リィンカーネーションダービー ‐新人トレーナーがんばる‐ 作:烏賊メンコ
時を遡り、未勝利戦が始まる直前。
俺はメイクデビューの時と同様に、観客席の最前列でレースが始まるのを今か今かと待っていた。
今日のレースは福島レース場で行われるということもあり、前日に現地入りして準備を整えていた。トレセン学園が所有する車を使っての移動だったが、長距離の移動でもウララは調子を崩すこともなく、俺が運転する道中でも楽しそうにはしゃいでいたほどだ。
経費で落ちる範囲の安宿に泊まったものの、ウララは観光旅行にでも来たかのように楽しげで、この辺りの肝の太さはウララの長所だろうなぁ、などと俺は思う。
そうして準備を整えて挑む未勝利戦。当然ながら出走するのはダートの短距離だが、福島レース場での短距離は1150メートルと他のレース場で行われる短距離レースと比べてやや短い。
しかもスタート直後は芝の直線を走り、途中からダートのコースに入ってのレース展開という不規則なものだ。他のレース場と比べれば短いが、レース全体で見れば最初の直線が長く、右回りでコーナーを抜けた先にある直線はかなり短い。
メイクデビューでウララが走った東京レース場と比べるとコンパクトなレース場である。
福島で開かれるレースということで、東京レース場と比べると観客の数は少ない。しかしそれでも三万人を優に超える数の観客が詰めかけ、ウマ娘達のレースに一喜一憂している様は全国共通といえるだろう。
俺は出バ表を取り出すと、内容を確認する。メイクデビューの時と違い、ウララは6枠6番とやや外側での出走となる。内枠よりは走りやすいだろうが、これはこれで嫌な位置だな、と俺は思った。
ついでに、ウララの人気を確認して小さく苦笑を零す。
(メイクデビューで9着だったのに、3番人気か……思ったよりもウララの能力が評価されてるみたいだな)
メイクデビューで一緒に走り、4着になったミニデイジーもいるが、ウララよりも下の5番人気だ。やはり、アクシデントがなければ1着だった可能性が高いというのが評価されているのだろう。
俺はそんなことを考えながら、出走の時を待つ。そうして数分待っていると、福島レース場にファンファーレが鳴り、男性実況の声が響き始めた。
『上空には灰色の空が広がる福島レース場。天気は何とか持ちこたえ、良バ場の発表です。第4レースはダートの1150メートル、9人での未勝利戦。まもなくスタートとなります』
その言葉につられて俺は空を見上げる。メイクデビューの時は良い天気だったが、今日は分厚い雲が空を覆っていた。日差しがないため照りつけるような暑さはないが、それでも30度近い気温と増えつつある湿気で自然と額に汗が浮かぶ。
雨が降り出す前にウララのレースが始まったのは、幸運と言えるだろう。雨が降るとダートの砂地が雨を含み、ただでさえ走りにくい足元が更に走りにくくなってしまう。
それに加えて、メイクデビューの時にウララの目に砂が直撃したが、バ場の状態が悪いと砂ではなく泥が飛んでくる。砂が目に直撃した時は斜行で済んだが、泥が目に直撃すればレースどころではない。
ウララには十分に気を付けるよう伝えてあるが、こればかりはふたを開けてみなければどうなるかわからなかった。
俺が空を見上げている間にも実況の話が進み、今から出走するウマ娘達の紹介に移る。
『6枠6番。この順位はやや予想外か、3番人気のハルウララ。笑顔を振りまきながらのゲートイン』
『メイクデビューでは9着でしたがアクシデントによるものですし、その実力は高いと思います。私一押しのウマ娘ですよ』
解説の男性がそう言ってくれるが、前走で最下位だったというのに次のレースで3番人気というのはかなりの珍事だろう。それだけ期待されるような走りをメイクデビューで見せたとも言えるが。
『8枠9番カスタネットリズムがゲートイン完了。出走の準備が整いました』
そうやって解説を聞きながら出走の時を待っていると、最後のウマ娘のゲートインが完了する。
レース場に広がる、数秒の沈黙。今から始まるレースへの期待感を抑え、走り出そうとするウマ娘達の集中を邪魔するような観客達は一人たりともいなかった。
そして、バタンという音と共にゲートが開く。
『さあ、ゲートが開いた。各ウマ娘、揃って綺麗なスタートを……おっと1人出遅れた。9番カスタネットリズム、出遅れてしまった』
メイクデビューと同様に、ウララは綺麗なスタートを切って走り出す。
(早速一人脱落か……)
一人出遅れたウマ娘がいるが、今回のレースは1150メートルだ。スタートに失敗すれば、それだけで致命的なミスである。
