《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第参拾四話 銀、研三を飛ばす

「おーい!蜜柑、着替えたけど─「早く早く!」─!」

 

更衣室から出て蜜柑を呼ぶが扉の外には既に蜜柑が立っており、すぐに手を引かれ研三の前まで連れてこられる。

 

「み、蜜柑!」

 

「後々!さ、エリ乗って乗って!」

 

蜜柑に言われるがまま研三のコックピットに乗り込む。

 

「…前が見えないな」

 

「それはしょうがないよ、コックピットが後ろなんだしね。じゃ、各計器の説明するよ───────ってことだから」

 

脚立に乗った蜜柑がコックピットに乗りだし、計器類を指して説明する。

 

「ん、分かったんだが着陸には160km/hまで落としてゆっくりだな?」

 

「そうよ。後は機体は真っ直ぐに入ってよ」

 

最後にとエリは研三の着陸時の確認をした。

 

「ん、わかった。─じゃ、頼むわ」

 

「分かったわ──研三!出すわよ!!」

 

蜜柑が脚立から降り、整備科の生徒達に研三を滑走路へ運搬の手伝いを指示し、研三がゆっくりと進み出す。そしてしばらくして機体が滑走路の真ん中にたどり着き、整備科の面々が離陸する準備を行う。

 

「エンジンかけるぞ!!離れろよ!!コンタクト!!」

 

周りの生徒達が離れきったのを確認してからエンジンを始動させる。

 

ブロロンッ!!

 

「よしっ!出るぞ!」

 

コックピットから手を空に突き上げ、もう飛び立つぞという合図を蜜柑に送る。蜜柑の返答を確認し、前を向く。

 

「スロットル上げ」

 

スロットルを上げ、操縦桿をぐっと前に倒す。研三はエンジンの轟音を轟かせつつ速度を上げる。そして、すぐに機首が下がり、機体が水平になり操縦桿を戻す。

 

「70…75…80…85…92!!」

 

速力が92ノットに達し、操縦桿を引く。すると機体が空に飛び上がった。直ぐ様椅子を下げ、風防を閉めて脚を上げる。

 

「ふぅ…飛んだな」

 

『エリー!ちょっと試してみてほしい事があるんだけどさー』

 

ある程度の高度を確保すると地上の蜜柑から無線機が入った。

 

「なんだ?」

 

『水平スロットル全開で飛んでみてよー!』

 

「なんだ、そうか。分かった。全力飛行に入る!」

 

そう言ってスロットルを段々と開き、遂には全開にする。

 

『速度は?』

 

「421…427…429…432!437…443…448…455ノット!!」

 

『455!?ヤッター!!ヽ(*´∀`*)ノヤリマシタヨシュニン!!』

 

無線機の奥から歓声が聞こえてくる。

 

『それ以上出そう?』

 

これ以上出るかと聞いてくる。ただ、回転数をこれ以上上げるのは少々危険だと感じ、伝える。

 

「いや、これ以上はエンジンが回りすぎるぞ」

 

『そっか…まぁ、455も出たなら大丈夫そうね』

 

「そうだな。ただ、格闘戦をするなら450くらいで止めておいた方が良いかもな。なぁ!蜜柑!!これから大洗まで行ってきていい?」

 

エリは蜜柑に質問する、が、すぐに却下される。

 

『却下!!エリはそう言って前も落ちた前科があるでしょ!!第一、今のそれで航続距離無いから!!普通の奴より燃料食うんだから増曹なしに大洗まで行けるわけないでしょ!!しばらく空中回るくらいにしといて!』

 

「わ、分かった。なら、しばらく…飛んでくるわ」

 

はぁ…まぁ、試合終わってから学園艦で行けばいいし最悪ゼロでも借りて飛んでくかな。

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