《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第四話 銀、黒森峰に墜落する

「総員、傾注!」

 

朝練終りの黒森峰機甲科の生徒達が整列している。その前に一人の少女、西住まほの凛とした声が黒森峰の広いグラウンドに響く。整列していた生徒達が一斉に視線をまほに向ける。

 

「皆ごくろう。これにて、朝r「た、隊長!ひ、飛行機がッ!!」」

 

そしてまほが口を開き、朝練を締めくくろうとすると生徒達に慌てた表情が浮び上げ、一人の生徒がまほの後ろの空を指差し叫んだ。

 

「飛行機?…ッ!?」

 

まほはその指差した先がある後ろの空を見上げて目に入ってきた物を見て唖然とした。飛行機が、それも殆どの人が見たことがある零戦がエンジンや機体から火を吹き出して此方に向けて墜落していっている所だった。

 

「総員待避ーッ!!」

 

まほはそう叫び墜落してくる飛行機を避ける為整列していた生徒全員が左右に避ける。そしてその数十秒後、その零戦はユラユラと下降を続け、まほ達が整列していた辺りの地面に激突しながら地面を滑り、数メートル先の砂山に激突して停止した。

 

「何故零戦が…」

 

まほは不思議に思えた。何故零戦なんて言う骨董品クラスの飛行機が飛んでいたのかと。

 

「た、隊長!一瞬ですがあの零戦、まだ人が乗ってました!!」

 

「な、何!?みほ、先生方と救急車を呼んできてくれ!エリカ!パイロットを助けに行くぞ!ついてきてくれ!」

 

ある隊員からの爆弾発言にまほは近くにいた別の隊員数名を引き連れ零戦に走り近くに寄るとその零戦の状態が段々と分かった。

 

「ガラスにヒビ…それに機体のあちこちにも銃痕がある…?鉄十字…?」

 

そうだ、相当珍しい零戦な上に機体のあちこちに銃痕がありキャノピーも割れている。それに加えて黒森峰の校章に似た鉄十字の識別マークが付いている。はっきり言って異常だ。そう溢しつつもまほ達は零戦のキャノピーをこじ開ける。そしてコックピットの中には、意識が無い飛行服姿の人間が頭から血を流しつつ座っていた。

 

「大丈夫か!?」

 

「…」

 

声をかけ、揺すってみるが反応は無い。

 

「エリカ!コックピットから出す!手伝ってくれ!」

 

「は、はい!」

 

まほは一緒に助けに来た逸見エリカに声をかけ、パイロットを機体から助けだし、飛行メガネと飛行帽を外した。

 

「似てる…」

 

そう漏らしたのはエリカの方だ。零戦のパイロットは明るい銀色の髪を持ち、エリカにとても良く似ていたからだ。

 

「エリカ!パイロットを見ててくれ。零戦の中を見てくる」

 

「は、はい!」

 

そのパイロットを地面に寝かせ、まほは零戦の中を確認しに戻る。

 

「計器はあちこち割れてるな…」

 

コックピット内はとても酷い様子だった。キャノピーは割れ、多数の計器類にはヒビが入り計器盤にはパイロットのと思われる血液が付着していた。

 

「…ん?鞄か?」

 

イスの裏の壁に固定された鞄が目に入った。固定は二本のガッチャで止められているだけで楽に取り外し出来た。それをコックピットから下ろし、地面に置くと鞄を開いた。

 

「制服か?それに財布…」

 

鞄の中には見たことがない制服と財布が入っていた。その制服を広げ、名前が無いか確認する。そして服についていた名前を見てまほは固まってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逸見…エリ?」

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