《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
「で、あなたはその鈴鹿総合で何かしてたの?」
ある程度たった頃、エリカが不意にそう聞いてきた。ちょっと前の急に小隊長に云々の話だろう。
「鈴鹿総合では…戦車隊と航空隊で一応隊長をしてたよ。」
エリは少し照れつつも鈴鹿総合での話をする。
「戦車隊⁉」
「な、何に乗っていたのよ!」
みほがエリの前職に驚き、エリカが鈴鹿総合での搭乗車を聞いてきた。
「自分の乗ってた車輌はⅣ号だったよ。ティーガーⅠとかティーガーⅡもあったんだけどね」
「ティーガーⅡじゃないのね…」
エリカが少々残念がっている。
「まぁ、Ⅳ号に乗ったりポルシェティーガーに乗ったりよく変わってたけどね~」
「はぁ!?固定じゃないの!?」
急に復活したエリカがそう叫んだ。
「う、うん。紅白戦とかで交代とかしてたから」
エリはエリカの気迫に若干ビビりつつ回答する。
「へぇ~なら、いきなり小隊長クラスなのも納得ね」
「他校の隊長さんだったからなんだね!」
そうだ、そう言って立ち上がり机の引き出しの中をゴソゴソとあさり、あった!と言って2枚の写真を取り出した。
「何の写真…ってこれ…」
「Ⅳ号だ!しかもH型!」
そうだ、鈴鹿総合でのエリの乗車、Ⅳ号H型の写真だった。Ⅳ号をバックに数十名の生徒が笑い合っている写真だった。
「す、ずか…総合。これが逸見さんの校章?」
みほが戦車に書かれた校章を指差し聞いてくる。
「そ、黒森峰に似てるでしょ?」
「似てるって…文字と裏地以外黒森峰と同じでしょうが!!」
エリカがウガーとなりつつあるがみほがそれを宥める。
「はぁはぁ…それよりも何の写真なのよ」
なんとか落ち着いたエリカがⅣ号を指差す。そのⅣ号は砲塔左側や車体の装甲板が吹き飛んでいてあちこちに砲弾がカスッた後のある満身創痍の様子だったからだ。
「ああ、それはうちの副隊長と戦ったすぐ後のだからね。いや~強くってね~勝ったんだけどさ」
「へぇ~あ!これが学園艦?」
そう言って再びみほがもう一枚の、エリが上空の零戦から撮った学園艦の写真示す。
「そ~だよ。全長は大体…18,000mくらいあったかな?」
「い、18000mァ!?」
「そ、黒森峰とそんなかわらいよ~」
そう、黒森峰とサイズ感はあまり感じない。言うて数kmぐらいだ。(サイズ感覚麻痺)
「黒森峰と変わらないって…それでも十分大きいわよ…」
エリカがげっそりしてる。今日は表情がころころ変わるなぁ~そう思いつつ他の話題を振り出し、話に華を咲かせて行くのであった。