《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
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「────う、うわぁぁぁ!!!!…はぁ…はぁ…」
ある病院の一室。その部屋のベッドでエリは目を覚ました。目覚める時に叫んだのは大会での事故で水に引き込まれたんだ、叫んでしまっても仕方がないだろう。
「ここは…ん?」
不意に枕元にあった机を見ると書き置きされた紙が一枚あった。
「『逸見理事長、目が覚めましたら執務室におりますのでご連絡下さい。皐月』鈴鹿総合に来たのか?いつの間に…」
エリは書き置きの近くにあった固定電話の受話器を取り、自身の執務室の内線に電話をかける。
『もしもし、こちら執務室、皐月です』
受話器の先から懐かしい声が聞こえてきた。
「逸見エリだ。皐月、迎えを頼む」
エリはそう話しかける。
『目が覚めたんですね!今から迎えに行きます!』ガチャン!
「あ、ああ…」
素早く切られてしまった…いや、テンションよ。
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トビラヲ,バァーン!!
「理事長!目が覚めたんですね!!」
電話が切れてから15分としないうちに皐月が部屋に[扉をバァーン!!]して入ってきた。
「う、うん。私さ、別の所にいた筈なんだけど…」
エリは不思議に思っていた事を聞いた。
「ああ、その事ですか。それは神様が『黒森峰から鈴鹿総合に戻すのどうしよう…んー!!そうだ!大会の事故で事故らせて引きずり込んでこっちに連れてこればいいじゃない!』って事らしいです。」
皐月からの説明に軽く頭痛を覚えた。ゼッッタイ!神(作者)の事情じゃない!! (いやぁ…ネタは上がっても書く力が及ばなくてねぇ~。ま、許してよ~by作者)
「あ、そうそう。それで理事長がうちの銭湯に浮かび上がってきたんですよ」
「はっ!?銭湯!?」
「そうです、銭湯です」
あまりの衝撃に突っ込んでしまった。
「俺はルシ○スかよ…」
エリは軽く頭を抱えてしまう。いや、抱えるしかないだろ。
ちょっと前にテル○エ・ロ○エ見てたからさ。by作者
「ル○ウスを意識したのは間違いないらしいです」
いや、うーん…も、いいや……
「ま、まぁ、それはいいとして俺がいなくなってどれだけ経ってる?」
エリはそう質問した。大体こんな転移系は元の時間が思いっきり経ってるか進んで無いかだし。
「理事長は行方不明になった日の夜には此方に来ていました」
「はやっ!?」
いや、1日?いや、数時間かよ!
「夜の銭湯に来てましたね。で、今日はその翌日です」
「俺向こうで二年くらい居たんだけど…」
いや、マジで。なんか歳とった人が急に若返った感じだわ。まぁ、身体的に言ったら転移した先の方が若返ってるから今は転生した時と変わってないんだけどさ。
「精神的にだろうから問題ないだろう。らしいです」
「雑だな…まぁ、いいや、皐月。俺がいない間には何も…起きてないよな~」
「はい、概ね問題は無いです」
皐月のその答えに満足する。まぁ、1日で変わってたらそれもなんか変なんだけどさ。
「そ、なら。良いかな。皐月、俺の退院って…」
「ああ!もうできますよ。今から帰りますか?」
皐月にそんな質問をされたがエリは一言、もう帰るかと返すのだった。