗。

 

「んーん。次は誰の所に行くの?樹理愛?」

 

 ────茜は留学中ですから、樹理愛ですね。

 

「気を付けた方がいいよー、最近の妖怪の山、何か物騒だから。って、山で暮らしてる穹お姉ちゃんに言う事じゃなかったか」

 

 ────まぁ、それもそうですね。ですがご忠告ありがとうございます、一応気を付けます。

 

 

 ◆

 

 

「あっ、穹お姉ちゃんだー、どーしたの?」

 

 ────樹理愛にインタビューに来ましたよ〜。答えてくれますか?

 

「うんっ!いーよ!」

 

 ────ありがとうございます。それでは、早速ですが……樹理愛は父上について、どんな人だとか、この人はこうだなー、とかどう考えていますか?

 

「んー……パパはね〜……んー……パパに言わない?」

 

 ────勿論。

 

「私ね、パパの事は、割と何でもいいっていうか、どうでもいいっていうか……」

 

 ────ほうほう?

 

「だってさ、ずっと一緒に居る訳じゃないもんね。たまにしか帰って来ないし、帰ってきたとしても、私にとっては『遊びに来た』みたいな風に見えるんだよねー」

 

 ────ああ……。それは確かにあるかもですね。

 

「でも、パパみたいに自由になりたいって思うの」

 

 ────あなたは、不自由を嘆いてますもんね。でも早苗さんだってある程度の自由は与えてくれるようになったのでは?

 

「うん、少しはね。でも『少し』なの。まだまだ、お姉ちゃん達やお父さんとかみたいにはなれない。もっと好きにあちこち行きたいな……」

 

 ────私が連れ出しても構いませんが……。

 

「それじゃダメ。私が自分で動きたいから。でも、ありがとうね、お姉ちゃん」

 

 ────いえいえ。……話を戻しますね。樹理愛は父上が嫌いか好きかで言うとどうなりますか?

 

「どっちでもないよ」

 

 ────どちらかと言うなら?

 

「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜………………好き、かなぁ……?そこまで親として嫌い!って訳じゃないし、パパが来るとやっぱり嬉しい気持ちはあるもんね〜。その気持ちに嘘はつけないね」

 

 ────あなたらしい良い答えだと思いますよ。

 

「えへへっ……」

 

 ────そういえば、樹理愛の交友関係があまりよく分からないのですが、どんな感じですか?特に仲が良い人とか居ます?

 

「んー……妖舞お兄ちゃん?」

 

 ────妖舞……以外には?

 

「居ないねー」

 

 ────そう、ですか。

 

「穹お姉ちゃんももっと遊びに来てよねー」

 

 ────す、すみません……。そうですよね、一番住んでいる所が近い姉妹ですもんね。今度からは、もっと遊びに来ます。楽しみに待ってて下さい!

 

「うんっ!」

 

 ────最後になりますが、両親を飴と鞭に区別するならどうなりますか?

 

「そりゃあもうパパが飴、ママが鞭だよね。自由にさせてくれるかさせてくれないか……結構違うもん。でもね、建御雷様が居たらママも飴になるんだよ!建御雷様ねっ、ママが厳しくしすぎるとママを注意してくれるようになったから!」

 

 ────それは良かったですね。建御雷さんは、いつ守矢神社に?

 

「分かんない。ふていき?だからさ〜。でもいつも見守ってくれてるって言ってた!」

 

 ────成程、ありがとうございました。次回、

「紅魔の姉妹編」ッ!!

 

「誰に言ってるの?」

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