出遅れた時間はほんの1、2秒といったところだが、福島レース場のダート1150メートルでのレコードはクラシックで1分7秒4、シニアで1分6秒1だ。最高速度に乗れば1秒で6バ身以上の距離を走るウマ娘にとって、その差は非常に大きい。
『ハナに立ったのは5番シャバランケ、続いて1バ身離れて7番ハートシーザー、2バ身離れて1番コスモスクレイバー、4番ミニデイジー、2番スペインジェラートが集団を形成。そこから2バ身離れて6番ハルウララ、3番ワクワクリボン、8番コンブロマイズ、出遅れた9番カスタネットリズムは更に7バ身後方でシンガリを走っています』
ジュニア級ではあるが、ウマ娘であるウララ達のレース展開は早い。1分少々で勝負が決まるため、仕掛けどころが重要になる――のだが。
「……そう、きたか」
眼前で繰り広げられるレースを見て、俺は思わず呟いていた。
ウララと同じく差しを選択したウマ娘二人の動きが、明らかにおかしい。ここでいうおかしいというのは故障などではなく、
また、ウララよりも先を走っているはずのウマ娘も、時折後方を確認するような素振りを見せている。それだけウララがメイクデビューで見せた差し足を警戒しているのだろう。
先行しているウマ娘はウララのスパートを警戒し、差しで走るウマ娘はウララがスパートをかけるタイミングに合わせて自分も抜け出すつもりなのだろう。
ウララに追走する二人のウマ娘は時折ウララの横を取ったり、僅かに追い越したりと、ウララの集中力を削ぐような動きを見せてもいる。
走行妨害ではなく、進路妨害とも言えない程度ではあるが、明らかにウララを意識した動きだ。
(まずい……)
俺は内心で舌打ちをする。おそらく、メイクデビューのハルウララの仕上がりを見て、アクシデントがなければ1着だったと他のトレーナーも思ったのだろう。
ウララが走ったレースはメイクデビューの一戦のみ。たかが一戦、されど一戦。理事長も言っていたが、テレビで見れるということはレースでの走り方が記録として残っているということだ。
実力のあるウマ娘をマークするのは、ある意味当然のことだ。俺が育てているウマ娘がマークされているというのは評価されているようで少しばかり嬉しいが、喜んでばかりもいられない。
俺が育てているのはウララ一人で、マークを受けた状態で走る練習などできなかった。桐生院さんに頼んでハッピーミークと併せて走らせる際も、実力差があるためウララがハッピーミークを追う形になるばかりで、競った状態で走る経験値がウララには不足している。
――ハルウララの走りを評価したのが我々だけとは限らない。それを留意して今後励んでほしい!
俺の脳裏に、人事評価の際に理事長からかけられた言葉が過ぎる。
あれは、理事長なりの俺へのアドバイスだったのだ。直接的に伝えなかったのは俺の面子を慮ったのか、俺が気付くと判断したのか。
メイクデビューで良い走りをしたのだから、次なら勝てる。そう考えてしまった俺と、
それはトレーナーとしての経験年数の差によるものか、才覚の違いか。
――これは間違いなく、俺の失態だ。
トレーニングできる環境を整えられなかったこともそうだが、せめてトレーナーである俺が事前に気付き、ウララに注意を促すべきだった。
俺は、ウララならば次のレースで勝てると心のどこかで慢心していたのだ。それだけ信頼していたといえば聞こえは良いが、気付いてさえいれば対策できた可能性が高い。
『コーナーに入り、ハナを争うように走るのは5番シャバランケと7番ハートシーザー。しかし後続も徐々に距離を詰めている。3バ身離れて4番ミニデイジー、1番コスモスクレイバー、2番スペインジェラートが続き、更に2バ身離れて6番ハルウララ、3番ワクワクリボン、8番コンブロマイズが並ぶようにして走る。出遅れたカスタネットリズムは苦しいか? 先を走るウマ娘との距離は4バ身差まで縮んでいるが先頭に届くのか?』
走りにくそうにしながらも、ウララは少しずつ速度を上げていた。しかしそれに合わせて周囲のウマ娘達も速度を上げており、徐々に先頭との距離が縮まっていく。
それに合わせて、それまでは淡々と実況していた男性アナウンサーの声にも熱がこもり始めた。
『コーナーから直線が見えてきた! 5番シャバランケ、7番ハートシーザーが並ぶ! しかし上がってきたぞミニデイジー! 先頭を捉えることができるのか!? 後続はどうだ!?』
福島レース場の直線は300メートルもなく、ほぼ平坦であっという間にゴールまで到達する。しかも、コーナーは入口から出口に向かってカーブが緩く、出口付近で角度がきついスパイラルカーブと呼ばれる構造だ。
