リィンカーネーションダービー ‐新人トレーナーがんばる‐   作:烏賊メンコ

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前回の更新でライスの出走予定レースに弥生賞を出したり、ウララの収得賞金に関する説明が間違ってたりしたので修正しました。ご指摘ありがとうございました。

今回の更新は短いのとまとまりが悪いです。


第29話:新人トレーナー、焦る

 早いもので、年が変わって一ヶ月の時間が過ぎた。

 

 その間に俺はチームキタルファのトレーナーとして、ウララとライスの育成に奔走する日々だった。

 

 チームを設立したことで増えた仕事に関しては、たづなさんのおかげでなんとか無事に回っている。サポートと指導を行うという言葉に嘘はなく、慣れないチーム関係の仕事で苦しむ俺に的確なサポートと指導をしてくれていた。

 

 具体的に言うと、ここ最近残業をしていないぐらいのサポートぶりである。俺が片付けるべき仕事は全て残してあるが、それ以外の雑務やちょっとした仕事はあっという間にたづなさんが片付けてしまうのだ。

 

 それでいて理事長の補佐も完璧にこなしているようで、今のところ問題が起きたとは聞かない。会えば常のように笑顔を浮かべ、俺とは比べ物にならない手際の良さで仕事を片付けていく。

 かといって俺を甘やかすといったことはなく、間違っているところは間違っていると書類を突き返し、修正が必要なところは即座に修正させ、過度な残業をしようとするとにっこり笑って部室から追い出されてしまう。

 

 体力に自信があるというのも本当らしく、疲れた様子はまったくない。時折分身でもしているのではないかと疑いたくなるような短時間で理事長室とチームキタルファの部室を往復していたりもする。本当に同じ人類なんだろうか?

 

 そんなわけで、事務作業に関してはたづなさんの協力もあって問題は起きていない。むしろトレーナー用の共用スペースでサービス残業をしていた頃と比べると、楽過ぎて戸惑うほどだ。

 

 つまり、俺はその分ウララとライスの育成に熱を注げるというものだったが――。

 

「むぅ……これは、どうしたもんか……」

 

 俺はウララとライスが授業に励んでいる時間に、部室で今後出走していくレースに関してまとめた資料とにらめっこをしつつ、そんなことを呟いた。

 

 ウララは基本的にオープン戦で収得賞金を稼ぎ、重賞に出られるようにする。この方針に変更はない。クラシック級のウマ娘しか出てこない今年前半のオープン戦で可能な限り勝たせて収得賞金を稼ぎたいが、賞金が安いためどうしてもシニア級が参加するオープン戦にも出る必要があるだろう。

 

 問題はライスだ。春のシニア三冠を狙うかどうか決めかねていたのだが、チームスピカに所属するステイヤー、メジロマックイーンが故障から復帰し、春のシニア三冠獲得に名乗りを上げたのである。

 また、同じくチームスピカからトウカイテイオーも春のシニア三冠を狙うと声明を発表した。同じチームから二人、ライバル関係にあるトウカイテイオーとメジロマックイーンが春のシニア三冠で覇を競おうとしているのだ。

 

 更に、チームカノープスからもナイスネイチャとイクノディクタスが出走するという話が出ている。

 

 うちのライスなら負けない、と言いたいところだが、大阪杯の2000メートルという距離が頭にちらつく。故障明けのメジロマックイーンがどれだけ走れるかは不明だが、中距離のトウカイテイオーが相手となるとかなり厳しい戦いになるだろう。

 

 チームカノープスのナイスネイチャが出るというのも見逃せない。有記念ではライスが勝ったが、次も勝てるという保証はないのだ。

 ただし、ライスは多くの強敵が出走すると知り、むしろ参加したいと言っている。誰が相手でも勝ちたい、自分の力を試したいと、やる気に満ちた目でそう言うのだ。

 

 ライスの体に関しては、歪んでいた筋力バランスもようやく整った。着手してから三ヶ月近くかかったわけだが、問題はここからだ。以前のように筋力が偏らないよう注意しつつ、ライスの身体能力を底上げしていく必要がある。

 

 それでいてオーバーワークになって怪我をしないよう注意する必要もあり、これまで以上にトレーニングに気を遣う必要があった。

 

(ライスも以前とは比べ物にならないぐらい走りやすくなった、速く走れるようになったって言ったけど、速く走れるってことはそれだけ体に負担がかかるってことだ……骨の強度と筋力のバランス……いや、瞬間的にウマ娘が発揮する力は……)

 

 ぶつぶつと呟きつつ、俺は頭の中で計算していく。ライスをもっと速くするには、体の強さが必要だ。

 

 速く走れるようになりました。でも体がその速さに耐えきれず骨折しました、では話にならない。筋力バランスを整える傍ら、食事の栄養バランスにも気を遣ってみたが、体の頑丈さは才能に似た面がある。

