《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
「撃てェ!!」
エリがそう叫ぶと凛、仁の車輌も一斉に高台の敵車を砲撃する。高台にあったティーガーⅡ1輌の撃破を確認した。
「前へ!」
キューポラから体を乗り出させ、後ろの2台にも自身のⅣ号に続くように指示する。そして尚且つ無線機にも叫ぶ。
「響!!」
『合点ッ!!』
敵が状況を理解し、こちらの対応を取ろうと主砲を回転させてくるがそうはさせまいと高台の付近に潜ませていた響のポルシェティーガーを呼び出す。響のポルシェティーガーが飛び出したのが予想外だったのか敵に混乱する。
「各車!周囲の敵に警戒しつつ高台に突っ込む!!行くぞ!!」
そしてエリ側が高台の攻略に乗り出す。飛び出させたポルシェティーガーは持ち前の高速を武器に高台からの攻撃を避け、敵を誘いだし、1輌のⅢ号戦車を撃破していた。
「撃ちィー方ヨーイ!!撃て!!」
誘い出された敵に向け、エリ達も高台へ向けて砲撃する。三輌から放たれた砲弾が高台にまばらに着弾し、そのうち一発がフェルディナントの履帯部に着弾し、フェルディナントの動きを止める。
「響!」
『分かってるつ~ちゅーのッ!!撃て!!』
動きの止まったフェルディナントを響のポルシェティーガーが接近して撃破する。
「よし!後は…!!急停車!!」
敵はいないかと探しかけ、左側になにやら発砲炎の光が見えた。エリはすぐに急停車をかけ、Ⅳ号を停車させる。しかし、スピードが出ていたことと急な事で停車が遅れた凛のパンターに砲弾が命中し、撃破されてしまった。
「散開!!」
散開を指示し動き始めると自身がいた場所に砲弾の雨が降り注ぐ。大方遅れて砲撃してきた砲弾だろう。
「ふぃー、危なぁ…」
そう言って絶賛逃走中の中でエリはキューポラから体を乗り出し、双眼鏡を使い相手を見る。
「敵は…ね、姉さんにエリカ!?それにティーガーⅡにティーガーIに…四輌!?捻り潰しに来てんの!?」
「の、残り全部来てるの!?」
紗智がエリの叫びに反応し、聞き返す。
「と、取り敢えず響と皐月は高台で陣地構成!仁!あぎり!!カモン!!」
『はーい』
『わかりました~』
響と皐月に高台での陣地構成を指示し、仁とあぎりを呼び寄せる。
「全速で突っ込むぞ!!」
「た、隊長!?気でも狂ったんですか!?」
唯がすぐさま抗議する。
「当たらんだらいいんだよ!美乃!行けるな!!」
そうだ、ジ○ンの赤くてシスコンロリコンマザコンの彗星総帥も言ってたんだからさ!
「行けるニャ!!」
「み、美乃ォ…」
唯がこうだれる。仕方がない、この車輌の車長に操縦手までやる気なのだ。
「もぅ!分かりましたよ!美乃!ゼェッーたいに当たらないでよ!!」
唯が堪忍したのか下の美乃にそう釘をさす。
「ウラァ!!行くニャ!!」
そう言ってⅣ号とパンター、ティーガーⅡはスピードを上げてまほ達の隊列に向かって突撃を開始する。
「─右!次、左!!」
エリ達は降りしきる砲弾の雨を避け、まほ達に肉薄していく。そして、その中でもあぎりのがティーガーⅡを1輌撃破し、エリもⅢ号戦車を1輌撃破するがこちらも仁のパンターを撃破される。こちらはギリギリ避けられるがあぎりの方はちょくちょく当たりつつも距離から装甲を抜かれずギリギリ弾いているに過ぎない。そして、そのすぐ後にエリの元に驚くべきいや、想定から抜けていた事態が起こる。
『た、隊長!!こちら響!!敵Ⅲ号戦車とティーガーIに襲撃されて撃破されました!!』