スパイラルカーブはカーブが緩やかなため速度が落ちにくく、それでいてコーナーの出口付近の急カーブによってウマ娘が外へと膨らみやすい。それによってバ群がばらけやすいため、差しウマかつマークを受けているウララとしては最終直線こそが勝機と言えた。
懸念があるとすれば、マークを受けて走り辛そうにしていたのがどう影響するか。ウララならば大丈夫だと思うが、普段と違う状況で走るとなると体力も大きく消耗するはずだ。
『後続もグングンと上がってくる! ここで上がってきたのは6番ハルウララ! ワクワクリボン、コンブロマイズも加速する! 先団との距離は4バ身! いや、3バ身まで追い上げた!』
残すは最終直線となるが、コーナーであまり減速せずに走り続けたためウララはやや外側へと膨らんでいた。体力はギリギリもつだろうが、膨らんだ分がどうなるかわからない。
俺は拳を握り締め、観客の声援を聞きながらじっとウララを見る。
『ハナを取ったシャバランケ逃げる! ハートシーザーは力尽きたかズルズルと後退! 入れ替わったミニデイジーがシャバランケを追う! その後方からハルウララ! ハルウララこのまま差し切れぉおっとワクワクリボン! ワクワクリボンが飛び出してきた! コンブロマイズも続くようにハルウララをかわす!』
直線が短いこともあり、それぞれのウマ娘がラストスパートをかけて抜きつ抜かれつを繰り返す。だが、どんどん近付いてくるゴールとウララの速度、そして他のウマ娘の速度と位置を見た俺は、思わず表情を歪ませていた。
慣れない競り合いでウララは限界が近い。ラストスパートをかけはしたが最後まで体力がもつかわからない。普段は明るく、笑顔で走るウララが息苦しそうに表情を歪めたのが見えた。
「っ……がんばれウララ! もう少しだ! がんばれえええええぇぇっ!」
ウララの顔を見た途端、ウララの集中力を乱すかもしれないと思い、控えていた応援の声が口から飛び出る。少しでもウララが駆ける力になってほしいと、そんな思いを込めて。
「っ!」
減速しかけたウララの足が、勢い良く地面を蹴り飛ばす。そして前を走るウマ娘達を追い越そうと、懸命に再加速していく。
『おおっと後退するかと思われたハルウララが息を吹き返した! しかし残り距離は100を切っているぞ! 先頭は変わってミニデイジー! シャバランケが抜き返そうとするが苦しいか!? ワクワクリボンとコンブロマイズも突っ込んでくる!』
外に膨らんだことでウララを邪魔するウマ娘はいない。だが、膨らんだことで先頭に届くかどうか。
「いけえええええぇっ! ウララアアアァッ!」
『どうだ!? ミニデイジーどうだ!? 2番手横一線! ミニデイジーに届くか!? ミニデイジー逃げ切るか!? ワクワクリボンが並んで今――ゴール! 3着争いは団子になってシャバランケ、コンブロマイズ、ハルウララ!』
俺が叫ぶと同時に、実況も叫んでいた。俺は反射的に着順掲示板を見るが、レースはまだ終わっていない。後続のウマ娘達がゴールを駆け抜けてから着順掲示板が点灯した。
1着が4番ミニデイジー。
2着が3番ワクワクリボン。
3着が8番コンブロマイズ。
4着が5番シャバランケ。
そして5着――6番ハルウララ。
それを確認した俺は、思わず観客席の手すりに右拳を叩きつけていた。鈍い音と共に拳が擦り剝けて痛みが伝わってくるが、そんな痛みよりも俺の中には怒りがあった。
メイクデビューの時と同様に、今のレースもウララなら勝てていたはずだ。複数のウマ娘にマークされようと、最後の直線での加速を見れば差し切れたはずなのだ。
それができなかったのは、2戦目でウララがマークされると思っていなかった俺のせいである。
メイクデビューの時は運が悪かったのかもしれないが、今回は俺のミスだ。ウララは精一杯頑張って、俺は死力を尽くせなかった。それが敗因だ。
入着こそしたが、レース後のライブに出るのは3着以上のウマ娘だけである。俺は観客席を後にすると、しばらく待ってウララと合流した。
「あっ! トレーナー!」
俺を見つけたウララは嬉しそうに駆け寄ってくる。敗戦直後とは思えない普段通りの笑顔だったが、その笑顔を見た俺は僅かに視線を逸らしてしまった。
今回ばかりは、レースの感想を聞くことができない。しかし、ウララは俺の傍に来ると楽しそうにその場で飛び跳ね始めた。
「えへへっ! 今回もね、走ってる時にトレーナーの声が聞こえたよー! トレーナーの声がするとね、わたしすっごくがんばれちゃうんだ!」
そう言って笑顔を向けてくるウララ。急いで着替えてきたのか、額にはレースの時にこびりついたと思しき砂の塊が残っている。
俺は懐からハンカチを取り出すと、膝を折ってウララの顔についた汚れを払っていく。その間ウララはくすぐったそうに笑っていたが、その笑顔を見た俺は、思わず呟いていた。
