《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第拾伍話 銀、軍神+忠犬を奇襲セリ

『こちら水上!すみません!やられてしまいました!』

 

想定したポイントに迫った時、和美から撃破報告が上がってきた。

 

「何⁉無事だな⁉」

 

『は、はい!』

 

「敵は何処にいる?」

 

エリは敵の位置を聞き返す。

 

『敵は利香が引き連れつつポイント──に向かってます!』

 

二号車は生き残っているようだ。ただ、敵のエリカはティーガーⅡ、みほもティーガーⅠでこちらの利香はⅢ号戦車だ。分が悪すぎる。こちらのⅣ号をぶつけでもしないとティーガーⅡなんて勝てない。

 

「榛花さん!ポイントまであとどれくらいですか!?」

 

通信手の白川榛花に質問する。

 

「現在地からだと…接敵まで約5分!」

 

そう報告を上げてくる。

 

「茜さん!進路そのまま!全速力で突っ走って利香さんの前に出ます!」

 

「はいよっ!」

 

茜はそう元気良く返事を返す。それと同時にエンジンが更に轟々と叫び煙を吹き出す。

 

─────────────

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇┌◆┘└◇┐└◆┐

 

エリカside

 

「後二輌ね。エリは何処にいるのかしら…」

 

エリカは和美のⅢ号戦車を撃破し、前を走る利香のⅢ号を追っている。

 

『エリカさん。これはもしかするとエリさんの作戦かもしれません。注意してください』

 

みほからそう忠告される。分かっている。エリは何処かの学園艦で隊長をしてたらしいし腕は侮れない。この子に似て無茶しそうだし…そう思い横を走るみほのティーガーⅠを見た。

 

「あの崖を降るって時点で無茶するわ…」

 

傾斜60~65°もある傾斜をティーガーⅠで滑り降りるのだ。普通はしない筈なのだがみほはやった。かの織田信長のような突飛な行動だ。ただそれのお陰で1輌撃破できたのも事実であった。

 

「やっぱり流石エリの部隊ね…」

 

エリカはそう溢した。エリの部隊はなんだかんだで二軍から一軍に引き揚げさせる程に鍛えられた戦車乗り達だ。射撃も、操縦もピカ一だ。ただ、それも他校相手になら働くだろう。しかし、相手が私達相手ならエリのⅣ号をぶつけて来ないと勝てはしない。

 

「…にしても良く避けるわね」

 

「ちゃんと狙ってるんだけど…っね!当たらない~!」

 

砲手の高美がそう漏らす。さっきからこちらの二輌で撃っているが当たったのはさっきの1輌だけでそれから命中弾は少ない。というかギリギリでカスッてしまうだけだ。

 

「…ん?なんか音が…」

 

何処からか轟々としたエンジン音が聞こえてきた。こちらの戦車もエンジン音が鳴っているがそれよりも深い、大きな音だ。

 

「Ⅳ号!?回避!」

 

「無理ですよ!!」

 

急に左の草むらからⅣ号戦車が轟々とエンジン音を響かせつつ飛び出してきた。Ⅳ号は現れるなり私の戦車に急接近して左側面に3メートルという超至近距離で砲撃してきた。当然避けきれるでもなく左側側面のエンジン部に命中し、私のティーガーⅡはエンジンから煙を吹き出しながら白旗を出して停車した。

 

「どんな所から飛び出して来てんのよ!」

 

エリカはそう言ってティーガーⅡの砲塔上面の装甲板を軽く殴った。

 

『エリカさん!大丈夫ですか!?』

 

みほから通信が入る。

 

「大丈夫よ。そっちはエリを追いなさい!」

 

『う、うん。わかった』

 

みほからの通信はそうして切れた。

 

「これで一対二か…みほ…」

 

それからエリカは通信手に整備班に回収の連絡をするよう指示するのであった。

 

エリカsideout

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