《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第参拾九話 銀、試合の後は喫茶店で

エリカside

 

「なっ!?た、隊長!?」

 

エリのⅣ号との距離が300mに迫った時、急に隣の西住隊長車が撃破された。

 

『エリカ!後を任せる!』

 

無線から西住隊長の声が聞こえ、エリカは前にいる敵、エリのⅣ号に思考を向ける。エリのⅣ号が撃って来てはいるがこちらはティーガーⅡだ。回避行動もするしこの重装甲だ。こちらが白旗をあげる事はない

 

「当たらないわね…」

 

Ⅳ号はさらにスピードをまして接近してくる。エリカは後80mと迫った所でエリのⅣ号に向けて主砲を発射する。

 

「撃て!!」

 

当たるかと思われたがⅣ号が右に避ける。が、距離が近かったこともあり左側のシュルツェンを弾き飛ばされる。Ⅳ号はそのまま楕円を描くように離れ、再び接近してきた。

 

「突っ込む気!?」

 

Ⅳ号が勢いそのままにティーガーⅡの側面に追突した。

 

「グッ…高美!」

 

「はい!!」

 

Ⅳ号の主砲がすぐにこっちに狙いを着けてくる。が、それはこちらも同じこと。数十cm先にエリの顔が見える。

 

「「撃てッ!!」」

 

 

エリカsideout

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

練習試合が終わり、撤収作業が終わった後エリとまほ、エリカの姿は黒森峰にある喫茶店にあった。

 

「珈琲です。では、ごゆっくり」コトッ

 

 

店員がエリ達の前に注文した珈琲を置き、離れて行った。

 

「…で、エリは何で生きてて私に会いに来なかったの?」

 

エリカが開口一番に聞いた。

 

「エリカの家知らなくてさ…」

 

「……そういえば教えてなかったわね」

 

盲点だったとエリカが額を押さえる。

 

「……なら、西住隊長の弟って、ドウユウコト?」

 

再びエリカが質問をしてきた。

 

「あー…なんか、こっち来た時に後見人が~ってので書いてたんだよね。養子縁組届け」

 

「…は!?」

 

「そうだな、後見人にお母様を押したのは私だ。ただ、養子縁組の話は最近まで知らなかったがな」

 

まほはそう言って珈琲を啜る。

 

「帰ってきて自分のお墓見てから知るって笑えるよね」

 

「いや、普通笑えないわよ!?」

 

エリの発言にエリカがつっこんだ。

 

「エリカも見ているだろう?エリの墓石は」

 

まほはそうエリカに聞く。

 

「え、ええ。見てはいますが…なんというか…後見人とかの名字を入れたのかと思ってましたよ」

 

そらそうだろ、俺もそう思ったし。

 

「…で、エリはこれからは…」

 

「ああ、鈴鹿総合に戻るよ。くさっても鈴鹿総合の人間だからね、私は」

 

そう言ってエリも珈琲を啜った。

 

「そう…だけどね!エリ!今度私達の前から消えたら容赦しないわよ!」

 

「そうだな。エリ、居なくなるなよ」

 

「えぇ…ま、まぁ、居なくはならないよ、ただ少し離れるくらいだから大丈夫だよ」

 

まほとエリカに同じことを言われ、居なくはならないと肯定する。

 

「それで、エリの学園艦はこれからどうするんだ?」

 

まほがエリの学園艦の今後について聞いてきた。

 

「結局うちの学園艦は私立学園艦ってことで落ち着いたんだけど。これからの航路は取り敢えずみほの学園でも見に行こうかなってさ」

 

「みほの学園に?」

 

エリカが聞き返す。

 

「そ、なんか面白い事が起きる気がしてさ」

 

「面白い事ねぇ…」ズズズ

 

そんな起こるかしらね…とエリカが言う。

 

「まぁ、何かあるんじゃないかな…っと、時間だから行くね」

 

「ん、ああ、またな」

 

「またすぐに会いに来なさいよ!」

 

「ん、もちろん。また来るから~」

 

壁に掛けられた時計を見て出航時間が迫っているのを確認したエリは残っていた珈琲をグッと飲み干し、財布から三人分のお金を机に出し、店を後にする。

 

 

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