《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
<エリが帰った後の喫茶店~>
「…エリはあげませんからね」
店から出ていくエリを見送りながらエリカはまほにそう言った。
「エリはもう私の弟だから譲れないぞ」
まほもエリを見送りつつ言った。
「それにエリとは一緒に寝たりしたからな(*´∀`*)ポッ」
「な、なんですって!?隊長!隊長でもエリはあげません!!」
エリが泊まっていった日の事をフフーン♪と言う。
「…エリは私のです」
「エリは私のだ」
「「(負けない!)」」
二人の乙女が燃えに燃え上がるのであった。
店員「(熱いなぁ~)」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「理事、出航準備出来ました」
艦長席に座った主直の生徒が準備ができたと報告をしてきた。
「ん、出航用意」
「出航用ォ~意!」
パパパパ-!パパパパー!パパパパッパ!パッパラ~!!
主直生徒が出航用意と復唱する。そのすぐ後に別の生徒がラッパを吹く。艦橋内にラッパの音が響き渡る。
「舵そのまま、後進微速」
「舵そのまま!後進微速!」
主直が舵中央、微速後進を指示し操舵手が復唱し操舵を始める。
「ハーバーフル(港内最大速度)」
「ハーバーフル!」
全長15kmもある学園艦がゆっくりと後ろに進みだし、波止場から脱する。そして、波止場から完全に船体が出て回頭したとしても充分余裕がある所まで来ると次の指示をする。
「ストップエンジン」
「ストップエンジン!」
学園艦のスピードが段々と落ち着く。
「両舷前進最微速、面舵一杯、サイドスラスター使用して」
「両舷前進最微速!面舵一杯!サイドスラスター起動!」
両舷微速前進と面舵一杯、サイドスラスターの使用が指示され、学園艦が今度はゆっくりと右に曲がりながら前に進みだした。そして、学園艦が回頭しだしてからしばらくして、新たな指示が出される。
「サイドスラスターストップ」
「サイドスラスターストップ!」
「戻ォーせー」
「戻ォーせー!!」
「両舷前進原速」
「両舷前進原速!」
舵が戻され、艦のスピードが微速から原速へと変えられる。そうして学園艦は出港していった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
大洗女子学園生徒会室
「鈴鹿総合学園ねぇ~」
生徒会室で椅子に腰掛けつつ書類をペラペラとなびかせるのは20年前に廃止された戦車道を復活させ、廃校阻止を目指す大洗女子学園生徒会長、角谷杏である。
「鈴鹿総合学園?その学園がどうかしたんですか?」
生徒会広報の河嶋桃が杏に聞き返す。
「三重県の学園艦らしいよ」
「三重県の?三重に学園艦なんてあったっけ?」つお茶
お茶を机に置きつつ副会長、小山柚子が答える。
「ああ、柚子ありがと」
「ん~サンキュ~」
「ん、なんかこの学園艦は平行世界の学園艦らしいよ?」つ書類
そう言って書類を二人に渡す。
「鈴鹿総合学園…私立?」
「黒森峰サイズじゃないですか!!」
書類に書かれた詳細を見て桃が叫ぶ。
「みたいだよ。これから面白くなるねぇ~」
そう言って杏は干し芋を噛るのだった。