《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
「─理事長、西住家はどうでしたか?」
迎えに来た皐月がトラックを運転しつつ助手席に座るエリに質問する。
「まほ姉さんが可愛かっ…ンンッ!!…よかったよ」
「そうですか、それはよかったですね」
「理事長、学園艦に戻る前に何処か寄るとこあります?」
皐月はナビの画面を軽くつつき聞いてきた。
「寄るとこなぁ…エリカ、は家知らないしどうせ明後日会うだろうからいいや」
「明後日ですか?」
皐月がそう問い返してきた。
「連絡しただろう?西住流家元─お母様からの提案でね。十中八九、文部科学省学園艦教育局の戦車道絡みだろうけどさ」
窓の外を眺めながら仮説を立てる。
「文部科学省学園艦教育局ですか…ポッと出の本校の実力を見たい、とかですかね?」
「ま、普通に考えて十中八九そうだろうね。ポッと出の学園が戦車道をやってるんだから王者黒森峰をぶつけて様子見って所でしょ。日本のプロリーグ設立の話も有るそうだから」
私が文部科学省学園艦教育局の役人ならまず間違いなくやる手だ。もしポッと出の学園が強かったら日本のプロリーグ設立が近いから勢力がぶれる事は少々目障りだからな。
「まぁ、私達は私達なりにやるだけだけどね」
「まぁ、そうですね」
二人とも同意見だ。うちはうちだからなぁ~?て感じだからさ。
「試合形式は10対10の殲滅戦らしい」
トラックに持ち込んだ荷物の中から試合関連の書類を取り出す。
「全国大会並みですか」
「そうだね、ただ全国大会はフラッグ戦で今回は殲滅戦だよ」
「そう言えば昨日のうちに戦車道連盟から検査入ったでしょ?どうだった?」
めくっていた書類を閉じ、思い出した思い出したと皐月に質問した。
「検査ですか?私が理事長の代理にしたあれですか?」
「そうそれ」
「判定装置、安全基準、規定共に問題なしです。規定書渡してきましたが…見ます?」
そう聞かれるも以前黒森峰の時に散々見たからなぁ…
「一応見ておくわ。学園艦に戻ったら執務机に置いておいてくれる?」
「分かりました。なら、置いておきますね」
「頼むわ。あ、そうそうまた後で参加車輌決めるからさ、あぎりを執務室に呼ばないとだ」
「三嶋副隊長を?」
三嶋あぎり、鈴鹿総合戦車隊副隊長。頭が切れるから味方にいると心強いが敵に回すと厄介だ。
「そ、まぁ今日中に来てくれりゃあいいや」
「…ああ、今日は訓練休みでしたね」
少し考えた後皐月はそう言った。
「一昨日聞いたら寄港中は学園艦の研究室にいるって言ってたし」
「ほんとあの人何してるんですか…」
「いやぁ…キ○ミーベ○ベーにハマっててあ○りさんに似せてたからさ~なぞいんだよね」
○ルミーベイ○ーにもハマってたんよ。あぎ○さんいいよ。あ、ソ○ニャちゃんとかもかわいいよね!
「まぁ、帰ったら連絡しておきます」
「ん、お願いね~」