《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
「聖グロ生徒のホームグラウンド、か……」
Ⅳ号のキューポラから身を乗りだして辺りを見回しながらそう言った。試合会場は聖グロの帰港地、横須賀。土地勘がある聖グロ生徒の第二のホームグラウンドだ。試合が開始して既に40分近くが過ぎ、こちらは麗の70ラング、三咲のポルシェティーガーが撃破されこちらの戦果エリのⅣ号が撃破したマチルダⅡ1輌だけだった。
「隊長車から第一小隊各車!次の交差点を右折してよこすか海岸通りに出るよ!」
今回の鈴鹿総合の投入車輌は隊長車のⅣ号、三咲と渚、響のポルシェティーガー、仁と凛、小太郎と美樹のパンター、フラッグ車になってるあぎりのティーガーⅡ、麗の70ラングである。
第一小隊はエリのⅣ号を小隊長に三咲、渚、響のポルシェティーガーと麗の70ラングで構成され、第二小隊はあぎりのティーガーⅡを小隊長車にパンター全輌が配備されている。
「右折して!」
「はいよ~」
エリの号令にⅣ号が交差点を右折、三咲達のポルシェティーガーも続く。
「こっちの仕事は露払いだから、ちゃちゃと始末しましょーか~っと、左前方200に敵車!マチルダだ!!」
「発射!!」
雁行で直進していた各車から砲弾が放たれ、敵マチルダⅡを狙う。が、数発のみ当たりはしたが跳弾して撃破は出来なかった。マチルダⅡが傍にあったビルの影に隠れた。
「隊列そのまま、各車警戒厳!指示で直ぐに砲撃出来るようにして前進!マチルダⅡを追う!─────!」キュピーン!
………エ………様…ァ~!!
「───撃てェ!!」
奥から聞こえてきた叫び声が大きくなった所で無線に向けて叫ぶ。
「私が…えッ!?ちょッ!?キャァー!!」
飛び出してきたローズ率いるクルセイダー隊が次々と撃破される。車は急に止まれない─もとい戦車は急に止まれないとは正にこの事……先に撃破されたローズにぶつかる形で後続のクルセイダーも飛び出して追突、飛び出して追突と…そこで塊になったクルセイダー隊に追加で砲撃を加える。
「うしっ!敵クルセイダー隊壊滅っと!」
「で、次は~?」
美乃がそう聞いてくる。
「もちろん、あのマチルダを追う」
『理事。フラッグの応援っていらないんですかね?』
そこに後ろの響から無線で質問された。
「大丈夫な筈。あっちはティーガーⅡとパンターに応援に美樹もまわしてるんだよ?」
『そうですが…』
「何かあるのか?」
言いどよむ響に追加で質問する。すると、そこに嫌な知らせが入る。
『こちら仁!!敵の急襲を受けて俺と凛に小太郎、あと応援で来てた美樹も撃破されちまった!!』