《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第伍拾八話 唯、二段撃ちをする

『逃げられましたか…』

 

対岸のパンターから無線が入る。美樹のパンターだ。

 

「美樹、ナイス」

 

『Ⅳ号、どうするんで?』

 

その直ぐ後、美樹の後ろから仁のパンターが現れた。

 

「…やっぱ、こっちでなんとかするしかないよなぁ~寸断されてるし…」

 

手に持った地図に視線を落とし、しばらく思案するも良策が浮かばない。

 

『デスヨネー…』

 

「まぁ、仕方ないからこっちでⅣ号追うから仁と美樹はポイント──で待機、三咲は…三突でも潰しておいて」

 

美樹と仁にはポイント待機、三咲には三突の撃破を指示する。

 

『『『りょーかい!!(わかったよー!)(分かりました!!)』』』

 

「美乃、Ⅳ号追跡行くよ~」

 

その指示を伝えてから自身の戦車に指示を出す。

 

「りょーかい~」

 

そう言い戦車はⅣ号が消えた森へと入っていった。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

しばらくして~

 

「なっかなか当たらないなぁ~」

 

みほのⅣ号との鬼ごっことなっていた。だが、着実にポルシェティーガーはⅣ号との距離をつめている。

 

「ちゃんとっ!…狙ってるんですけどねっ!」

 

照準器を覗き込みつつ唯が言うが、今度の玉もⅣ号には当たらず側にあった木に命中する。

 

「今のを避けるのかよ…唯!Ⅳ号の進路にある木を狙って!」

 

「木倒してとーせんぼって?んじゃあ…てェー!!」

 

ポルシェティーガーの砲身がひかり、砲弾がⅣ号の進路先にあった木を撃ち抜いた。

 

「うしっ!!」

 

「よー当てるよなぁ…」

 

こいつ…ほんと精度スゴすぎん?

 

「訓練、訓練、訓練で出来た!!」

 

「えぇ…」

 

それができたら苦労せんて…拳を突き上げる唯に困惑するエリ達ポルシェティーガー乗員であった。

 

「おっ?唯~次弾二発!敵車は停止すると考え、偏差をとって発砲よーい」

 

倒れた木を避けようとⅣ号が右に旋回しだしたのを見逃さず、エリは唯に指示を出す。

 

「分かってますよ!──紗智!!」ハッシャァ!!

 

「はい、よっ!!」

 

ガシャコン!

 

唯が初弾を撃ち、紗智が直ぐに排莢して次弾を込め、唯が再び撃つ。

 

「…Ⅳ号やっぱ止まった!!次弾直撃コースだ!」

 

キューポラから身を乗り出し、目を凝らしてⅣ号を睨みそう叫ぶ。

 

「戦車が急に動くかっての!!」

 

そう言うと先のエリの発言の通り、Ⅳ号が初弾に対して急停車し、次弾がⅣ号の後部側面に命中し光った。

 

「──Ⅳ号撃破確認!!」

 

エリは目視から双眼鏡に変え、Ⅳ号を見る。砲弾が命中してから少し間が開き、“シュポッ”という音を上げ、Ⅳ号戦車から撃破を表す白旗が上がった。

 

『大洗女子学園、Ⅳ号戦車行動不能!よって、鈴鹿総合学園の勝利!!』

 

無線から審判の声が聞こえてきたのは、それから少し後の事であった。

 

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