 

 生まれながらにして体が弱い者がいれば、強い者もいる。その点、ライスは常軌を逸した努力によって体を鍛え上げていたが、さすがに限度というものがあるだろう。

 

 ウララと一緒に練習しているからか、普段から非常にやる気が高い。ウララもライスと一緒に練習しているからかやる気満々といった感じだが……ウララは最初からそうだったか。

 

(ライスはトウカイテイオーも大阪杯に出てくるなら大阪城ステークスには出さず、このまま鍛えるか……でもレースには出しておきたい……大阪レース場に拘らず、京都記念にでも出すか? 調子は良いし、京都記念は距離が2200メートルで右回り……)

 

 京都記念はGⅡのレースで京都レース場で行われる。出走登録にもまだ余裕があるため、ライスが乗り気なら出してみるのもいいだろう。

 

 ただし、今のライスの実力を隠すためにもレースには出さず、大阪杯でいきなりお披露目というのもアリだが――。

 

(うん、その辺りはライスと一緒に決めよう。あの子の意思次第だ)

 

 戦略としては隠しておくのも良いが、レースの感覚を忘れさせないために1戦叩いておきたいという気持ちもある。

 

 そのため俺は放課後まで待ち、トレーニングの際にライスに確認してみたのだが。

 

「うん、ライスも出ておきたいかな。最近ね、練習で気持ちよく走れるから、レースでも走っておきたいの」

 

 妙にやる気を滾らせながら、ライスが言う。有記念の時ほどではないが、気合いのノリは非常に良いと言えた。

 

「お、おう……大阪城ステークスと京都記念、どっちがいい?」

「京都記念。オープン戦より、GⅡの方が強い人……出るよね? ライス、そっちの方がいいな」

「た、多分?」

 

 メジロマックイーンが復帰し、トウカイテイオーも春のシニア三冠を狙うと聞いて以来、ライスの熱意は増すばかりだ。

 

 以前菊花賞を獲った時点でもなんだかんだでレースに対する自負があったが、有記念も獲ったことで確固たる自信を得たのかもしれない。

 

 戦うのなら強い方が良い――などといえばまるでバトル漫画のキャラのようだが、トレーニングやレースに関するライスは非常にストイックだ。

 

「それなら手続きをしとくな。ただ、調子が良いのは認めるけど油断はしないこと。それと怪我もしないこと。あとは……うん、そうだな」

 

 俺はライスの顔を見て、油断の欠片もないことに気付く。怪我をしないよう注意するだろうが、同時に、ライスなら全力で勝ちに行くだろう。

 

「チームキタルファの記念すべき最初のレースだ。勝ってくれよ?」

「任せて、お兄さま」

 

 そう言って、俺は笑った。ライスならきっと勝ってくれるだろうと信じて。

 

 

 

 

 

『逃げ続けたブリーズプレーンがとうとう捕まった! 先頭に立ったのはミニキャクタス! 標識は残り400を通過! あとはホームストレッチの最終直線を残すのみああっときた! 上がって来たぞライスシャワー! 2つのGⅠを制したウマ娘がとうとう牙を剥く! ライスシャワーがミニキャクタスを捉えているぞ!』

 

 京都レース場での第10レース、京都記念。天気はあいにくの雨であり、バ場状態は稍重となっている。

 

 第10レースということもあって雨による影響だけでなく、ウマ娘達が駆けたことであちこち抉れたコースは状態が非常に悪い。

 

「マジか……」 

 

 それでも、雨の中を走るライスの姿を見た俺はそんな呟きを漏らしていた。

 

「おー……ライスちゃん、すっごいねー!」

 

 しかし、ライスはコースの状態が悪いにも拘わらず残り400メートルを切った時点で先頭のウマ娘を捉えていた。それも今回のレースには有名なウマ娘が参加していなかったため、得意とするマークしてから差すという戦法を封印した先行策での勝負である。

 

 普段、ウララと一緒にダートで足腰を鍛えるようにしていたからだろうか? 荒れたバ場状態にも構わずぐんぐん加速し、余裕をもって先頭のウマ娘をかわしていく。

 

『ライスシャワーがミニキャクタスをかわした! すごい足だ! どんどん距離を引き離していく! 3、いや4――5バ身! 更に突き放して今、ゴール!』

「マジか……」

 

 GⅡをあっさりと勝ってみせたライスの姿に、俺は繰り返すように呟く。

 

 着順掲示板へ視線を向けてみると、ライスが1着で確定。2着との差は6バ身ととんでもないことになっている。さすがにレースレコードは出ていないが、雨の中、荒れたバ場状態で走ったとは思えないタイムが出ていた。