「……ごめんな、ウララ」
「えっ? どうしてトレーナーが謝るの?」
俺の謝罪に対し、ウララが不思議そうな顔をする。そんなウララの表情を見た俺は、ハンカチ越しにウララの頭を軽く撫でた。
「さっきのレースな、俺がもっと対策を練ってればウララを勝たせてやれたんだ……だから、謝らなきゃいけないんだよ」
「むー……そうなの? よくわかんないけど、全然だいじょーぶ! だってすっごく楽しかったもん!」
ウララは俺の謝罪に対し、首を傾げるだけだ。そしてまったく気にした素振りをみせず、普段通りに笑う。
「それに、わたし5着ってはじめてだよー! ちゃくじゅんけいじばん? にわたしの番号がのるの、はじめて見た!」
地元でも最下位ばかりだった、とウララは言う。入着自体初めてで、着順掲示板に自分の番号が載るだけでも嬉しいと、心底から笑う。
「そう、か……でもな、ウララ……俺はお前に勝たせてやりたいんだよ」
育成を始めた当初に予想したものと比べ、ウララは予想以上に成長している。だからこそ、俺はこの天真爛漫なウマ娘を勝たせてやりたかった。
――勝つための対策を怠った俺が、言える言葉ではないが。
「5着じゃだめなの?」
「4着でも3着でも、2着でも駄目だ。1着を取らせてやりたいんだよ。お前に1着を取らせて、ウイニングライブでセンターで踊って、歌ってほしい。それが俺の――」
そこまでいった俺は、はっと気付く。
俺が今口にしたのは、トレーナーならば誰しも思い描くことだ。
自分が担当するウマ娘に1着を取らせてやりたい。少しでも実力をつけさせて、上のクラスに上げてやりたい。重賞で数々の強敵を下し、栄誉ある勝利を与えてやりたい。
メイクデビューに勝った時点でトレセン学園に在籍するウマ娘の9分の1。未勝利戦だろうと1着という栄誉を得られるのは最終的に全体の半分に届くかどうかといったところだろう。
残りのウマ娘は1着になれず、失意のまま過ごすかトレセン学園を去るか、地方に移籍することになる。1着を取れるまで未勝利戦に出場し続けても、上のクラスに進んだところで実力差で叩き潰されるだけだ。
実際、人数としては僅かだがメイクデビューに負けた時点でトレセン学園を去ったウマ娘がいた。それだけ厳しい世界であり、ウマ娘だけでなくトレーナーも必死になるのだ。
ああ、そうだ。俺はウララに負けてほしくない。ウララがレースを楽しむことを優先するのなら、
ウララがレースが楽しい、ワクワクするというのなら、更に上のクラスのレースに出してやりたい。もっと楽しくて、ワクワクするレースに出してやりたいのだ。
そうするのがウララの――
「トレーナー?」
言葉を切った俺を不思議に思ったのか、ウララが首を傾げる。そんなウララの頭に手を乗せた俺は、決意を込めて言った。
「俺はな、ウララ。お前が強くなって、1着を取って、ウイニングライブでセンターになってはしゃぐ姿が見たいんだよ。入着したからって満足させたくない、1着を取らせてやりたい……そう思ってるんだ」
レースに結果を求めていないウララにとっては、押し付けなのかもしれない。だが、俺はハルウララという名前ではなく、ウララが走るその姿に可能性を見た。
「ウイニングライブ……うんっ! わたしも出てみたい! すっごく楽しそー!」
俺の言葉を聞いたウララは、1着ではなくウイニングライブに興味が向いたらしい。それを聞いた俺は思わず苦笑してしまった。
(ウイニングライブは3着以上になれば出られるけど……いや、これまでと比べれば進歩だ。ウララが3着に入りたいっていうのなら、俺がウララが1着になれるよう仕上げれば良いだけの話だ)
相変わらずウララからは勝ち負けに対する執念のようなものは感じ取れなかった。しかし、ウイニングライブに出たいと願うのならば、レースでも上位に入る必要がある。
まずは一歩だと、俺はそう思った。
すると不意に、ウララの方から可愛らしく腹の虫が鳴く音が響く。それに気付いた俺が視線を向けると、ウララは自分のお腹を両手で押さえながら笑顔を浮かべた。
「レースが終わったらお腹すいちゃった! ねえトレーナー! 何か食べようよー!」
「ああ……そうだな。そうするか! よし、せっかくだから福島の名物でも食って帰るか! いかにんじんだ!」
「いかにんじん!? すっごくおいしそーだね!」
大喜びするウララに俺も笑顔を向け、その裏でゆっくりと拳を握り締める。
次の短距離ダートの未勝利戦は、8月後半以降にしか開催されない。それまでにどこまで鍛えることができるかわからないが、次こそはウララを勝たせてみせると強く思うのだった。