《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
所変わって家の中、エリとしほ、その対面にまほといった形式で座っていた。
「まほ、あなたの弟になるエリです」
「よろしくお願いします。まほ姉さん」
家元に紹介され、エリが挨拶をするとまほが固まった。
「…いやいやいや、お母様!!エリが弟って何なんですか!!聞いてませんよ!?」
再始動したまほがしほに疑問をぶつける。
「エリの葬儀の後に西住家に名を連ねました。エリの墓石にも彫ってあるでしょう」
「いや、確かに彫ってありましたけど…」
うん、驚いたよ。うん←自身の墓を自分で見るなんて事になって尚且つ知らぬ間に西住家に養子縁組してた人
「なら、エリが弟でも不思議ではありません。まほ、あなたがエリの墓石の掃除をよくしていたではないですか」
えっ?まほ隊長が?私の墓掃除を?
「してましたよ。ただのジョークかと思ってましたよ」
じ、ジョークて…
「黒森峰に来たときに後見人になってもらうために書いてまして…」
「あの時からか…」
なんかまほ隊長が頭抱えてるんだが…
「で、でも西住家に養子入りしのは事故後らしいですよ?」
「だから葬儀の時から西住なのか…」
まほは「それだからか…」とまた頭を抱えている。
「まぁ、これからもよろしくお願いしますね。まほ姉さん♪」
「あ、ああ。これからもよろしく、エリ」
そこは黒森峰の隊長。素早く持ち直して復活するのだった。
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「じゃあ、私は鈴鹿総合に戻ろうか…ナンデショウカ、マホネエサン?」
しばらくした後、エリが学園艦に戻ろうかと立ち上がるとまほに袖口を掴まれた。
「せ、折角生きて帰って来て弟になったんだ。その…あれだ。泊まって…いかないか?」
なんか、姉さんがスッゲー可愛いんですが?
「で、でも急には…」
流石に急には無理だろうと言っていると思わぬ所から追い討ちが飛んできた。
「別に構いません。泊まって行きなさい、エリ」
お母様ァ~!?
「お母様も良いと言っているんだ。それにエリももう西住なんだしここが家だぞ?」
なんかまほ義姉さんが良いこと言ってきてる!?
「で、でもお父さんとか…」
ここで西住家父、西住常夫を引き合いに出す。俺の養子縁組に好感があったのか知らんけど…
「ああ、それなら問題ありません。なにせエリを養子縁組させたいと言ったのは常夫さんが最初です。何より私よりも乗り気でしたからね」
常夫さんッッ~!!?あーたが発端かい!!
「は、はぁ…で、でも学園が…「あ、今日~明後日くらいは理事長が戻らなくても大丈夫ですよ?」アッ、ハイ…」
嘘ォ…も、もう逃げ道が無い…
「じ、じゃあ、一晩だけ…」
結局、最終的に逃げ道を失ったエリが折れるしかないのであった。