《ガールズ&パンツァー 》─銀の行く道は奇々怪々─ 作:如月 霊
「はぁ…何で私がこんなめに…」
やぁ、黒森峰女学院高等部1年の逸見エリだ。今、私はというと次の練習試合相手の聖グロリアーナ女学院に偵察に来ている!ん?何を落ち込んでいるか?…そんなん、決まってますやん…例の“アレ”ですよ……
わからない!?つまりは…ほら、
まほ「エリ、聖グロに偵察に行ってきてくれ」
エリ「じ、自分は私用がありまして…はい」
まほ「そうか…まぁ、決定事項だから」
エリ「えぇ…」
的な流れで聖グロの制服渡されてあれよあれよで聖グロの学園艦ですよ。…今度は隊長補佐やらされるし……はぁ……
「がんばるしかないか…」
「何を落ち込んでるんですの?」
「!?」
急に後ろから声をかけられ、声の方を振り返る。
「あ、あなたは?」
「私ですか?私は───」
ま、間違いない。この赤髪…この娘は──
「で、あなたのお名前は?」
──ローズヒップ!
「えっ?ああ、私?私は…光井リエです」
光井リエ…いつみエリを逆に呼んだだけ!いやぁ、急に名前聞かれるとは思わなかったんよ
「リエさんですね!リエさんは何年生なんですの?」
「わ、私は外部編入組の高等部1年生です」
「なら私の先輩になりますね!」
あんさん中等部!?
「中等部なの?」
「いえ!来年試験を受けるつもりなんです!」
てことはローズヒップとペコは同級生と…
「何で聖グロに…?見学?」
「そうなんですよ!で、今はどこに行けば良いのかわからないんです!!」つ書類コレナンデスノー!
…ローズヒップェ……
「そ、そうか。どれどれ…ああ、事務所か。なら、その方面に私も用事があるから送っていくわ」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「じ、じゃ行くよ」
そう言ってエリとローズヒップ(仮)は事務所に向かって行った。
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事務所前
「ありがとうございました!光井さん!」
事務所の前まで連れていくとローズヒップがそう言って頭を下げてきた。
「気にしないで。私がしたくてしたことだから」
「所で君は戦車道をしに聖グロに来るの?」
「はい!クルセイダーでかっ飛ばしたくて…!?す、すみません……」
今からスピード狂なんか…
「クルセイダーかー、君にぴったりな戦車だね。それじゃあ、私は用があるから────な、ナンデショウカ?」
ローズヒップ(仮)に別れを告げ、撤退しようとすると急に後ろから肩を掴まれた。
「あら、スパイをしに来た貴方を捕まえるのよ?」
ダージリン…!!
「な、何をおっしゃっているんですの?だ、ダージリン様」
「光井リエさんじゃないんですか…?」
それを見ていたローズヒップ(仮)がエリが名乗った偽名を口にした。
「違うわよ。この方は黒森峰女学園機甲科高等部一年の逸見エリさんよ。つまりはスパイね」
「いやぁ…それじゃ!またね~ダージリン」
情報をばらされたエリはそう言って肩を掴んでいたダージリンから全力で逃げ出して行った。
尚、エリはというとこの後なんとか脱出できまほに諸々愚痴りに行きましたとさ