 

(横綱相撲というべきか……他のウマ娘を先行させといて、最後の直線で抜く……言うのは簡単だけどやるのは難しいはずだ。体が回復したとは思っていたけど、ここまで伸びるものなのか。たしかに勝ってくれとは言ったけど、無理してる様子もないから何も言えねえ……うん、褒めるしかないわ)

 

 ウララと一緒に傘を差しながら観戦していたが、ライスに向かって声援を送っている途中で気付いたのだ。『あ、これ勝つな』って。

 

 重賞、それもGⅡに出てくるウマ娘となると、GⅠに出てくるウマ娘には劣るがトレセン学園全体で見れば上位層である。中にはGⅠに出られるだけの実力と実績を持つウマ娘もいただろうが、実際にGⅠを制しているライスが相手だと文字通り()()()()()()()ようだ。

 

 雨にも拘わらず大歓声を上げている観客席に向かってライスは手を振ると、嬉しそうな笑顔を浮かべる。そして俺とウララがコースの出口に移動すると、それに気付いたライスが笑顔のままで駆け寄ってきた。

 

「お兄さまっ、ウララちゃん、ライス、1着だったよっ!」

 

 そう言って笑顔で報告してくるライス。しかし雨天でのレースということもあって顔や体操服に泥や雨水が付着しているのを見た俺は、応えるように笑顔を浮かべながらも懐からハンカチを取り出す。

 

「見てたぞライス。すごい走りだった」

「うん! すっごいよライスちゃん! すっごく速かった!」

 

 褒めるウララの声を聞きながら、俺はライスの顔についていた泥を拭う。そして上着を脱ぐと、ライスの体にかけた。

 

 レース直後は体も温まっているだろうが、冬ということもあって寒い。このままでは風邪を引いてしまうだろう。

 

「わわっ……お、お兄さま? お洋服が汚れちゃう……」

「気にすんな。雨で濡れてるだろ? ライスが風邪を引く方が問題だ。ウイニングライブまで時間があるし、体は冷やさないこと。可能な限り水気は取るように……いいな?」

「う、うん……」

 

 選手控室まで行けばライスの服もあるだろうが、それまでに体が冷えてはまずい。そう思って上着を貸した俺に、ライスは心底嬉しそうに微笑むのだった。

 

 

 

 

 

 明けて翌日。

 

 トレセン学園の近所のコンビニでウマ娘のレースに関して取り上げているスポーツ新聞を購入した俺は、部室でくつろぎながら内容を確認して頬を緩める。

 

『チームキタルファ、白星発進』

 

 そんな見出しと共に、昨日のライスのレースに関して記事が載っていた。雨天にも拘わらず圧倒的な勝利を挙げたライスについて取り上げたもので、ゴールを通過する瞬間の写真も掲載されている。

 

 ついでに煽り文として『次のレースは大阪杯か!?』という一文も添えられており、俺は苦笑を浮かべてしまった。その通りなのだが、こうして新聞という全国の人々が見る代物に自分が担当しているウマ娘が載っているのはどうにも慣れない。

 

 俺は後でライスの記事をスクラップにしとこう、などと思いつつ他の記事に関して目を通していく。そして不意に、オグリキャップという文字を見つけて目を止めた。

 

(共同通信杯でビワハヤヒデを破って1着、か……)

 

 そこにあったのは、先日行われた共同通信杯に出走したオグリキャップが1着を獲ったというものだった。

 

 2着になったビワハヤヒデというウマ娘はウララと同世代だが、ウララはダートのレースが主戦場のため芝のレースは詳しくはチェックしていない。しかし、他の同世代と比べて頭一つ、二つは抜けていると同僚も言っていたウマ娘だ。

 

(共同通信杯に出たってことは、オグリキャップはやっぱりクラシック路線に進んだ……のか? 先月は芝のクロッカスステークスで1着を獲ってたしな……でもクロッカスステークスは1400メートル……俺の見立てじゃオグリキャップが苦手そうな短距離だ。まさかハッピーミークみたいに全距離いけるのか?)

 

 オグリキャップはトレセン学園に移籍してから早々に頭角を現しており、既に2戦して2勝を挙げている。

 

 以前見たレース映像ではたしかに短距離――それも地方のため800メートルという短い距離のレースで走っていたが、オグリキャップの走り方や走った後の余裕さを見る限り、明らかにマイル以上の距離の方が適性がありそうだったのだが。

 

 もっとも、オグリキャップが走っているところを生で見た感想としては、あの身体能力ならば苦手な距離だろうと勝ちきれるだろう。というか、地方のウマ娘相手なら苦手な距離だろうと余裕で磨り潰せるに違いない。

 

 このまま芝の方へ進んでくれればウララとはぶつからないが、もしかすると今年の有記念で選出されてライスとぶつかるかもしれない。

 

