《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
西住家の縁側から外に出て少しすると一つの墓石が見えてきた。
「これが私n…ゑ?」
「これが理事c…ゑ?」
墓石に刻まれた名前を見てエリと皐月が同じくして固まった。
「どうかしましたか?」
「いや、何か…西住って書いてあるんですけんども…」
エリがそう言うもしほは「何かおかしいの?」とでも言わんかの様だ。
「それが、どうしましたか?」
「…いや、自分逸見エリなんですが…それに墓石の名前が西住エリってのは…」
エリの墓石には大きく【西住エリ之墓】と彫られているのだ。
「?ああ、それはですね。あなたに養子縁組届け書いてもらったでしょう。あれを使いました」
…書いてる!!確かに書いちゃってるッ!!後見人が居るでしょうって言われて書いたんだった!!
「理事長、西住家に養子縁組してたんですね」
「は、はぁ…」
「まぁ、この墓はもう必要無くなりましたがね」
しほはそう言ってこちらに話しかけてきた。
「私を母と呼んでくれてもいいのですからね?」
「は、はい。お、お母様…」
な、何か…しほさん、あーたそんな性分でしたっけ!?
「ええ、エリくん。いえ、エリ。これからよろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします!」
あー…西住家末端に入ってしまいました。そういえば養子縁組届け渡してから西住エリって名乗れって言われてたけど逸見って名乗ってたな…
「ああ、そうでした。エリ、これからは西住家に入ったのですから西住エリと名乗りなさい」
しほに西住エリと名乗るようにと指摘を頂いた。
「分かりました。ですが公式文書などの公式なものでは西住エリと名乗ります。ただ、まだまだ逸見エリで知っている人がいるのも事実でそれ以外はまだ逸見と名乗りたいのですが…」
「それはエリの好きにしなさい」
しほはそう言ってくれた。ふぅ…なんとかなった…
「では、帰ってからは公式文書などの改変を行いますからね」
…oh、公式文書の改変って…めんどくさいなぁ~
「わ、わかった」ガックシ
「それじゃあ。戻りましょうk「エリ…?」…まほ?」
しほが戻ろうかと言いかけた所で声がかかり振り返る。するとそこにはひしゃくが入った手桶を落としたまほが立っていた。
「に、西住隊長!?」
「理事長、あなたも西住になったのでは?」
「まほは姉になるのね」
驚いたエリに皐月としほが冷静なツッコミを見せた。その後すぐにまほがエリに向かっている走り寄ってきた。
「い、生きていたのか!!」
オゥ!?まほ隊長が情緒不安定にィ!?
「は、はい!なんとか生きて帰って参りました!」
いや、何か流れで敬礼したくなる勢いなんだが!?
「まほ、落ち着きなさい」
しほもまほに落ち着くように言った。
「─あ、ああ。エリ、すまない」
「込み入った話は中でしますよ」
「はい、お母様」
「「はい、(お母様)(家元)」」
それからエリ達は出てきた縁側から家の中に入って行った。