《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第参拾壱話 エリカ、まほに突撃する

「あの学園艦…何処のかしら?」

 

休暇が終わり、黒森峰の学園艦に帰ってきたエリカは黒森峰の横に停泊している学園艦が目に入り丁度港の入り口で会ったチームメイトの小梅に話しかけた。

 

「さぁ…あれ?あの学園艦、艦首に校章が書いてありますね」

 

小梅に指摘され、艦首に目をやるとそこには今は亡きチームメイトだった逸見エリの母校である黒森峰にも似た鈴鹿総合学園の校章だった。

 

「あれは、エリの…学園艦?」

 

「エリさんの学園艦…ですか?あの学園艦が」

 

エリが亡くなってから来るなんて…エリ…

 

「鈴鹿総合学園…エリの学園ね」

 

「西住隊長なら…」

 

小梅が西住隊長ならと提案する。

 

「…そうね、エリを編入させたのもお葬式したのも西住隊長だしね。よし!小梅!早く乗艦して西住隊長の所に行くわよ!」

 

「ち、ちょっと待ってくださいよ~!」

 

提案者の小梅を置き去りにしつつエリカは自身の学園艦に乗艦して行った。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

<機甲科隊長室>

 

寮に荷物を置き制服に着替えるとエリカは小梅を引き連れて隊長室の前に来ていた。

 

──トントン

 

「西住隊長。逸見エリカと赤星小梅、入ります!」

 

『ああ、入ってくれ』

 

中からまほの返事を聞き隊長室に入るとエリカはまほに詰め寄った。

 

「西住隊長!横に停泊している学園艦は!」

 

「鈴鹿総合学園か?そうだ、エリカが思っている通りエリの学園艦だ」

 

西住隊長は書類処理を一時中断し返事をする。

 

「…あの学園艦側はエリが亡くなっていること、知らせたんですか?」

 

エリの死を知らせているのかとまほに質問した。

 

「…知っている。と、いうよりもあちらの学園艦を発見したのは黒森峰だ。勿論あちらの幹部が来校して来てきたそうだからな」

 

「…そうですか」

 

エリカは少し間が空きつつ返事をした。

 

「エリカ。急になるが明後日鈴鹿総合学園との練習試合が行われる事になった」

 

「あ、明後日ですか?」

 

「明後日はサンダースとの練習試合では…」

 

明後日試合だと言われ二人は困惑の表情を浮かべる。本当ならば明後日はサンダースとの練習試合の筈だったのだ。

 

「戦車道連盟と西住流家元、文部科学省からのお達しでな。サンダースには悪いが鈴鹿総合学園との練習試合になった」

 

「連盟に家元、文部科学省から…?」

 

小梅が更に困惑している。

 

「そうだ。今日のミーティングでも知らせるが試合形式は10対10の殲滅戦、試合場所は変わらずうちのグラウンドだ」

 

「「殲滅戦…」」

 

「殲滅戦だ。詳しい事はミーティングで話すからな」

 

「「…分かりました」」

 

詳しい事はミーティングでと言われエリカと小梅は分かりましたと返し隊長室を後にするのだった。

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