 今のところ芝のクラシック級で頭角を現していると言えるのは、スペシャルウィーク、ナリタタイシン、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、オグリキャップ、ハッピーミーク等々……頭角を現しているウマ娘が多すぎて芝のレースが魔境だとわかる。

 

 他にもウララと同室のキングちゃん、セイウンスカイ、チームリギルのエルコンドルパサーやグラスワンダーなども気になるところだ。ただし、エルコンドルパサーは中々レースに出てこないし、グラスワンダーは朝日杯フューチュリティステークスを獲ったものの1月に故障が発生してしまった。

 

 ライスと有記念で戦うウマ娘に関して調べた時も思ったことだが、芝のレースは魔境過ぎる。いやもう、シニア級もだが今年のクラシック級の方が魔境だろう。研究のためにレース映像をいくつか見たが、現時点でシニア級に殴り込めそうなウマ娘がちらほらといた。

 

 俺は今年度トレセン学園に配属されたばかりの新米のため勘違いかもしれないが、トレセン学園では毎年のように現状のような魔境が生成されているのやもしれぬ。いやうん、養成校にいた頃に調べた限りだと、こんな修羅の巷みたいな状態はここ数年だけと思うが。

 

(レースを見る分には楽しいだろうけどなぁ……俺も一人のウマ娘ファンとして、楽しみな気持ちがあるし)

 

 芝のクラシック級のウマ娘を担当していないからこその余裕、というべきか。しかし、この分だと同期連中はかなり苦戦しそうである。

 

 現状だと同期のウマ娘で勝ち目があるのはハッピーミークぐらいで、他のウマ娘だとかなり厳しい戦いになるだろう。ただ、ハッピーミークでさえ状況によっては入着すら厳しいかもしれない。

 

(その点、ダートの方は芝と比べると選手層がかなり薄いからな……ウララの仕上がりも良いし、上手くいけば案外今年中にGⅠも狙えるかも……)

 

 俺がそんなことを考えていると、部室の扉がノックされる。それに返事を返すとウララとライスが顔を覗かせた。

 

「こんにちはトレーナー!」

「こんにちは、お兄さま」

「おう、こんにちは。着替えたら今日もトレーニングだ!」

 

 俺はウララとライスが来たため、新聞を持って部室から出て行く。衝立を設置したとはいえ、さすがにすぐ傍で着替えをされてはリアクションに困るのだ。

 

 

 

 

 

 そして、2月の後半へと突入する。

 

 その日も俺は部室で朝から仕事に励んでいたのだが、午後になるとたづなさんが顔を見せた。

 

「お疲れ様です、トレーナーさん。URAから封筒が届いていますよ?」

「この時間ということは……来ましたか」

 

 俺はたづなさんから封筒を受け取ると、早速中身を確認する。

 

 タイミング的に、ウララの出走を希望したヒヤシンスステークスに関する書類のはずだ。今年最初のレースとして設定しただけあり、これで抽選漏れになると予定をいくつか変更しなければならないが――。

 

「……………………マジか?」

 

 内容を確認した俺は、たっぷり数十秒経ってから絞り出すようにして呟く。

 

 ウララがヒヤシンスステークスの抽選に漏れることはなかった。なかったのだが、一緒に入っていた出バ表が問題だった。

 

 ウララが戦うことになる相手。そこに、見たくなかった名前が二つあったのだ。

 

 東条トレーナー率いるトレセン学園最強のチームリギルに所属する、エルコンドルパサー。

 

 そして、オグリキャップの名前がそこに記されていたのだった。

 

 

 




昨日のあとがきを書いた後にこの作品の内容を振り返ってみたら、昨日のあとがきで書いた以上の魔境だったので忘備録がてら記載いたします。

現状この作品で出ているウマ娘の名前や年代は以下になります。

-この作品におけるウララと同じ世代-

○クラシック級(芝)
・スペシャルウィーク
・グラスワンダー
・セイウンスカイ(本編未登場ながら他に出ている面子的に出そう)
・キングヘイロー
・ビワハヤヒデ
・ナリタタイシン
・ウイニングチケット
・ハッピーミーク

○クラシック級(芝・ダート)
・オグリキャップ
・エルコンドルパサー
・タイキシャトル

○クラシック級(ダート)
・ハルウララ
・スマートファルコン

-ライスシャワーと同じ世代-

○シニア級(芝)
・ライスシャワー
・トウカイテイオー
・メジロマックイーン(アニメで春の天皇賞3連覇を狙っていることからシニア級3年目?)
・ナイスネイチャ
・イクノディクタス
・マチカネタンホイザ
・ダイタクヘリオス
・メジロパーマー

-   謎   ―
・ゴールドシップ

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