《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─   作:如月 霊

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駄文です


第伍拾九話 戦車、空中投下する

「C-5M !?」

 

試合が終わり、大洗側と交流が始まろうとしたとき、優花里が急に空を向いてそう叫んだ。

 

…ん?あのスーパーギャラクシーって…

 

「C-5M?」

 

華が聞き返す。

 

「ああ!あの機体はC-5M通称スーパーギャラクシー。アメリカが戦後開発した長距離輸送機でサンダース付属高校やアメリカ空軍が所有している機体です!─あ、す、すみません…」

 

華の問いにマシンガンの如く解説をした優花里だが、その解説が終わると周りの空気を読み、シュンとしてしまう。

 

「さ、さすがゆかりん…」

 

沙織はその様子を見て驚きと凄さからかなんとも言えないようである。

 

「…あれ、うちのかも」

 

「えっ!?え、エリ殿の学園も所有しているのでありますか!?」

 

急に復活した優花里が聞いてきた。

 

「ん?あるよ。他にも数機」

 

「さ、さすが私立学園艦…」

 

実際に鈴鹿総合の学園艦を見てきた優花里が凄さと呆れが混ざったような感想を述べる。

 

「下がって来たな…」

 

スーパーギャラクシーが段々と下がってくると、急に機体後部からパラシュートが開き、中から戦車が滑り落ちてきた。その戦車は砂の地面を少々抉りながら滑り、ついに停止した。

 

「ノイバウファールツォイク!?」

 

その戦車の全貌を見た優花里が叫んだ。

 

「あれがうちからの譲渡品ですよ。角谷会長」

 

「へぇ~?ヴァイキング水産のとこと同じ戦車かぁ~助かるよ~ありがとね。逸見君」

 

空中投下された(ノイバウファールツォイク)以下NbFzを見た杏はエリに対して素直に礼を言う。

 

「…ハァー!あちこちぶつけたし…」

 

NbFzに視線を向けると、NbFzの主砲塔のキューポラが開き中から蜜柑が出てきた。

 

「おーい!蜜柑ー!蜜柑が持ってきたのかー!てか蜜柑一人かー!」

 

その場からNbFzから降りてきた蜜柑に声をかける。

 

「え?ああ!そだよー!」

 

…そうらしい…まぁ、戦闘しないし良いの…良いのか。

 

「なんか強そう!」

 

「がっちりしてるなぁー」

 

「砲塔がたくさんある…」

 

「M3みたーい!」

 

NbFzに近寄り沙織達が口々にNbFzを見た感想を言う。

 

「蜜柑、みんなにこいつの説明してくれ」

 

「わかったわ~」

 

エリもNbFzの近くに寄り、蜜柑に戦車の説明を頼む。

 

「ノイバウファールツォイク、(NbFz)ドイツの試作多砲塔中戦車よ。主砲はⅣ号と同型の75mm砲を、副砲には37mm砲を搭載しているわ。改修してるから速力は平地で36は出るかしら?」

 

「不整地なら30km/hそこら…M3リーより速いですね…要塞的な使い方ですかね?」

 

優花里は冷静にNbFzを分析する。

 

「後でヴァイキング水産高校の試合データ、見てみますか?」

 

「そうだねぇ~西住ちゃん。どー思う?この戦車」

 

桃に質問された杏は話をみほにふる。

 

「良い戦車だとは思います。十分に速力も出ますし」

 

「そっかー」

 

杏はそう言って今度はエリの方を向いた。

 

「逸見君この後、予定あるー?」

 

「この後?私は…特にはありません」

 

「そっか。そりゃよかった。ちょっと生徒会室でお茶でも?」

 

こりゃ、なーんかあるか?

 

「…ええ?構いませんよ」

 

簡潔にそう返す。なんかありゃあその時だ。それからエリは蜜柑に隊を率いて先に学園艦へ帰るように指示し、大洗の生徒会室に向かっていった。

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