《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第弐拾弐話 銀、訓練に参加する

「それじゃあ今日の訓練内容説明するぞー」

 

あれからしばらくしてエリ達は訓練場の戦車倉庫前で点呼を取り、バインダーに挟まれた紙に書かれた訓練内容を説明する。

 

「本日はまず行軍訓練と砲撃訓練をする」

 

「行軍試験は陣形展開の練習と隊列走行、それから5キロ先の射撃目標に砲撃訓練、また行進間射撃の訓練も行う以上だ」

 

「質問はあるか?」

 

エリは隊員たちを見回すが質問は無いようだった。

 

「よし、なら、総員乗車─解散!」

 

その言葉が合図となり隊員達が一斉に戦車に駆け寄り乗り込み出した。エリも同じようにして自身のⅣ号に駆け寄り、車体に飛び乗る。

 

「隊長~出していいの?」

 

車内に入るとⅣ号戦車の操縦手、伊勢美乃が操縦レバーを握ったり離したりを繰り返しながら聞いてきた。

 

「勿論!」

 

「りょーかい。じゃ、出しますかね~」

 

エンジンが唸りⅣ号が走り出していった。

 

────────────────

 

<行軍訓練>

 

「試合では速やかな陣形展開が重要になる!」

 

「全車!Aパターン斜行陣!」

 

マイクに向かいまず始めの陣形展開を指示する。後方を見ると他の戦車がすばやく展開し、斜行陣が完成する。それから直ぐに次の陣形展開の指示をする。

 

「次!Cパターン二列構隊!10秒で展開させるんだ!」

 

「次はFパターン二列縦隊!」

 

それから陣形展開訓練がしばらく続き、一列縦隊になり行進間射撃の訓練に入った。

 

「目標!距離5000!…撃て!!」

 

一列で進む戦車が一斉に前の目標から新しい目標に向けて砲弾を放つとエリは時計を持ち出す。

 

「弾着~…今!」

 

着弾したのか轟音が聞こえ、双眼鏡を覗き込む。

 

「次弾装填!目標修正!右+0.5°上げ+0.3°!」

 

「はいっ!」

 

「はいよっ~!」

 

装填手の中村紗智と砲手の鷹宮唯が返事をし、次弾を装填し、射線修正を行う。それを確認し、エリは無線機を使い各車に指示を出す。

 

「各車!次弾撃ちィー方用意!撃て!!」

 

再び各車から砲弾が放たれる。それから4回の砲撃と着弾観測の後、次弾の装填をに指示した。

 

「美乃、10秒後に左旋回の後急停止、行けるか?」

 

操縦席の美乃にそう問いかける。

 

「行けるに決まってるニャ!」

 

「ナイスだ!!当てられるな?」

 

今度は砲手の唯にも質問した。

 

「当ててみせますよ!」

 

「ん、よし」

 

それからエリは無線機を使い各車に指示を出す。

 

「各車!10秒後左に急旋回の後急停車、目標を砲撃する!いいな!!」

 

『『『『『『『『『『はいっ!!』』』』』』』』』』

 

各車の車長から返答が入る。それを聞いたエリはカウントを始めた。

 

 

 

 

 

 

「──10!」

 

「9!」

 

「8!」

 

「7!」

 

「6!」

 

「5!」

 

「4!」

 

「3!」

 

「2!」

 

「1!」

 

 

 

 

 

 

 

「左旋回!!」

 

美乃に指示を飛ばす。

 

「はいよっ!」

 

体に横のGを感じながらも次の指示を出す。

 

「急停車!!」

 

「はいさっ!!」

 

「グッ…!」

 

戦車が急停車しさっきの横Gよりも強いGが体にかかるも耐え、砲撃の指示を出す。

 

「各車!一斉射!撃てェ!!」

 

「はい!」

 

全車から砲弾が飛び出し、今度も目標の山に着弾した。双眼鏡を使って確認すると命中率は大体6割程といった所だろう。

 

「6割くらいか…良い練度だ」

 

エリは双眼鏡を下ろし目下の戦車達を見てそう呟くのだった。

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