《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
<戦車隊部室>
対黒森峰対策会議~と書かれたホワイトボードを背にエリ達戦車隊の面々が部室に集まっている。
「さて、黒森峰との練習試合が明後日に迫った訳なんだけど…投入車輌どーしよっか」
まず初めの議題がこれである。参加車輌どーしよー。
「逸見…西住隊長のⅣ号と三嶋副隊長のティーガーⅡに加藤第一秘書官のティーガーⅠとか?」
机にグデーと溶けているパンターG型車長の今川仁が提案する。
「ま、そこは無難だね。後は…彩加のティーガーⅡ、時雨のティーガーⅠにパンターは仁と凛を投入するか」
まず最初に7輌が決まった。
「お、俺もですか!?西住隊長!」
仁が自身の戦車も投入すると言われ椅子から飛び上がった。
「ああ、そうだよ?重戦車に片足突っ込みかけてるパンターならティーガーくらい使えるからさ」
「はーいよ。分かりましたよ~」
そう言って仁は再びグデーと机に溶ける。
「んでもって後は…何持ってくかな~」
「ポルシェティーガーとかいりますかね?」
皐月が地図を見つつ提案する。
「ポルシェティーガーか~偵察とかに使えるな。じゃあ…響と渚の2輌出すか」
「Ⅳ号突撃砲も後1輌出しません?」
隊員の一人からそう提案される。
「そーだな…Ⅳ突も出すかな」
「じゃー纏めると、
私のⅣ号
皐月のティーガーⅠ
時雨のティーガーⅠ
亜桐のティーガーⅡ
彩加のティーガーⅡ
仁のパンターG型
凛のパンターG型
響のティーガー(P)
渚のティーガー(P)
雪のⅣ号突撃砲
─の、十輌になるが…異論ない?」
最後に投入車輌を読み上げ、隊員達に異論ないか聞く。
「「「「「「「「「「異論無し!」」」」」」」」」」
「問題ないですよー…フワァア~」
周りの全員が異論無し!と言い満場一致で練習試合に送り込む車輌が決定された。…仁!ここで寝るなよ!?
「えぇ~だって会議長すぎですよ~」
「いや、まぁ2時間くらい話しとるが…」
ええ、投入車輌決める前にもまぁ、いろいろな議題で会議してたから眠くなるのは分かるがなぁ
「早く終わって寝ましょ~よ~」
「あ、ああ。よし!ならこれにて解散!」
「「「「「「「「お疲れ様でした~!」」」」」」」」
解散を指示し隊員達は続々と部室を後にしていくのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「おっ!エリ!ちょうど良いところにいたね!」
会議が終わり、艦の側面にある公園のイスに腰掛けていると買い物袋を下げた作業服姿の蜜柑が現れた。
「蜜柑?どうかしたのか?」
「エリの零戦の事でさ~」
そう言ってエリの横に座る。
「ああ、そういえば見繕いを頼んでたっけ」
テルマエった後にエリは喪失した自身の零戦の替わりを蜜柑に空きを見繕ってもらうように頼んでいたのだ。
「研三の用意が出来たんだよ~」
…研三ってうちに無かったよなぁ!?
「はぁ!?研三!?」
「そうそう」
蜜柑は肯定し、買い物袋からアイスを取り出し食べ始める。
「研三なんてうちあったっけ?」
「んにゃ?うちの軍需工廠を嘗めちゃダメだよ~アム!」ツメタァ~
うちの…軍需工廠?
「って!新造機かよ!」
「もう飛燕とかも小隊規模で出来てるよ♪」
えぇ…
「いつもの倉庫にあるから明日の訓練終わり…えーっと、六時半くらいかな?それくらいににでも来てよ、っと!」
そう言って蜜柑は食べ終わったアイス棒を袋に入れ、じゃーねぇ~と公園を後にしていった。
えぇ…