《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
聖グロリアーナ女学院からとの練習試合から一週間がたったある日、みほ達あんこうチームの面々は生徒会長、角谷杏に呼び出されたみほと共に生徒会室を訪れていた。
「西住ちゃん。話っていうのは新しい練習試合の相手が決まったんだよ」
「新しい練習相手ですか?」
「一体どこが練習相手になってくれたんでありますか?」
みほとあんこうチーム装填手、秋山優花里がどこの学校が練習試合を受けてくれたのかと気になり杏に聞いた。
「“鈴鹿総合学園”だよ」
「…ッ!」
「「「「鈴鹿総合学園?」」」」
みほは一人顔を強張らせるが、何も知らない他の四人は首を傾げた。
「三重県の学園艦らしいよ?」
「三重県に学園艦を持った学園なんてありましたっけ…?」
華が杏に質問する。
「いや、なんかこの学園艦。突飛な話で平行世界、詰まるところ異世界の学園艦らしいんだよねぇ~」
「「「「異世界の学園艦!?」」」」
四人が一斉に驚く。まぁ、いきなり異世界の学園艦が相手だと言われても必然的に驚くだろう。
「そんなふぁんたじーな事が実際に起こるんですね…」
あんこうチーム砲手、五十鈴華は何故か感心している。いや、普通はないぞ?
「その鈴鹿総合学園って強いのかな?」
それからあんこうチーム通信手の武部沙織が相手は強いのかと聞いた。
「強いも強いよ。あの黒森峰と僅差で負けたくらいらしいよ?」
「でもそれってフラッグ戦…ですよね?」
みほは黒森峰が僅差とはいえ負け掛けたのだ。気にならないわけがない。
「いんや!これがさ~10対10の殲滅戦、黒森峰は隊長車を潰されて副隊長車が鈴鹿総合の隊長車を僅差で撃破したらしいよ?」
「「殲滅戦!?」」
みほと優花里はその試合形式と敵の隊長車を潰したものの僅差で負けた鈴鹿総合の強さに驚いた。
「殲滅戦って?」
沙織が自身の横に立っていたあんこうチーム操縦手、冷泉麻子に小さく聞く。
「…そのままだ。全部倒したら勝利」
「聖グロとの試合形式だぞ…」
「今度の試合形式はどうするんですか?」
みほは大洗女子学園隊長としてその練習試合の形式を聞いた。黒森峰にあわや勝ちそうになる学園とつい最近20年ぶりに戦車道を復活させて戦力が5輌しかいない大洗では戦力も大幅に違うだろう。そんな所と真っ向挑んでも勝機が薄いからだ。
「二週間後に5対5のフラッグ戦にしてもらったよ」
「5対5ですか!?よく受けてくれましたね…」
「なるべくフェアにしたいみたいだね」
あと味悪いんじゃないかなーと杏は考えているらしい。
「あと!実は向こうから戦車の譲渡の話が来てるんだよね~」